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中学校教師 #25 ワークシート活用


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

文化祭が終わり、体育祭の練習をしています。
日課の変更が多く、バタバタしています。
合唱とは違い、気持ちでなんとかなる話でもないので、しっかり練習したり、各係で準備を進めることが大事だなと感じています。

合唱コンクールで最優秀賞をいただいた我がクラス。
最優秀賞の勢いを大切に!というより、「勝って兜の緒を締めよ」を意識して日々の語りを大切にしています。


ワークシートをつくってみた

2・3年生ともに図形の領域に入りました。
2年生は図形の角の性質
3年生は相似な図形

それぞれ、小学校5年生で学習した合同な図形や小学校6年生で学習した拡大図や縮図との関連がある学習内容です。

図形領域に入り、授業の方法も少し工夫をしています。
それは、ワークシートを作成したということです。
これまでの授業で、私はほとんど(全くに近いほど)ワークシートを作成しませんでした。教科書とノート、そしてタブレットを生かすことで十分授業はできると信じていました。
そんな私がワークシートを毎時間配付していますので、生徒も少し驚いています。

表はこんなかんじ
裏はこう A4裏表1枚



さて、ワークシートを分析してみます。

メリット① 手間を省くことができる

これまでは、計算を扱う内容が多かったため、教科書等の問題をノートに書き写すこともそれほど苦にならないような印象でした。しかし、図形をノートに書き写すことはなかなか大変です。
丁寧にかこうとすると時間がかかるし、手早くかこうとすると雑な図形になり長さの感覚をつかむことが難しくなります。

「書き写す」という活動に時間を割くくらいなら、どんどん問題を解いたり、友達と相談・確認し合う時間が多いほうが良いと思いました。


メリット② 作図のしやすさ◎

合同や図形や相似な図形をかくことがあります。教科書にかき込むとしても、教科書の厚さが原因でかくことは難しい。ノートにかき込むとしても、元の図形は?となります。
これらの問題はワークシートを作成することで解消できます。

また、タブレットの機能を生かすことでワークシートを作成もとても効率良く作業できるようになってきました。

私の自治体では、数学の教科書のデジタル教科書が使用できるため、教科書のある部分をスクショして、すぐにワークシートに使用することができます。とても便利です。昔は、教科書のコピーをして、切って、貼って…とやっていたなと、小学校での勤務を思い出します。


メリット③ チェックのしやすさ◎

ノートを毎時間回収していると、手元に100冊以上のノートが集まることになります。こんな多くのノート、チェックすることも一苦労です。ワークシートになり、持ち運びも用意なので、チェックが簡単になりました。


デメリット① 考える道筋の誘導?

ワークシートは便利ですが、生徒の思考を誘導していると捉えることもできます。場合によっては、生徒の自由な発想を生かして、どこにいくか分からないようなわくわく感を抱く授業も楽しいはずです。ワークシートを使用していると、そのような冒険を許さないのでは?という空気感が醸し出される可能性もあります。

デメリット② たくさん紙を印刷する▲

SDGsが叫ばれている現在、毎時間生徒にプリントを印刷している…というのもいかがなものか。と、思ってみました。

その他① 恩師への感謝

ワークシートのタイトルが「追究用紙」となっています。
実は、私が中学生のころ、数学の恩師も同じようにワークシートを使用して授業を進めていました。そのワークシートの名前が「追究用紙」でした。恩師への感謝・尊敬の思いから、勝手にこの名前を拝借しています。
改めて、ありがとうございました!

その他② 生徒の成長

2年生は、これまでノート中心の授業では、学習内容を書いてまとめたり、問題を解こうとしたりする意欲の少ない生徒も見られましたが、追究用紙を作成してから変化が見られます。
自分なりの言葉で追究用紙に書いてまとめたり、問題に挑戦したりする姿が見られました。自分で進める学習もできる!と少しずつ自信を高めています。

また、3年生は、学習を通して得た成果を友達と共有する姿が見られます。早く問題が解けた生徒が友達の近くに行ってアドバイスをする姿、「~ってどうだっけ?」「~のところ教えて!」と自然な関わりの中で学びを深めようとする姿が見られます。

追究用紙を使用しているので、学びの主導権は教師にあるように見られますが、生徒が自ら課題に向き合っている姿も多く見られるので、指導者としてうれしい瞬間です。




いよいよ体育祭!
と、その前に、3連休。やったーーー!


今週は、同僚にタブレットの有効利用についてアドバイスをする機会が多かったです。
・Teams×Excelで共同編集をする業務改革
・Padletのシェルフ機能の授業での活用方法についてレクチャー
私の持っているちょっとしたスキルで周囲の先生方の笑顔が見られるのなから、こんなにうれしいことはありません。

月末の研修の予定が変更となり、校長から自由にやってよい!ただし、楽しいことに限る!と言われました。
これまで研修を積み重ねてきた、ミニレク・構成的グループエンカウンター、ICTを生かした授業改善・校務改革について一石を投じることができたらと思います。このような活動を考える時間が豊かなんだな。ありがとうございます。



【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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