-004- 私のオイリー肌さん

化粧水だけ

中学生の頃から、ニキビ肌に悩んでいた。
ニキビができるのはおでこだけだったから、
分厚い前髪で何とか隠してきた。
「良い」とされるあらゆるスキンケアを試し、
「洗顔と保湿」の二大スキンケアを丁寧に続けた。
潤いはある気がするけれど、
ニキビは常になくならないし、
肌質も決していいとは言えない。
「なんでだろう…いいって言われてるもの全部試してみてるのに…」
大学生にはかなりお高めのオイルを買って、
とにかく保湿を頑張っていた時のこと。
天然のいいオイルのはずなのにむしろ肌の状況は悪化し、
さすがにやだ！！！
と思って、美容皮膚科に行ってみた。
周辺の皮膚科は全制覇済みで、それでも治らなくて、
そんな時に最寄り駅近くに一つ目の美容皮膚科が誕生し、
最後の望みだというような気持ちで行ってみた。

そこで大事なことを教わった。
新発見もあった。
私がその時点でしていたスキンケア用品すべてが私の肌質に合っていなかったこと。
オイリー肌の私には過度な保湿は一番よくないこと。
「あなたのような肌なら、化粧水だけでいいの」
「少し乾燥が気になるときだけ、水タイプの乳液塗ったらいいのよ」
衝撃。
私は何年間間違ったスキンケアを丁寧に丁寧にしていたのか。
どこにやればいいのかわからぬ感情を抱えたまま、
とりあえず教わった通りにメイク落としフォーム？を購入し、
帰路についた。

１週間もせずに肌質は改善され、
それ以降ニキビもほぼ全くと言っていいほどできなくなった。
これまた衝撃。
嬉しいけれどなんとも複雑な心境…

朝：保湿機能の少ない固形石鹸で洗顔→さっぱりタイプの化粧水
夜：メイク落としシート（目元）→薬用クレンジングウォッシュで洗顔＆メイク落とし→さっぱりタイプの化粧水

信じられないほど楽ちんだけれど、
これが私には一番合っていて、毎日続けられている。
コスパもいいのだ。
固形石鹸なんて一つで半年は持つ。

自分に合ったスキンケアを知り、お肌を大事にする。
化粧水だけでいいなんて事実を聞いた時の衝撃はいまだに忘れられないけれど、
そういう肌もあるんだなぁと良き学びになった。

あ、ちなみに
「日焼け止めは外出しない日も必ず塗ること！！」
という、私には重みのあるお言葉もその時いただきました。
塗らねば…

最近、
街では美しいお肌の人が溢れていて、
SNSでも美肌特集をたくさん見かける。
スキンケアや美肌になる方法は、
きっと無限通りあって、
ベストな形はきっと一人一人違う。
美しいお肌が正解というわけでもないし、
美しくなければいけないなんてこともない。
そもそも、私も「美しい」って言葉を多用しているけれど、
美しさこそ人それぞれ。
何を美しいと感じ、何を大事にするか。
私はつるつるなお肌が美しさだと思っていたから、
何とかここまでたどり着いたけれど。

オイリー肌さんは、
一度「保湿」を控えて、化粧水だけにしてみるのもいいかも。

あの美容皮膚科さんと、化粧水には日々感謝。
あの衝撃からもう１年半以上経つのに、
いまだに化粧水塗る度思い出す。
きっと歳を重ねるとまた変化があると思うから、
それに合わせたケアをしていきたいなぁと。

メイクのお勉強もしよっかな。-umi-