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社会の複雑化・高度化が、皆(特に障がい者)を苦しめている

僕は長年スーパーで働いてきましたが、社会制度・規制などの変更に振り回されることも多々ありました。本記事では社会の仕組みが変化し、複雑化・高度化していることの問題提起と、それに対して個人がどのように対応するといいのかについて書いてみたいと思います。


次々にできる新制度に振り回される職場

昨年導入されたインボイス制度
経理部門が対応に追われ
各企業は大変だったかと思います

スーパーにおいても
領収証発行時の手間が増えています

僕はお店の応援で
レジに入るのが月1回とかなので
とてもじゃないけど
手順を覚えられませんでした

他にも社会制度の影響を受けた例として

スーパーの話で他に例を挙げると
『牛肉の個体識別番号表示』って
皆さんご存知ですか?

『狂牛病』が社会的に取り上げられた時に
できた仕組みなのですが

その牛がいつどこで生まれ育てられ
食肉処理されたかや種別などが
確認できます

スーパーで販売されているお肉のパックには
この個体識別番号を表示する義務があります

この制度にはメリットもありますが
畜産・流通・小売・飲食の各業界では
この仕組みのためにコストを支払っていて
そのコストは最終的に価格に反映され
お客様が支払っていることになります

何かしらの社会問題が発生
⇒(政府)新たな規制を導入
⇒(企業)新しいシステムの導入
⇒(現場)新しいシステムに適応

の流れで新しい仕事が
どんどん増えていきます

IT技術の導入で
仕事が楽になっている部分もあります

たとえば商品の発注にしても
・電話やFAXで発注
⇒端末で数値を入力して発注
⇒商品が売れたら自動で発注
⇒売れ数をAIが予測して発注

といった感じで楽になってきていますが
新しいシステムに適応していくのは大変です

こうした

複雑化・高度化のあおりを受けるのは発達障がい者

だと思っています

社会規制により利益が生まれることは稀で
利益に繋がらない仕事を増やす結果になります

会社の利益に繋がらない仕事が多いということは
相対的に仕事に求められる水準が高くなり

企業としてはその水準を満たさない人を
雇えなくなるため

最低賃金の上昇していることが仇となって
発達障がい者やひきこもりなどの
ドロップアウト者が
働く機会をえにくくなっています

規制の強化が利益の追求と相反するため
利益を残すために不正をせざるをえない
という事例も増えてきていますし

その規制に意味があるのかどうかを検証し
一部を緩和していく必要があるように思います

少子高齢化が進み
生産年齢人口が減るので
過剰な規制が社会の維持を
困難にしていく可能性が
出てくるように思います

また高度化する社会での成功を目指して

『学歴』獲得のために努力しすぎると仕事能力が犠牲になる場合も

日本以上の学歴社会である
中国・韓国では競争が苛烈で

有名大学卒からの一流企業就職という
プレミアチケットを得るための
100個しかない席を1万人が争うというような
いびつな構造は

テストの点を取る能力を磨くことに
若年期を捧げたために
コミュニケーション力などの
仕事に必要な能力を磨く機会を失い

大量のドロップアウト者を
生み出す結果になっています

お恥ずかしながら僕も
(今考えると)当時は何も考えずに
大学院まで進学してしまい
結果的にドロップアウトして
500万円の奨学金借金に苦しむことになりました

テストで点を取る能力しかない状況で
社会に適応していくのは
本当にキツかったです

学歴を得るために努力しすぎた人の
就職が難しくなるもう一つの要因は

たとえばお子さんに学歴を得させるために
学費や塾や習い事に2000万円を要したとして
年収300万円の仕事につくことを
選ぶことができるか?という問題があります

僕が京都大学を卒業していながら
ドロップアウトを受け入れた上で
アルバイトの仕事からやり直せたのは
塾も習い事もしたことがなく
学歴を得るためにかけたコストが
ほとんど無かったからだと思います

青春のすべてを
学歴を得ることに費やしていたならば
割に合わないと感じて
パートの仕事を選ぶことは
できなかったかもしれません

僕自身の体験を踏まえた上で

『競争しない』という選択をする人が増えたら社会が良くなる

と感じています

能力的なハンデを抱えている状態で
SNSやYouTubeなどで流れてくる
『勝ち組』のキラキラした生活を見ると
苦しくなってしまいますよね、、、

ですが
高学歴からの高収入の『勝ち組』に
なることを追求せずに
仕事としてはワーカーを目指すという選択も
考えてみてはどうでしょうか?

大学に進学したと仮定した4年間の学費分と
18歳から働き始めて得た給与を貯蓄すると
22歳時点で差額は1000万円以上に達します
これを投資資金に回していけば
30歳時点でサイドFIRE状態になり
ゆる~く働いていくこともできると思います

高卒と大卒の生涯賃金の格差、、、
といった話もありますが

投資が手軽になった今の時代
その前提が変わってきていることに
気がついてほしいと思います

障害年金が受給できるならば
扶養内パート+実家暮らしで
年間100万円貯蓄とかもできるかもしれません


その一方で僕の言う『競争しない』というのは
あくまで『他者とは』であり
『自分とは』競争した方がいいと思います

基礎学力(特に国語力と計算力)や教養は
身に付けておいた方が絶対にいいです
結婚を目指す場合にはお子さんのためにも

もう一つ言えることは
目先の競争テストでライバルに勝とうとするより
自分をしっかり見つめて
自分の長所得意科目を伸ばして
短所苦手科目を克服していった方が
成果成績は上がりやすいです

他者とは勝負せず
自分を成長させようとする意識が大事だと
僕は考えています

高度化・複雑化する社会で起こる
過剰な競争に乗らずに
今の自分がやりたいこと・成長できること
に注力していくことが大事だと思います

ここまでお読み下さり
ありがとうございました
ではまた!

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