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12歳違いの夫と息子

息子がお兄さんへと言って
父の日のプレゼントを持ってきた。

明日は来られないからと。

私が夫に出会ったのは
息子がまだ小学生の頃で
当時22歳だった夫は
息子と12歳しか違わない。

だから呼び名は今でもお兄さん。

私が再婚を決意したのは
息子が
お兄さんと一緒に暮らせば?
と言ってくれたからだ。

親の身勝手で離婚をし
父親を奪ってしまった罪は
長いこと私を苦しめた。

だから夫には
結婚をするつもりはないと伝えていた。
息子が私の中では一番であり
申し訳ないけど
あなたは二番だと。

夫は手紙をくれた。

普段手紙など書いたことも無い男が
丁寧に力を込めて書いた手紙には

私と息子を一生かけて守るつもりだと
気持ちが変わることはない…とあった。

無口な彼の言葉には
いつも噓がない。

私は知っている

結婚という形が無くても
彼との信頼関係は
けして揺るがないことを

息子と夫は性格が似ている。
今でも
親子というより兄弟に近い。

夫は
息子がヤンチャをした時は
お母さんを泣かせるなと本気で叱り

私が鬼嫁を発動した時は
いつも二人で何やら
コソコソと作戦を練っている。

友達としては最高の相性かもしれない。

息子にとっての父親は一人。
無理に夫と息子の関係を
型にはめなくても
良いのではないかと思っている。

だからこの先も
ずっと
お兄さんのままでいい o(*⌒―⌒*)o


息子に
 

一つだけお願いをしたことがある。


もしも私が先に旅立ったなら

彼のことを時々でいいから
気にかけてくれないかと…

息子は

お兄さんにはもの凄く感謝してるんだ
見捨てられるわけないじゃんか

と珍しく真面目に答えてくれた。



鬼の目にも涙🤣🤣🤣












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