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世界フィギュア2023が神大会だった件♪♪

3月22日から26日まで開催された世界フィギュアスケート選手権。選手たちのパーソナルベストやシーズンベスト続出の演技といい、ようやく国内開催で歓声が許された観客席の、偏りの少ない(全くないとは言いませんが!)熱い熱い応援といい、稀にみる、気持ちいい神大会でしたね(^^)/

もっぱらテレビの前での試合観戦だった私も、男子シングルの宇野昌磨選手をはじめ、女子シングルの「かおまい」、ペアの「りくりゅう」、アイスダンスの「かなだい」と、各カテゴリーにいる「推し」を応援するのは勿論、
会場の盛り上がりを想像しながら、一緒に各選手にエールを送りました。

昨日の夜中に放送された「ペア・アイスダンス」をもって、一通り地上波の放送を見終えましたので、時系列で振り返ってみましょう。

ペア 「りくりゅう」のショート
素晴らしい出来だったのもさることながら、「今大会のキスクラ大賞」等とネットで話題になった、りくちゃんの喜びっぷりが印象に残りました。

女子 ショート
「かおまい」がそれぞれ1位、3位と好スタートを切り、嬉しかったです。他にはポーランドのクラコワちゃんの今季のショートを初めてちゃんとみたような? フリーがとても印象的なプログラムだから忘れてたのかな?
また、クラコワちゃんと対照的に大人の魅力全開のニコル・ショット姐さん(ドイツ)がフリーともどもミスのない素敵な演技でした。

ペア フリー
「りくりゅう」組と優勝を争うクニエリム・フレイジャー組(アメリカ)がベテランらしい落ち着いた好演技で、テレビで後から見ているだけのこちらもドキドキが高まります。
そんな中、「りくりゅう」が柔らかい笑顔で演技スタート。3連続ジャンプやスロールッツが決まって拍手拍手。その後ジャンプにミスが続きますが、情感豊かなステップやリフト、スピン、ちょっとしたつなぎの動きはいつも通りの「りくりゅう」。演技後固い表情のりくちゃんに声をかける龍一君に改めていいペアだなと、しみじみ。
そして得点発表。
日本のカップル競技で初の世界選手権優勝! 年間グランドスラム達成!
おめでとうございます!!
ブルーノコーチを含め3人の顔が輝いていました。

男子 ショート
大一番を前に、右足首を数回にわたって痛めたとの情報が入って心配だった宇野昌磨選手が100点越えでの首位発進となりました。ファンとしては祈るような思いで見守りましたが、ケガを抱えての調整も気持ちのコントロールも流石でした。久々に「感情をぶつけた試合」となったようで、最近の冷静な昌磨を見慣れていた目に、一際感動的に映りました。
友野一希選手は、一つジャンプ転倒があったもののステップで場内を大いに沸かせて92点台に乗せ、地力の高さを示しました。
山本草太選手の「イエスタデイ」は大好きなプログラムの一つなのですが、今回は残念な出来に。でも悲壮感はなく、ほっとしました。
海外選手では、テレビ放送が始まった時には演技が終わっていたケヴィン・エイモズ(フランス)。高得点をマークしていて、観たかった!と画面の前で思わず歯噛みしました。
さらに、4回転はなくとも芸術的な滑りが素晴らしいジェイソン・ブラウン(アメリカ)、ジャンプだけでなく他の要素も見所があるイリア・マリニン(同)、ヨーロッパ選手権に続いて目覚ましい活躍のルーカス・ブリッチギ(スイス)、引退を控えて大勢のファンに渾身の演技を披露し大歓声を浴びたキーガン・メッシング(カナダ)、今大会に照準を合わせノーミスだったチャ・ジュンファン(韓国)と、神大会の予感十分なショートでした。

アイスダンス リズムダンス
テレビだけでの観戦なので「かなだい」についてのみの感想です。ノリノリでキレのあるダンス。冒頭から「かなだい」らしさ全開で、最後まで疾走感がありました。

