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高齢者ばかり優遇してズルい?~世代間対立について思うこと①~

こんにちは~ 今回も経済のことがよく分からない人向けに簡単な言葉で説明していくシリーズの続きです。あくまで僕の私見に過ぎませんので参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。若い世代の中には、『高齢者の社会保障費を賄うために現役世代への税金を増やすのは我慢できない』という意見を持つ人たちがいます。こうした高齢者や政府に対する不満を表明する人たちがいる一方、『最近の若者は~』と若者の努力不足を非難する人もいたりします。今回はこうした『世代間対立』について思うことを書きたいと思います。


経済発展を実現した今の高齢者たちは凄いの?

日本は戦後 高度経済成長を果たしましたが
今は失われた30年と呼ばれ
経済が停滞しているように思われていますね

それは今の高齢者世代が凄くて
今の現役世代が不甲斐ないからなのでしょうか?

実はこれにはカラクリがあります
経済が発展するうえで一番大きな影響があるのは
『若い生産年齢人口の割合』です

現役の働き手が多く
社会保障費がかかる高齢者が少ないほど
経済は活発化し成長します

その一方で社会が成熟してくると
高齢者の割合が増えて
社会保障費税金が増えるため

若い世代が子育てをする経済的余裕がなくなり
出生率が低下していくため

さらに高齢化が進んでいき
生産年齢人口働き手の減少が加速し
経済は停滞していくものなのです

今の高齢者世代は
現役時代には税負担が軽くて済んだ世代であり
今の若い世代に比べて非常に恵まれていたことは
間違いない事実ですね

今の若者世代は
高齢者世代を支えるための税金を背負っている
ハンデ戦をしているわけですので

高齢者世代はエライ
若者世代は不甲斐ない

という論理は成立しません

その一方で

高齢者に回す社会保障費を減らせという意見

もあります

『若者世代を支援しろ!』というのは
正しい意見だと思いますが

『高齢者を切り捨てろ』というのは
さすがに『・・・』という感じです

というのも
僕たちもいずれ高齢者になるからです
『高齢者を切り捨てろ』と意見する人は
自分が高齢者になった時も
同じことを主張できるのか疑問に思います

いずれにせよ
社会が発展すると高齢化に直面し
少子化も進行して経済が停滞すること
これは避けられない事実です

そうした社会を維持していくための
負担をみんなで負っていくことは
仕方のないことであり

高齢者と若者が対立することは
意味のないことだと思います

photo by Johnny Cohen

政府を批判していても始まらない

マスコミは不満を抱える人たちに
『票が集められる高齢者ばかり優遇している』と
『悪いのは政府』という主張を展開することで
スッキリさせることで視聴率を得ていますから
(イジメと似た構造)

テレビなどでの報道を
あまり真に受けて欲しくはありませんね

TVやSNS上での批判を人が目にすることで
『根拠のない世論』が作られてしまうことに
危機感を覚えています

庶民の暮らしが苦しくなるのは
政府のせいとかではなくて
社会が発展する際に避けられないことです

40年前がそうではなかったのは
単純に働き手が多かっただけなのです

生活が苦しいのは『初期設定値デフォルト』であり
『他責』にしていては状況は改善しません
抜け出すには相応の努力が必要なのです

少し厳しい言い方になってしまいましたが
日本は努力次第でなんとかなる領域が
他国に比べて大きい国
なので
自分の人生と真摯に向き合って欲しいと
思っています

今回はここまでにしますが
次回は「若者(Z)世代が不甲斐ないのではない」
と題して世代間対立に対して思うことを
引き続き書いていきたい
と思います

ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。