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医療的ケア児者を中心とした重症心身障害児者の生涯学習支援を考える

運営の大須賀です。春になり、卒業シーズンになりました。医療的ケア児も小学校から中学校、中学校から高校、あるいは高校から社会へと変わるタイミングです。卒業というタイミングは医療的ケア児本人や家族にとって成長を感じられるタイミングではないでしょうか。一方で、高校卒業(特に特別支援学校高等部卒業後)の課題が多いことも事実です。今回のnoteでは、医療的ケア児者を含む重症心身障害児者の「生涯学習」について考えたいと思います。
先月5日に、CMUホールディングスが文部科学省から委託されている「学校卒業後における障害者の学びの継続支援事業」の報告会に参加してきました。昨年度よりCMUホールディングスが委託を受け実践しています。1年目の報告会にも参加して私自身も少しスタッフとのご縁もあり、今年度も参加しました。医療的ケア児を中心とした重症心身障害児は、「生涯学習」の機会も少ないと聞きました。国の施策もH30からと歴史も浅いです。CMUホールディングスは、2年目で1年目と違う視点での課題もありました。CMUホールディングスの塩田顧問の「ハブ機能強化」というキーワードが印象に残りました。生涯学習を提供する機関の連携の重要性をいっていました。
 ここからは、医療的ケア児者を含む重症心身障害児者の「生涯学習」について考えたいと思います。医療的ケア児を含む重症心身障害児は、特別支援学校卒業後「生活介護(福祉)」・「家庭」・「医療」というトライアングルの支援になります。特別支援学校在学中は、「家庭」・「学校」・「福祉」・「医療」の4軸で支援しています。4軸支援というメリットとしては、分業ができ対象児のエンパワメントがしやすいと思います。一方で、トライアングル支援になると1つの役割の比重が大きくなり対象児・者のQOLが二の次になりかねないと思います。これまで、医療的ケア児者を含む重症心身障害児者の「生涯学習」という視点は少なかったように感じます。生活介護のみで生涯学習を提供しようとすると難しいと思います。CMUホールディングスは、生活介護に出向く形で支援しています。これによってトライアングルから、実質的に4軸支援に戻ることが可能になります。CMUホールディングスは、看護職員を対象に支援の研修も行って医療的ケア児者安心して提供できるように環境整備も同時に行います。
 最後に私が考える生涯学習の定義をお伝えしたいと思います。医療的ケア児者を含む重症心身障害児は、経験できることが少ないと思います。学習というのは5教科や9教科でもありますが、遊ぶことも含む経験を提供することだと思います。

 CMUホールディングスの活動へのご質問やご興味がございましたら、津田さん(tsuda@comu-holdings.co.jp)までお問い合わせください。ご本人の許諾を得て、掲載させていただいております。CMUホールディングスのホームページ、 (cmu-holdings.co.jp)。ご参照ください。

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