改めてのあとがき
以前、「ピンク色のぶたさん、わが家に来たる」というお話を書きました。
読んでくださった方々に、スキをくださった方々に、改めて感謝申し上げます。
改めての「あとがき」
お話は、ピンク色のぶたさんを迎えたところから始まります。
実は、2020年3月の私の誕生日に、本当にピンク色のぶたさんのぬいぐるみをお迎えしたのです。
その後の私たちのことや感じた雰囲気のことなどを「書きたいなー」と思い、一念発起しました。
あの日は、有休をとりました。
以前から欲しいぶたさんでした。
デパートやお店、通販では買うことができないので、平日休んで買いに行くしかなかったのです。
いよいよ、満を持して、お迎えです。
出かける前に、電話をして問い合わせすると、通常営業しているとのこと、お目当てのぶたさんも購入できることを確認して、家を出ました。
このころは、コロナウイルス感染症の始まりときでした。
瞬く間に世界中に広がり、日本でも感染者が徐々に増えていました。
原因不明で目に見えないものということもあり、恐怖と不安でいっぱいの日々を過ごしていました。
2月下旬ごろに、デパートが営業時間短縮、臨時休業を始めました。
外出も以前のようにできなくなってきていました(会社からは、出社以外の外出はなるべく控えるように、とお達しがあったように記憶しています)。
有休中に県をまたいでのお出かけ、その当時は恐怖しかありませんでした…。私自身がコロナに罹ることも怖かったですが、なにより、休み中の迂闊な行動で(私がコロナに罹ったら)会社や周囲の人に迷惑をかけてしまうという申し訳なさや後ろめたさも胸をよぎりました。
「ごめんなさい」と思いながらも、足は目的地へと一歩一歩向かっていたのでした。
こうして、コロナ始まりの中、土砂降りの中、遠路、無事にピンク色のぶたさんのぬいぐるみを、わが家にお迎えすることができました。
ぶたさんを迎えてから、現実世界の私の生活も、このお話と同じような経験をしました。というよりは、私の経験を元にこのお話を書きました。
お話なので、誇張、格好つけ、盛りつけ感は若干ありますが…(笑)。
ある日、なんともいえない孤独感に襲われ(ときどき、どうしようもなく孤独感に陥るときがありました…)、喉元を塞がれるような苦しさに、膝を抱えて頭をもたげているしかできないということがありました。
ふと、頭をおこすと、ピンク色のぶたさんと目が合いました(このとき、本当に目が合ったんです!)。
ぶたさんはベッドの上にちょっこっとたたずんでいたのですが、その時の表情が何とも言えず可愛らしく愛おしく見えて、とても癒されました。
「君はかわいいな」
思わず、声に出してぶたさんに声をかけました。
「○○(私の名前)もかわいいよ!」
という声が私の中に聞こえたのです。頭の中だったか、胸の内だったかに。このぶたさんの声が。
ちょっとびっくりはしたのですが、その声をすんなりと受け入れられました。こんな私でも「かわいい」って思っていいんだな~と。
今思うと、このぶたさんを通して、はじめて私の内側の声を聞いた瞬間だったのです。
それからも、今現在もぶたさんとの親交、正確には、ぶたさんを通して私自身との親交は続いています(笑)。
おかげさまで、孤独感は圧倒的になくなりました。
ときどき、ぶたさんの存在を忘れて、彷徨ってなにもできなくなるときもあるけれど、ぶたさんからなにかしらのサインを受け取って、また、私の道を進むことができる、その繰り返し、思い出しては、繰り返しです。
このお話を書いてる途中、挫折や諦め、不信などいろいろ出てきました。
その都度、ぶたさんにいわれたことは、
「すべての言葉、文章、答えは○○(私の名前)のなかにある。だから書けるんだ」
ということでした。
この言葉を励みに最後まで書き上げることができました!
それから、このお話を書こうと思った大きなきっかけとなった、呼吸&瞑想のクラスに感謝を。背中を押してくださった、はるか先生に感謝を。
このクラスとはるか先生の存在がなければ「書く」という一歩は踏み出せませんでした。
改めて、感謝いたします。
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