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数秘術で映画の世界観を読み解く

初回の記事において既に伝え済みではあるが、私は占いを用いたセラピストとして活動している。

セラピスト…と名乗るからには、より早くより確実に状況を転化し目標を達成するためのお手伝いをしている訳だが、

その際に『占い』という手段を用いてわかりやすい形を見せる事で伝えている。

命術である『数秘術』や相術である『手相』に、幼少期から持ち合わせていた『霊術』の力を合わせた独自のスタイルで、

目に見えるものと見えないもの…

つまり『現実』と『スピリチュアル』の両面から伝える事で、バランス良くこの世界を生きていくための指針を伝えているのだ。

命術『数秘術』の研究

人生を大きく動かしていく内容を伝える立場としては先に挙げた占術に対してはもちろん、人生においての哲学的要素や心理に関わる事など常に研究は怠らない。なぜならそれが私の職務だからだ。

中でも『数秘術』に関しては深く研究を進めており、他にはない解釈や結論を持ち合わせていると自負している。

気になる方は是非ともセッションを受けに来て欲しい。過去に私の数秘術セッションを受けた事がある方も、他の先生や他の観点で受けた事のある方も。

日々研究が深まる事で変化し、より精度の上がったセッションを楽しみに来てもらいたいと思う。

数秘術を深める事で見えてきた人生哲学

数秘術という観点の中で生年月日から導かれる数字(ライフパスナンバー)というものは、魂の時に選んできた今世の生きるスタンスを示しているもので、

要するに無意識に使う考え方や行動のパターンや癖という言い換えも出来る。

もちろん人は環境や境遇など…生まれた瞬間から各々に違う肉付けがされていくので、血液型占いでよく言われる様な『A型だから〇〇でB型だから△△だ』という様な分類にはならない。

しかし同一の数字を選んで来た者同士の共通要項として、心理学や行動学にも通づる傾向が分かり、それにおいて最良の対策が練れるものだと私は理解している。

つまり数秘術を知る事で、自分自身を理解し好きになれるばかりはでなく、周りの人達を認めて赦す事が出来る様になるという事だ。

映画監督の見ている世界を数秘術から解説する

そうして考えると、やはり映画というものは監督の思考の目線の先が表現された世界だと思う。

つまりライフパスナンバーからみえてくる各数字の示す目線がよく分かる…という事でもある。

という訳で今回は、

☆ライフパスナンバー『4』の北野武監督
☆ライフパスナンバー『9』の西川美和監督
☆ライフパスナンバー『22』のクリント・イーストウッド監督

という3名の映画監督の作品と世界観を、数秘術という切り口からギミックチャージしていこう。

ライフパスナンバー『4』北野武監督の世界

noteでの初めての記事は北野武監督の『首』という作品をテーマにギミックチャージをしているが、ライフパスナンバー『4』という観点からその世界を再び覗いてみる事にする。

※以下はネタバレ多く含むので注意⚠️

『安定』『社会的規則やルール』『積み重ね』と共にある『不安定』『自由』『破壊』

数秘術で扱う数字とは、現実界を分かりやすく理解するためのツールなので、1つの事柄には必ず逆転したもう1つの事柄が存在する。

前回の記事で書いた内容を読んで頂ければ、なぜ現実界に2つの要素が存在するかという意味は分かってもらえるだろう。

その前提で『4』という数字を持つ人を簡単に伝えるならば、

安定した状態を望みながらも不安定さの中にあり、社会的規則やルールに厳しくもある反面その束縛から自由になりたいと求め、コツコツと努力を惜しまずに積み上げる事が出来るのにそれを破壊しようとする。
 
(どちらが良くて悪いわけでもなければ、どちらが表で裏でもないが、とりあえず前述要素が表で後述要素が裏であるという形で話を進めていこう)

北野作品の全てを観た訳では無いが、『首』を題材にしたとしても上記の『4』の要素を非常に感じる事が出来る。

戦国時代におけるルールに準じて実績を積み上げながらも、そのルールから自由になるための画策をはかり、最後にはそのルールすらもぶち壊す。

そこが『4』という視点を持つ北野監督が描きたい軸なのだ。

もちろん戦国時代自体がそもそもそうした世界の中にある。

力を持つ者に甘んじて従いながらも状況を転じる事を画策し、成り代わろうとする時代だった。

では何が『4』という世界を感じさせるかというと、監督演じる秀吉が『たかが首じゃねーか』と言って光秀の首を蹴飛ばすラストシーンが、まさにルールをぶち壊す様そのものだと言える。

実際は『4』という数字を持つ人たちは、裏側の欲望である『自由と破壊』を求めながらも堅実に生きる事を選んでいる。

秀吉の様に蹴飛ばしてまで派手に破壊したい! と心に描いたとしても、大半の『4』の人たちはやらないだろう。

監督自身も昔は破壊と感じる様な事件で世間を賑わせたが、あの事件も振り返れば監督の中にあるルールを破った出版社に対しての怒りであって、

作中の秀吉に状況を照らし合わせた所できっと同じ行動は取らないであろう。

(とはいえルールに対して激しい怒りの行動を起こした部分も『4』だからこそなのだが)

映画というエンターテインメントの中だからこそ、本来なら出来ない事を登場人物に演じさせたという訳だ。

また『首』の様に時代が違ったとしても、『アウトレイジ』の様に住む世界が違ったとしても、観客が身近な自身の世界に置き換えて主人公に共感できるという部分も『4』らしい視点だ。

あまりにファンタジーに寄っていく事はしないだろう。

ライフパスナンバー『9』西川美和監督の世界

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