もも@ももんが

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2022年7月、noteを始めました。首都近郊に在住の、人生後半戦の生き方を模索中の女性です。絵画や映画、舞台、クラシック音楽などの鑑賞や街歩き、読書などが好きです。音楽家の反田恭平さん、フィギュアスケーターの宇野昌磨さん、浅田真央さんの推し活をマイペースでやっています。

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    映画、美術展、音楽、舞台などのエンターテインメントの感想を載せた自分の記事をまとめています

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好きなこと と 苦手なこと あれこれ

 はじめまして もも@ももんが と申します。  今まで身辺雑記のブログを10年余り書いてきましたが、このたび「ウェブリブログ」が閉鎖されるのを機に、noteデビューとあいなりました。  プロフィールに書いた通り、首都近郊に在住の、人生後半戦の生き方を模索中の女性です。  この数年、いろいろと生活に激変(仕事上も私生活でも)があり、自分にとって、好きなこと、大事にしたいことと、苦手なこと、避けたいことが明確になってきました。  このnoteでは、「言の葉の森を彷徨う」をテー

    • 観劇感想『GOOD-善き人-』

      杉村春子の『女の一生』 山本安英の『夕鶴』 これらに比肩しうるような「俳優と戯曲の出会い」だと、先週木曜日の朝日新聞夕刊の劇評に載っていたのに心惹かれて、佐藤隆太主演の舞台『GOODー善き人ー』を観てきました。 ナチス時代を生きた、ある「善良な」ドイツ人文学者の迷走っぷりを描く、とても重たいお芝居です。 ローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家のドミニク・クックがC・P・テイラーの原作を舞台化したイギリスの作品で、演出を長塚圭史が担当。この原作は映画化もされたようです。 以下、ネ

      • 草津と京都の春 その2

        旅の続きです。 二日目は朝早く起きて京都に移動。 電車とバスを乗り継いで、開苑時間の9時をやや回った頃にお目当ての場所 「原谷苑」に到着しました。 巷間、桃源郷とか極楽とか絶賛されているのも納得。 枝垂れ桜を中心に、春の花が咲き乱れる様は、言葉を失うほどの素晴らしさでした。 原谷苑は、洛北の原谷にある個人所有のさくら苑です。代々の当主が農園内の木々や桜を手入れして景観を楽しんでいましたが、人伝に評判が広がったため、現在は梅、桜、紅葉の時期だけ一般公開しています。京の桜の隠

        • 草津と京都の春 その1

          東京の桜は例年より遅く咲き、花散らしの雨風であっという間に終わり。 春を満喫すべく、関西に一泊してきました。 お目当ては京都のお花見の名所、市北部にある山間の私有地を梅、桜、紅葉のシーズンのみ公開している「原谷苑」。 朝一でここを訪れるために、交通の便が良くて、さほど高くはない宿をと、草津に一泊することにしました。 新幹線の車窓からは、あちらこちらで桜や菜の花が鮮やかに見え、富士山も綺麗でした。 さて、一日目は滋賀県の草津。 東海道と中山道が出会う交通の要衝であった宿場町

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          小さきものは、みなうつくし ~ 枕草子

          「何も何も、小さきものは、みなうつくし」 「枕草子」の一節ですね。 古語で「うつくし」とは、もともと、親子や夫婦などが互いをいとしく思う肉親の情愛をあらわす言葉。これが平安時代になって、「小さく可憐なものへの、かわいらしいという思い」を表すようになったそうです。 表参道にある紅ミュージアムで明後日、7日(日)まで開かれている企画展『ミニチュア愛(らぶ)!』では、雛道具を中心に、そんなうつくしきものが大集合しています。 紅ミュージアムは、江戸時代から続く最後の紅屋「伊勢

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          映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

          映画『戦雲(いくさふむ)』を観ました。 <作品紹介>(映画の公式サイトより) 沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島――この美しい島々で、日米両政府の主導のもと急速な軍事要塞化が進行している。自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の大増設、基地の地下化、そして全島民避難計画……。2022年には、「台湾有事」を想定した大規模な日米共同軍事演習「キーン・ソード23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とし、現地の人々の犠牲を事実上覚悟した防衛計画が露わになった。し

          映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

          春の涙:木島櫻谷、大倉集古館、OHANAMI KITTE、そして…

          先日、六本木に出かけて、小さな美術館をハシゴしました。 まずは泉屋博古舘東京の『ライトアップ木島櫻谷』展。 大正期を代表する日本画家、木島櫻谷を取り上げた展覧会です。 自然や動物を写生した作品が中心ということで、自分の好みに合いそうだなと思って出かけました。直感が当たり、見入ってしまう作品がいくつも。 四季を連作で描いた大屏風が、とりわけ見事でした。   麗らかな空気が漂う、柳に桜   尾形光琳より写実性を感じる燕子花   装飾性豊かで色彩感覚もヴィヴィッドな菊   凛と

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          映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

          ピエール瀧主演の映画『水平線』を観ました。小さな映画館の殊の外小さなスクリーンながら、ぎっしり満席。希望の光も感じさせつつ、深く重い何かを観客に投げかける作品です。 感想を文字にしてみて、いつもの「です・ます」体だと違和感があるので、「である」体にしました。 以下、ネタばれあり、です。 <あらすじ> 主人公の井口真吾は、福島県の港町で娘の奈生と2人暮らし。妻のゆかりは東日本大震災で津波にさらわれ、遺体は見つかっていない。ゆかりの死が目に見える形で確定していないが故に、「喪失

