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魚の意識「初投稿」

初めての投稿。早速だけど、自分の中の原点にある「魚の意識」について最初に書いておこうと思った。

1.魚と人間の近い関係

小さい時から魚と関わってきたが、考えたこともなかった事実。「魚は痛みを感じるのか?」。衝撃的な本のタイトルだった。読んだ感想は、まさにパンドラの箱を開けてしまった。様々な事実を総合すると、魚は痛みを感じていると思う。

人間である僕は痛みを感じる。痛いことは嫌だ。物理的または精神的な痛みがある。「痛み」は、痛覚が反応して、中枢神経である脊椎を通じて、脳に伝わる。脳で不快を感じ、これからも痛いという負のイメージが残ることで、それ以降は痛みを拒否する。この負のイメージまでを含めて痛みだ。

この「痛み」の説明は人間のことではない。魚の事だ。いや、人間と魚の説明だ。

2.何をもって高等生物か?

高等とは相対的な表現なので、何と比べて人間は高等動物なのか?人間である自分が最もよくわかり、他の生物はよくわからないから下等なのか?
生物はそれぞれの環境で最適化(進化)して、現在を生き残っている。それぞれの環境でナンバーワンの生物であり、オンリーワンの存在である。その生物が住む環境において人間を比べると、人間は下等生物になる。土の中では、ミミズは人間より高等である。

魚は水の環境でナンバーワンである。人間は自ら作った環境でナンバーワンなだけである。

痛みを感じる末梢神経があり、背骨の中に中枢神経があり、その先に脳がある生物。目玉は2つ、口から肛門が1本でつながっている生物。人間と魚の共通点で、脊椎動物を言われる生物の仲間。バクテリア、プランクトン、昆虫とは全く異なる。魚も人間も高低の差は小さく、同く近い動物であると思う。

3.動物福祉(アニマルウェルフェア)

動物福祉って聞いたことあるだろうか?ざっくりいうと、家畜にできるだけストレス、苦痛を与えない配慮のこと。牛、豚、鳥の家畜を対象に動物福祉の考えが広がっているが、近年は魚も対象となっている。

魚の痛みを含む意識には様々な議論があるが、意識がないを完全に否定できない状況では、魚の動物福祉も考慮すべきだと思う。人間に近い動物の不幸の上に、人間の幸せはないはず。

では、魚の動物福祉とは。主に餌を与える養殖業で様々な検討、実行がされている。魚は水から取り上げる時点でストレスを感じる。私が特に注目している場面は、魚が食品に代わる瞬間、いわゆる屠殺する瞬間である。このストレスは魚生最後のイベントであり、成仏させてあげると同時に、その後の身質にかかわる。

日本には「活〆(IKE-JIME)」という素晴らしい技術があり、魚に苦痛を与えず、高品質を維持できる。是非とも世界に、魚食文化と一緒に、IKE-JIMEを発信していきたい。

4.これから表現したいこと。

私は水産業に関わる会社員。個人で出来ることは限られてますが、重要な水産に関わる事実を知ってくれる人が増えれば社会は変わると信じてます。

だから、このnoteを通じて以下の事を表現していきたい、少しでも仲間が増えれば嬉しいです。

魚の動物福祉

活魚の取り扱いについて書いていこうと思う。人によっては意外と活魚を触る機会は多い。あまり知られていないが、魚には麻酔も使う。屠殺についてもIKE-JIMEを含め表現していく。

水産業、漁具

メジャーではない水産学部を卒業し、水産業に生きると決めてます。今は漁具メーカーに勤めており、水産業の昔と今など、色々と表現してきたい。

リカレント教育

自分がしていないのに、子供に「勉強しなさい」と言えますか?日本でも生涯教育が大事だ、みたいな事をいいながら、勉強していない評論者を見てきた。動物福祉に興味をもったこともあり、決心して社会人学生に。羽陽曲折あって、今は博士課程に在学中です。社会人の挑戦、良かったこと、悪かったこと、表現していきたい。

仕事って

社会人が悩むであろう「仕事」についても表現したい。私も悩んでおり青春真っ最中である。海外に行くこともあり、日本の異常さも見えるときもある。

今後、色々な事を詳細に書いていこうと思います。

よろしければサポートをお願いします。挑戦できる社会環境を実現していきたい。