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まるで映画の中にいるような世界で。


ここはニューヨーク、マンハッタンのド真ん中のビルの屋上。

こんな立派なとこに無料で住まわせて貰っているなんて、今でも信じ難い。


″人に与えたことは忘れなさい。でも、与えられたことは忘れちゃいけない″

これは私が好きな歌の歌詞。

人にしてもらったことを忘れないようにここに記しておこうと思う。


ここは、私がこの夏にプレーさせてもらう予定のチームの監督のビルだ。

事前にメールで住所を聞いていたので、Googleマップを見ながらバスや地下鉄を使って、なんとかその住所の場所についた。でもそこは超都会マンハッタンのど真ん中にある高層ビルで、ホテルみたいに綺麗で、入ったらスーツを着た男の人がいて、完全にビルを間違えたと思ってすぐにそのビルを出ようとした。

すると、その男の人(ドアマン)が話しかけてくれた。監督からのメールを見せたら、エレベーターに乗って部屋まで案内してくれ、鍵を渡してくれた。その監督がドアマンに、こういう子がくるから、きたら鍵を渡すように頼んでくれてたんだろう。その配慮にまず感動した。

その日、監督は遅くまで帰ってこなかった。私は夜中の2時に起きて飛行機に乗ってきた旅の疲れと、初めてのニューヨークで一日中を気を張っていたこともあって、待ってたけど途中で寝てしまった。

次の日、その監督は超多忙なスケジュールの中、朝からスタバにつれていってくれて、ラテと、ハムとチーズのクロワッサンを買ってくれた。それを待ってる間に、レシートの裏を使ってマンハッタンの複雑な道順を一気に教えてくれた。なんとなく道の作りがわかって、その後観光をするときにすごく助かった。夕方はチームのミーティングを開いて他の選手に私を紹介してくれて、その後過去にいた日本人の選手の話などを聞かせてくれて、洗濯の仕方を教えてくれて、夜は、綺麗な夜景が見える屋上のスポットまで連れて行ってくれた。

初めて会ったただの学生である私を、当たり前のように家に泊めてくれて、ここまで良くしてくれる、なんの見返りも求めずに。そんな監督の器の大きさにとても驚いたし、この人はすごい人だってすぐに分かった。

今までたくさんの選手をこうやってサポートしてきたんだろうな、そんな感じだった。

本当に魅力的な人は
見栄を張ってなくて、自然体で、すごい人なのにすごい人感がなくて、緊張せずに話せるような人だと思う。

自分がしてもらったことを、次は自分が誰かにしてあげられるように。

こんなかっこいい大きな女性になれるように。


忘れない為にここにメモしました。




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