          映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

          長尾幹也さんのご冥福をお祈りします ~「謎解き」に楽し気に取組もう~

          今なら 松田姉妹とお母さん、郷隼人さん、 少し前の 公田耕一さん、 古くは 山下すてさん、 名前を思い出せないけど、郡山市で珈琲店を営んでおられた男性…… そのほか、毎週の朝日歌壇でお名前を見るのが楽しみな、幾人もの常連さんの皆さま。 とりわけ最近とても気になっていた、長尾幹也さんが亡くなられました。 手足の動きの調節や平衡感覚をつかさどる小脳が委縮して、歩行機能などが低下していく難病、多系統萎縮症を患い、最後の方は、視線入力で歌を作り続けておられました。 このところ歌が

          長尾幹也さんのご冥福をお祈りします ~「謎解き」に楽し気に取組もう~

          ETV特集『膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~』 日本の宿痾と春の花

          非常に見ごたえのある調査報道番組でした(焦点がぼやけまくって腰砕けもいいところ、かなり「??」だったNHKスペシャル「“絶望”と呼ばれた少女 ロシア・フィギュア ワリエワの告白」とは段違いの迫力)。 この3月2日に初回放送、昨日の深夜に再放送があり、9日(土)の午後11時59分までNHKプラスで配信されています。 https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2024030221737/ NHKプラスのサイトから番組概要を引用します。 長年国の原子力政

          ETV特集『膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~』 日本の宿痾と春の花

          春と冬がせめぎあうとき

          福寿草に水仙、クロッカス… 寒さが残る早春に咲く花は、明るい黄色が多い気がしませんか。 ともすると縮こまりがちな心も伸びやかにしてくれる、元気な色調ですね。 春の兆しを感じると、自然に思い浮かぶドラマがあります。 昨年11月に亡くなられた脚本家・山田太一さんの『早春スケッチブック』です。 『岸辺のアルバム』に『ふぞろいの林檎たち』、『男たちの旅路』といった辺りが代表作として取り上げられることが多いですが、私にとって山田さんと言えば『早春スケッチブック』一択。 (あえて挙げる

          春と冬がせめぎあうとき

          不滅のマエストロと、不二のコンマスと、不屈の求道者ピアニストと♪

          先の週末、3連続でクラシック界の名演に心を揺さぶられました。 全てテレビ(NHK)でではありますが、音楽家の純粋な魂に触れられて、「同じ時代に生きていてよかった♪」と、しみじみ思います。 まず一人めは「世界のオザワ」こと小澤征爾さん。不滅のマエストロです。 この2月に逝去されました。 改めまして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 日曜日の夜に、NHKのクラシック音楽館で追悼番組として放映されたのが、2002年にウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートで指揮された際の

          不滅のマエストロと、不二のコンマスと、不屈の求道者ピアニストと♪

          早春の上野公園で美術館をはしご♪

          上野の東京都美術館で開催されている印象派展 モネからアメリカへ~ウスター美術館所蔵~を観てきました。 ボストン近郊にあるウスター美術館の印象派コレクションを中心に、印象派の革新性とその広がりを紹介する展覧会です。 今年、2024年は、第一回印象派展の開催から150年になるそうで、モネやルノワールら印象派を代表する巨匠から、ヨーロッパでの印象派の発展、アメリカや日本で印象派の影響を受けながら独自の画風を切り開いていった画家たちまで、印象派の諸相をみることができます。 展示作

          早春の上野公園で美術館をはしご♪

          大泉洋リサイタル~「『大泉洋』というジャンル」の本領発揮

          『生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル in 武道館』と題して、昨夜行われた公演の、ディレイ・ビューイングを都内某映画館にて鑑賞してきました。 ディレイ・ビューイングが行われた全国100か所あまりの映画館の内、新宿では上映後に大泉洋が登壇して挨拶し、その模様も各地の映画館でそのまま生中継されました。 歌とトークの配分が半々?くらいのリサイタルも上映後の挨拶も、大泉洋の本領が発揮された楽しいものだったので、ごくごくライトなファンもどきである私も感想を残しておこうと思います。

          大泉洋リサイタル~「『大泉洋』というジャンル」の本領発揮

          映画『コット、はじまりの夏』~瑞々しい感性が芽吹くとき~

          とても繊細で瑞々しく、詩情豊かな映画を楽しみました。 アイルランド映画『コット、はじまりの夏』です。 以下、若干のネタばれありです。 アイルランドの農村に暮らす9歳の女の子、コットが主人公。内気で口数も少なく、学校でも家でも影の薄い存在で、居場所のないコット。父親は粗野でギャンブル好き、母親は子沢山のため雑事に追われて家庭の細かいことに目が行き届かない。そんな中、母親と牛のダブル出産が間近に迫ったため、コットは兄弟でただ一人家を出され、とりあえず夏休みの間、母親の親戚の家に

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          『いつかたこぶねになる日』~「漢詩の手帖」を読む

          新聞の書評欄で知って気になったので、図書館で予約して読みました。 南仏ニース在住の俳人・小津夜景の著書で、各章が、一編の漢詩とその作品につかず離れずの絶妙な距離感のエッセイとで構成され、31本のエッセイが収められています。 とても印象に残ったのが、徐志摩による、この漢詩です。 ※( )内は小津夜景さんによる日本語訳 再別康橋(ふたたび、さよならケンブリッジ)   軽軽的我走了(そっと僕は立ち去ろう)  正如我軽軽的来(来たときのように そっと) 我軽軽的招手(僕はそっと

          『いつかたこぶねになる日』~「漢詩の手帖」を読む