僕たちはどう生きるべきか⑥~階層固定化社会~
こんにちは~ 日本の経済についてニュースやネットで情報を集めていると不安を煽る記事が多く、最終的に政府などの批判に繋げるものが非常に多いです。そうした不安を緩和し、これからどのように生きればいいか、どのような価値観を持てばいいかを提案するシリーズの第6回です。経済のことがよく分からない人向けに簡単な言葉で説明していきます。あくまで僕の私見に過ぎませんので参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。本記事では『階層固定化社会』について書いていきたいと思います。
貧困状態から抜け出すのは簡単ではない
僕は精神病院長期入院から這い上がってきましたが
実家を頼ることができたのが何よりも大きく
親が頼れなかった場合は
再起は不可能だったと断言できます
正社員歴がない30代では
正社員採用を目指すなら
ブラック企業しか選択肢はなかったと思います
結果的に手取り年収200万円くらいの
フルタイムパートで40歳まで過ごしましたが
その時に痛感したのは
これで親が頼れなかったら
パソコンを買うお金も
勉強をする時間もなかっただろう
ということです
今は一人暮らしを経て結婚していますが
勉強をする余裕はかなり減ってます
お金が無いと
「自己投資」の難易度が爆上がりしますので
貧困状態から抜け出すことは困難を極めます
しかも貧困家庭には
機能不全家庭の割合が多く
「親を頼る」という選択肢すら
残されていないケースが多いです
今は仕事に求められるスキルが高度化していて
相当な自己(教育)投資をしないと
仕事で求められる水準に応えていけなくなっています
教育投資が不足気味の家庭の場合
お子さんとの関係が良好ならば
経済的自立までの期間を長く取ってあげてほしいです
階層固定化社会
現代は教育投資ができる恵まれた家庭でなければ
時代についていけない社会になっています
恵まれた家庭に生まれなければ
相応の収入は得にくい社会であり
結婚して子供を育てる選択も取りにくいです
そしてトマ・ピケティ氏が主張する
『r>g』の公式は
資産を持つことで得られる収入(=r)は
働いて得られる収入(=g)よりも大きい
というもの
言い換えるならば
年収を上げようとする場合
『仕事を頑張るよりも、その収入を得られるだけの資産を貯める方が楽』
というものです
さらに言い換えると
富める者はますます富み
貧しいものはさらに貧しくなるため
この格差を解消するためには
富める者への課税を強化する必要がある
という内容です
階層固定化社会は世界的に進行していますが
日本は社会保障費(税金)が重く
進行が比較的ゆるやかであり
貧しい生まれでもチャンスはある方です
こうした
階層固定化社会でどう立ち回ればいいか
というと
既存の価値観に縛られない
自分の持っている手札を活用する
ことが大事になってきます
先ほど述べた
『親を頼る(甘えるではない)』あるいは
『お子さんの経済的自立までの期間を長くとる』
もその一つですし
収入が低くて結婚できないではなくて
『敢えて結婚して2馬力で生活を楽にする』
という手もあります
『自分の見た目で勝負する』のもアリかも、、、
と最近思うようになりました
僕はイケメン・美人芸能人を見ても
いずれ衰える見た目で勝負できていても
人格を磨く努力をしていないと将来苦労するよ~
と心配する気持ちが強いのですが
(いただき女子とかは論外ですが)
勉強ができるなら難関資格取得とか
社交性であれ身体能力であれ
自分の個性を生かして稼ぐのが大事ですね
他の人を妬みたくなる時もあるかもしれませんが
自分の持っている手札を最大限生かすことに
集中するといいと思います
資産課税は進めた方がいい
今政府は資産収入に対して
社会保険料を徴収することを
検討し始めていますが
前段階としてNISAが拡充された今
格差を是正するためには
必要だと僕は思っています
資産収入世帯が住民税非課税になり
手厚い補償を受けられる場合があるのは
さすがに不公平と感じています
r>gを緩和しないと
FIRE(資産収入で早期退職)が善とされ
『働いたら負け』という価値観が
はびこることになり
社会が回っていくために必要な
『働き手』が減っていくことになります
働くより資産運用の方が稼げることは
資産運用をする側にとっても
社会インフラの恩恵が減ることにつながり
長期的には不利益をこうむることになります
かといってFIREがダメかと言うとそうでもなくて
サイドFIRE(ゆるく働きながら生きる)は
選択肢としてありだと思っています
週20時間労働くらいの社会の隙間を埋める
働き手が必要な業界もありますからね
次回に続きます
日本は社会保障が充実しているため
税負担も大きいです
生活保護制度も含めて
貧困世帯へ優しい制度があるからこそ
治安の良さが維持されています
r>gの法則に抗うためにも
資産課税も含めた増税は
やむを得ないと思います
税負担の重さを批判する前に
それにより僕らが何を得られているのかを
考えて欲しいものです
自分たちが持っているものが
当たり前ではないことに気付き
それを活かしていくことが大事ですね
今回はここまで
次回は『日本はこれからどうなっていくか?』
について書いていきたいと思います。
ではまた!
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