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初めて悪徳業者に騙された話

タイトル通り、無知な自分が初めてネット回線の悪徳業者に騙された話です。
この様な業者に二度と騙されないためにも、この経験を忘れずにおくためにも、書き残しておこうと考えつきました。
(アウトプットすると記憶に残しやすい)
誰かのためというよりは、自分のためという側面が強いです。

ただし後に説明しますが、記憶が曖昧なので話もふわっとした内容になります。
それでは話に移ります。


事の顛末

きっかけ

ある日、ネット回線とプロバイダーを新しい会社に切り替え新規契約した我が家にSo-net(前に契約していたプロバイダー会社)から連絡が来ました。
なんでも…

元Nour(前に契約していた回線)ユーザーから今お使いの回線に不備があるとの報告があり、回線速度が半分になったり通信費が割り増しになっているのでお客様のもそうなっていないか確認をして欲しい

…とのこと。
その時は咄嗟に現在の契約会社の請求額などが確認できなかったため「わからない」と答えます。
すると一か月後に再び連絡を入れるという話になり、料金を確認して次の月を待つことに…。

一か月後・・・

予定通り、再び連絡が入りました。
(この時前回の内容をさっぱり忘れていたので、改めて説明してもらい二度手間になるのですが割愛)
素直に先月の料金を話したところ、やはり割高になっていると言われそれを改善する話になります。

その改善内容が…
一度今のネット回線を解約し、もう一度So-netとNuroと契約する
というものでした。

自分で書いていても、どう考えてもおかしい話だと思います。
しかし恥ずかしい話ではありますが、相手の長々とした説明+慣れない事に対する面倒臭さで脳が疲弊した自分は適当に話を聞き流し相槌を打ってしまい、この話を疑いませんでした。

結末

その話を信じてしまった自分。
母親にその電話について話すと「勧誘じゃないの?」と指摘されました。
最初は強く反発しましたが、冷静に考えてみると「確かにおかしい」となり我に返ります。
(この時反発したことはちょっとした黒歴史)

我に返った自分は一度契約のやり取りについての決定を先延ばしにしてもらい、現在契約している会社に事実確認。
向こうからは困惑された態度で「そんなことは無い」と返され確証を得た自分はハッキリと断ることに決めました。

後日談

後日、So-netの会社から電話がかかり意思決定を尋ねられます。
もちろん自分の答えはNO。
しかし「家族の了承を得られなかった」という断り方が良くなかったのか向こうも食い下がってきます

その時の内容は今までしてきた話の中で一番覚えてません。
なにせ、何を言われても断る前提でしたので。
強いて言えば「今の契約内容だと損をしている」とか「損をする方を選ぶ人はいない」など、説得力はあることは言ってた気はします。
(最も何を言っているのか?聞き慣れない単語もちょくちょく混ざり向こうの主張が理解できなかったのはありますが…)

電話相手の方は最後まで親身(風)な説得をしてきましたが、自分では話が通じないと考えたのか家族(この時は母)に変わるよう要求。
しかしそもそも断るよう提案したのは母から。
了承するはずもなく、何とか断り切ることができました。


何故こうなった?

今思い返しても恥ずかしい間抜けな話です。
しかし羞恥と同時に、自分でも驚くほど何故あんなにも簡単に信じてしまったのか?という疑問もありました。
そこで自分なりの反省点を考えてみたいと思います。


反省

自分の反省点はやはり…
相手の話を適当に聞き流してしまった
ここに限ると思います。

言い訳にはなってしまいますが、ネット契約するにあたって多少調べはしたものの馴染みの薄い単語が羅列すると「何だったっけそれ?」となることが多いです。

これも恥ずべきことの一つではありますが…
電話相手の説明中に自分が契約した会社の正式名称が咄嗟に思い出せず、前の会社名とごっちゃになったり
電話相手が何処の会社の方なのかも正確に把握できなかったりしました。
(特に新しい会社に契約した後は詰め込んだ知識をほとんど忘れてしまったため、余計に思い出すのに労力を使いました)

また相手の説明が長々として情報が次々と流れるように伝えてくるため、段々と聞き手であるこちら側の脳が思考放棄状態になっていきました。
例えるなら、朝礼時の校長先生の話を想像していただければ分かりやすいかと思います。
(前置きで記憶が曖昧~と説明したのはこのため)

分らない事があったらその都度聞いたり、話の内容が上手く理解できなかった場合はもう一度聞き直すべきだったと思います。
(人間は意外と惰性で動きがち)

相手の巧妙さ

一方で相手のやり口の巧妙さもあったと考えています。

自分の伝達力の無さと顛末を簡潔に書いているためあまり伝わらないかもしれませんが…
話を聞いている当時は本当に説得力があり、断る方針をハッキリと決めたのにも関わらず相手の話に少し揺らいでしまう位には、聞けば聞くほど相手のペースに乗りそうになります
この辺りの話については次の項目でもう少し掘り下げます。

関係は無いですが、ご老人が詐欺に引っかかるのも無理はありません。


気付けた理由

結末の項目で説明した通り騙されている事に気付けたのは、母親に指摘もありますが他にも理由はありました
その理由は二つあります。


理由1・ナッジ(行動経済学)

皆さんはデフォルト効果という行動経済学の言葉をご存知でしょうか?
例えば他人に「財布とスマホを渡してください」と催促されて素直に渡す人は少数だと思われます。
では今度は…
荷物はあちらのロッカーに、その他の貴重品や携帯などはこちらにお預けください
と窓口などで丁寧に対応された時、それらを人に任せて預ける人は多いはずです。

この様に『本来の目的』を『他の目的で注意を背けさせる』ことによって、相手の警戒心を削ぐ行為をデフォルト効果、より正確には『ナッジ』と言います。

話を戻します。
今回の場合、電話相手は「お使いの回線に不備があるとの報告が~」と切り出していました。
そして最終的に「もう一度So-netとNuroと契約」という話の流れになっています。
これらの要点とナッジの知識を思い出した結果、「もしかして…」と勘付いたわけです。
(この知識を早くに思い出せていれば良かったのですが)


理由2・相手の要求

これは先ほども述べた通り、相手の最終的な要求が「もう一度So-netとNuroと契約させる」ことに気付いただけです。
かなり露骨な話ですが、この様な簡単な話に気付けなかったのは理由1で説明したナッジの影響です。
そのせいで相手がこの話に誘導してきた時の自分は
事務的な手続きに必要なこと」ぐらいの認識で進めてしまいました。

今思えば単純に、離れたユーザーを引き戻すための勧誘でしか無かったわけですね。
そこら辺の胡散臭さを誤魔化すのが上手い人達が詐欺師なんだ、と教訓にはなりました。


最後に

さて、では次は騙されないのか?と言われますと「分からない」というのは素直な答えです。
頼りない言い方ですが、次に電話が来るときはもっと巧妙な手口で来るかもしれないからです。
ただし、今回得た知見としては…

  • 基本的に能動的に動く騙す側が有利

  • 実際にそういう場面に直面し、器用に立ち振る舞うのは難しい

  • 知識は正義

  • だが人間は全知全能にはなれないので必ずどこか無知なところがあり、それを利用されることもしばしばある

という事を学びました。

自論にはなりますが、人間というのは騙されて当たり前の生き物だと思ってます。
何に騙されるかは人によりけりですが科学的にも騙されやすいことは証明されていますし、損をしない人生というのも難しいです。

なので騙されないように疑い続けるよりは
騙された時に何時それに気付けるか?が重要なのでは無いのでしょうか。


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