女子 フリー
坂本花織選手、日本勢初の連覇、おめでとうございます! 
フリップが抜けて思わず「ああっ」と声が漏れた直後、すかさず高く飛び上がって決めたトリプルトゥに、またへんな声がでてしまいました。1回転にパンクした後に3回転をつけられるなんて、男子でもなかなかいないのではないでしょうか。
かおちゃんの爽快な滑り、ますます大好きになりました。
三原舞依選手、体が頑健ではないのに超過密なシーズン、本当にお疲れさまでした! 痛恨のミスが複数出たフリーの後、悔しさをにじませつつ、次のシーズンに向けた思いを語る姿に、真に強い人だなと改めて感じました。
渡辺倫果選手、フリーでの追い上げ、見事でした。トリプルアクセルが失敗したとしても、その後をまとめることの大切さが印象付けられました。躍進と勉強のシーズンを経て、また来シーズン新たな活躍を見せてくれることを期待しています。
海外選手について。伸びやかな滑りが魅力的なイ・ヘイン(韓国)、力強くダイナミックなルナ・ヘンドリックス(ベルギー)、可憐さと確かな実力が同居するイザボー・レヴィト(アメリカ)、ケガからの復活まで後もう少しのブレイディ・テネル(アメリカ)といったあたりが心に残りました。

アイスダンス フリー
放送のあった二組について。
「かなだい」。二人での「オペラ座の怪人」完成形を観られて感無量です。村元哉中選手、色々と本当に色々と大変だったと推察されますが、ここまでよくぞ頑張ってくれました。
高橋大輔選手、最高のクリスティーヌを得て、「大ちゃんのファントム」が見事出来上がっていました。並々ならぬ努力に敬意を表します。
来季については未定のようですが、「かなだい」のさらなる進化を是非是非観たいものです!
「チョクベイ」(アメリカ)。珍しい転倒がありビックリしましたが、貫禄の優勝でしたね。素晴らしい高得点だったリズムダンスも観たかった♪

男子 フリー
宇野選手、試合直前の右足のケガにも動じることなく、日本男子初の連覇!
おめでとうございます!!
技術と芸術がとても高いレベルで融合した、美しいスケーティングでの完全優勝に涙涙でした。あなたのファンで本当によかった♪
表現者として更に高みを目指す、来季からの新たな挑戦も応援しています。
友野選手、3度の世界選手権での成績の安定っぷり、凄いです!
今回「大きなメダルを」という目標に届かなかったとはいえ、神演技続出の大会にあって6位は十分誇っていい成績です。来シーズンは更なる飛躍を!
山本選手、初出場の世界選手権の思い出はほろ苦いものかもしれませんが、様々なプレッシャーの中、奮闘していました。来季に大いに期待です。
そして海外選手も、神大会の立役者がずらり。
悔しいショートから挽回したマッテオ・リッツォ(イタリア)あたりから、素晴らしい神演技が続きました。
とりわけ最終グループはジェイソン、ケヴィン、キーガン、ジュンファン、マリニンと、全員が素晴らしく、会場のボルテージがどんどん上がっていくのが、テレビ画面からも伝わってきました。
とりわけケヴィンには「キスクラ大賞その2」を進呈したいです。

更に特筆しておきたいのは、男子のプレカンの清々しさ。ショート(記者の質問にはひどいのが一つ混じっていましたが)でもフリーでもそうでした。
互いへの敬意と健全なライバル意識に、アスリートとはかくありたいもの、とつくづく思いました!

いやー、興奮がまだ残っていて、すっかり長文になってしまいました。

今大会は、フィギュア・スケート史上に残る「神大会」として語り継がれるでしょうね。
力を尽くした選手たちも、終始温かかった観客も「ブラボー!」でした♪♪

「スポーツは真剣勝負の先にある美しいもの」 by宇野昌磨

最後に一言。
ああ、本当にいいものを見せてもらった! という満足感で一杯です。


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