ぺんぎん🐧

ぺんぎん🐧と申します。 趣味は博物館と美術館に行くことです。 日本史に興味があります。

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自己紹介

みなさん初めまして。ぺんぎん🐧と申します。 僕は歴史学を専攻している大学1年生です。しかし、今は大学に通っていません。 今はうつ病のため休養しています。来年度から復活する予定です…。 そんな僕ですが、ここ最近3行小説なるものに興味を持ちはじめました。 そもそも読書自体大学生になってから始めたことなので、まだ多くの本を読むことができていないですが、体調に合わせて毎日少しずつ読んでいます。 3行小説はとあるSNSアプリで存在を知り、文章を書くのがニガテでキライな僕でも3行に

    • 蝸牛

       憂鬱を纏った雨がしとしと降る或梅雨の日。少年が目をキラキラと輝かせながら母親の方に向かって走っていった。「ねぇ、かあさん!ぼく、すごく珍しい蝸牛を見つけたんだよ!」と大はしゃぎする少年の掌の上には蛞蝓が蠢いていた。

      • 2000年問題

         1999年7月、世間では恐怖の大魔王が来るだろうという予言に、人類は恐怖していた。自殺する者、法外行為に走る者、気違いになる者…様々であった。そんな予言なぞという馬鹿げた事を信じない者は皆、コンピュータに目を奪われていた。

        • 生と死

           「私たちは何故生まれたのか」という問いに「私たちは使命を与えられ、それを果たすためにこの地球(ほし)に生まれてきたから」と答える人は間違っています。「何故生きるのか」という問いにそう答えるべきです。では何故生まれたのかというと、死ぬためです。

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        • 3行小説
          17本

        記事

          初冬

           暗澹たる暮夜の窓に吹きつける木枯らしの響は、慟哭した稚児と相違なかった。さらに、古事記に於いて、天若日子(アメワカヒコ)を射抜いた還矢の如く天空から堕ちた氷雨も加わった窓の向こう側は、自然の脅威を感じられずにはいられなかった。「風が叫び、雨が殺気を纏い、大地が唸る。雉よ、許し給え。………雉も鳴かずば撃たれまい………雉も鳴かずば撃たれまい………。」自然の前では人間は無力であるがためにそう信ずるしかなかった。

          電車の遅延

           日本において電車の遅延は基本的に無いです。日本に比べると海外の鉄道は時間にルーズなところがあり、電車の遅延が多いようです。しかし、電車の遅延で1番困ってるのは日本人です。

          電車の遅延

          食事

           東京で外食をすると、改めて日本人の食事に対する姿勢が如何に素晴らしいかを外国人が教えてくれます。国毎に食文化や礼儀が違うのは当たり前ですが、日本には「美しさ」が伴っていると感じます。「日本人の美的感覚にはいつも驚かされる」と、中国人の友達が言います。

          生まれること

           生まれることはなんて理不尽なことでしょうか。親は理想の子供を産むことができません。子供は理想の親の元で生まれることができません。

          生まれること

          礼儀

           礼儀はこの世の中を生きる上で必ずと言っていいほど不可欠な要素でしょう。学校、会社、またはそれらにおける上下関係、結婚式、葬式…と挙げれば限りがありません。しかし、この世にはマナー講師という人々がいるので、きっとマナーに関してはこの人たちに任せておけばいいでしょう。

          優しい青年

           或町に努力家で非常に優しい青年がありました。彼は幼い頃から何度も引っ越しをしたり、父親は姦通を働くなど、目まぐるしく変化する環境で生活していました。しかし、彼の目には将来への希望の光が満ち溢れていました。

          精神科の男

           精神科においてしばしば見られる光景ではあるが、院内を走り回りながら叫ぶ男がいた。その男を追いかける付き添いの女性は仕事と雖もなんとも気の毒であろうか。彼と彼女は光の見えないトンネルを未だに走り続けている。

          木とコンクリート

           木とコンクリートの決定的な違いは素材としての機能以前に、物語の展開である。木は事実性(ノンフィクション)が、コンクリートには虚構性(フィクション)が備わっている。木は腐食までの物語が可視化されるが、コンクリートは突如として崩れ去るのだ。

          木とコンクリート

          ベット

           朝のベットには磁石がついています。人間が頑張って起き上がろうとしても磁力には勝てず、体がなかなか離れません。起き上がる方法は…残念ながらありません。

          精神病

           「病は気から」なんて諺がある通り、精神病は気持ちに左右されることが非常に多いように感じる。が、例えば友人に「お前の病気は俺からは見えないけど、辛さは分かるよ…。一緒に乗り越えて行こうな。」と言われたとしよう。精神病の本当の辛さは精神病患者でない者に「同情されること」であり、そんなキレイごとを言われた日は鬱鬱とする。

          ジニフォン

           バナナ社の創業者であるステーブ・ショプスがついにジーニアスフォンを発表した。それは次第にジニフォンと称され、世界に普及していき、人間は果たしてジニフォン無しでは生活できなくなってしまったのだ。人間はジニフォンを見るために下を向き、腰が曲がり、最終的には四足歩行になってしまった。

          写真

           最近の人間は何でもかんでも写真を撮る傾向にあるようです。例えば美術館なんかはその傾向が顕著に現れており、眼前に本物の作品があるにも関わらず、敢えて「ニセモノ」を見ます。今の人間には「ホンモノ」を自らの目で見ることが必要ではないでしょうか。