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イブ・サンローラン展 - 時を超えるスタイル

国立新美術館で開催されているイヴ・サンローラン展に行ってきました。

これといってファッションに詳しいわけではないけれど、サンローランの洗練された華美すぎない女性服が好きです。平面的でなく、立体的に計算され尽くしたシルエットにうっとりします。

サンローランは黒を基調とした服のイメージが強かったけれど、展示では、世界各国から着想を得た色鮮やかな服も多数展開されていて印象的でした。
また、ディズニーのヴィランズが着てそうなダークで奇抜な服もたくさんあり、中でも雄鶏の黒くて艶のある羽を取り入れたデザインが印象的でした。

展示の解説を見て驚いたことは、サンローランが非常に内向的な人物であったこと、絵画や文学を嗜み、そこで得られた体験をもとに自分の世界を醸成させていたことです。

「これまで経験したもっとも美しい旅行は、リビングのソファでの読書を通じたものだった」

- イヴ・サンローラン

文学を通して形成した、机上の世界観をデザインに落とし込み、実際の服として具現化してしまうあたり、天才すぎるなと感じました。

ファッションの展覧会は普段行かないけれど、多くの学びと感動を得られた貴重な体験でした。


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