読書記録〜くもをさがす〜自分の内なる恐怖、どうする?〜


概要だけでみてパッと読み始めたこの本を
作者のノンフィクションだと知り驚いた冒頭。

読み進めながら感じたこと。

まず一つ目
困った人、窮地に追いやられた惜しみないサポートはできているかな?
惜しみないサポートをする行動力がついているかな?
と反芻することがしばしば、、、

まあ、いまその力があるか、というより
そんな力をつけたい。
駆けつけて全力でサポートできる、
惜しみない愛情で支えられる人でありたい。
と思った。

そして二つ目
自分が感じている恐怖は自分が1番共感してささえてあげること。

作者と同じ立場にはなったことはないが、
「自分が感じている恐怖が不適切なのでは?」と感じることは自分にもあって、なかなか人に言いづらく、それでいてなかなか厄介で苦しかった記憶がある。

自分だけはそれを否定しないで、
それをまるっとひっくりめて、抱きしめて
その上で生きていきたい。
自分のハンドルをちゃんと自分で握ること。


作者も作者の周りの人も本当に魅力的だ。
それこそ作者に関しては、
ほんとに全部現実で起こったのかと思ってしまうくらいハードな事象が立て続けに起こっている。
文章だけでその時は過ぎており、物事は乗り越えられてゆくが、どんなにつらかっただろうか。自分なら耐えられない。。発狂していると思う。。。
周りに教わりながらも
病気のことも自分で調べて、自分の体のボスは自分だからちゃんと知っていくエネルギーの強さ、強くあろうとする姿にかなり受ける影響がある。

また、周りの知り合いや友人たちも
それぞれの壁にぶつかっている / いた様子がかかれている。
その土地に住むことだけで骨が折れるような対応や、苦しい状況で判断を迫られている。
それでも乗り越えたからこその行動力や輝きが、文面を通じて感じ取れるのだろうか。

バンクバーの街も日本と異なる点で、
自由で、
なんというかいろんな意味で広くて
いまの今のカチコチな、いろんな価値観でがんじがらめになっている自分を少しでも解きほぐせるのかな?と思ったりする。

自分だけでなく周りのケアもしながら
病気の前後にある恐怖をのりこえ、ものにしている作者はほんとうに魅力的だ。

そして最後に

私もいくつになっても
コンバースを履いて、
デニムを履いて、
二の腕を出して、
海や湖に飛び込んだり、
散歩したり、
スパーリングしたり(やったことないけど)
大切な人と自然を十分に謳歌して
愛を分け与えながら死んでいく、焼かれていく
人生にしたいです。

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