夜の湖のような瞳って、つい揺らしてみたくなるんだ。

初めて作った詩です。

ピンと絹糸張るような
朝の空気を吸い込んで
夢から醒めた山鳥が
いま一度 天の頂を
駆け上がろうと息巻いた
畏れを知らぬ太陽に
讃美の歌を贈らんと
四肢震わせた歌声は

淀みを知らぬ深い闇
たたえる夜の湖の
畔に咲いた一輪の
百合の花弁に音もなく
密かに降りた露の玉
そっと揺らして、消えてった

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