デポラー戦略ってなぁに?
デポラー戦略ってなぁに?
デポラーとは
OOP(IP)が
「ポラーレンジ」
IP(OOP)が
「キャッチャー群」+「(少しの)ナッツ級のハンド群」
を持っている際にOOP(IP)が「IP(OOP)のナッツ級に振り込まないようにしつつ、キャッチャー群からバリューを取るために、OOP(IP)からミドルサイズのポラライズベットを行う戦略」のこと。
※ IP からもデポラーに近い戦略を取ることがあるが、一般にOOP から採用することが多い。
デポラーなEQグラフってどんなの?
いかにデポラーなグラフの一例である。
OOPは、①バリュー群(赤)と ②ブラフ群(青)を持っている。
また、IPは ③一部のナッツ群と ④多くのキャッチャー群を持っている。
デポラーのスポットの例
例1 (SB vs BTN 3bet pot)
スポット
戦略
解説
・OOPのレンジの大部分は ①バリューハンド(99+) と ②ブラフハンド(ハイカード)が占めている
・IPのレンジは ③一部のナッツ級(セット, トップペア) と ④キャッチャー(99, 8x, 7x, ローポケ)で構成されている
・OOPはナッツ級(セット)への損失を防ぎながら、IP のキャッチャー群を苛める
例2 (BB vs UTG SRP)
スポット
戦略
解説
・フロップ、ターンでポラーなベットをしているため、BBのレンジの大部分は ①バリューハンド(ストレート)と ②ブラフハンド(ハイカード、ワンペア)である
・IPのレンジは ③一部のナッツ級(フルハウス)と ④キャッチャー(ツーペア)で構成されている
・ナッツ級(フルハウス)に放銃しないようにしながら、キャッチャー群を苛める戦略を取る
例3 (SB vs BB SRP)
スポット
「フロップでこんなサイズ使ったことねぇよ!」と思う方が多いと思うが、上記のスポットは250%のサイズのCBを用いることで、OOPのEVを最大化できる。
250%のCBを用いるべきボードと、特定ボードでのフロップ・ターンの戦略を別の記事で解説しているので、是非ご確認ください。
戦略
解説
・OOPのレンジの大部分は ①バリューハンド(オーバーペア, Jx) と ②ブラフハンド(ハイカード)が占めている
・IPのレンジは ③一部のナッツ級(2p+) と ④キャッチャー群(Jx,Tx,7x)で構成されている
・OOPはナッツ級(2p+ )への損失を防ぎながら、IPのキャッチャー群を苛める
まとめ
もう一度デポラー概念についてまとめておきます。
デポラー戦略とは
OOP(IP)が「ポラーレンジ」
IP(OOP)が「キャッチャー群」+「(少しの)ナッツ級のハンド群」
を持っている際にOOP(IP)が
「ミドルサイズのポラライズベットを行う戦略」のこと。
デポラー戦略を取ることで
IP(OOP)のナッツ級に振り込まないようにしつつ、キャッチャー群からバリューを取ることができる。
あとがき
本記事はいかがだったでしょうか?
今回は少し発展的な用語である「デポラー戦略」について解説しました。
少しでも皆さんの座学の手助けになっていたら幸いです。
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著者:ねる(https://x.com/nerupoker43787)
編集校正:りおん(https://x.com/rion_poker_sss)
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