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デポラー戦略ってなぁに?


デポラー戦略ってなぁに?

デポラーとは

OOP(IP)が
「ポラーレンジ」
IP(OOP)が
「キャッチャー群」+「(少しの)ナッツ級のハンド群」
を持っている際にOOP(IP)が「IP(OOP)のナッツ級に振り込まないようにしつつ、キャッチャー群からバリューを取るために、OOP(IP)からミドルサイズのポラライズベットを行う戦略」のこと。

※ IP からもデポラーに近い戦略を取ることがあるが、一般にOOP から採用することが多い。

デポラーなEQグラフってどんなの?

いかにデポラーなグラフの一例である。

OOPは、①バリュー群(赤)と ②ブラフ群(青)を持っている。
また、IPは ③一部のナッツ群と ④多くのキャッチャー群を持っている。

デポラーなEQグラフ(例)

デポラーのスポットの例

例1 (SB vs BTN 3bet pot)

スポット

SB vs BTN 3bet pot

Flop 8♠7♥2♦
SB bet 75%
BTN call

Turn K♣
SB ?????

戦略

OOP CB戦略
(オレンジ: bet 50%, 黄色: bet 33%, 緑: check) 
EQグラフ
(①OOPバリュー群, ②OOPブラフ群, ③IPナッツ群, ④IPキャッチャー群)

解説

・OOPのレンジの大部分は ①バリューハンド(99+) と ②ブラフハンド(ハイカード)が占めている

・IPのレンジは ③一部のナッツ級(セット, トップペア) と ④キャッチャー(99, 8x, 7x, ローポケ)で構成されている

・OOPはナッツ級(セット)への損失を防ぎながら、IP のキャッチャー群を苛める

例2 (BB vs UTG SRP)

スポット

BB vs UTG SRP

Flop K♠Q♥9♦
BB x / raise 100%
UTG bet 33% / call

Turn 5♠
BB bet 125%
UTG call

River 9♣
BB ?????

戦略

OOP CB戦略
(黄色: bet 35%, 緑: check)
EQグラフ
(①OOPバリュー群, ②OOPブラフ群, ③IPナッツ群, ④IPキャッチャー群)

解説

・フロップ、ターンでポラーなベットをしているため、BBのレンジの大部分は ①バリューハンド(ストレート)と ②ブラフハンド(ハイカード、ワンペア)である

・IPのレンジは ③一部のナッツ級(フルハウス)と ④キャッチャー(ツーペア)で構成されている

・ナッツ級(フルハウス)に放銃しないようにしながら、キャッチャー群を苛める戦略を取る

例3 (SB vs BB SRP)

スポット

SB vs BB SRP

Flop T♠7♥2♦
SB bet 250%
BB call

Turn J♥
SB ?????

「フロップでこんなサイズ使ったことねぇよ!」と思う方が多いと思うが、上記のスポットは250%のサイズのCBを用いることで、OOPのEVを最大化できる。
250%のCBを用いるべきボードと、特定ボードでのフロップ・ターンの戦略を別の記事で解説しているので、是非ご確認ください。

戦略

OOP CB戦略
(オレンジ: bet 50%, 緑: check)
EQグラフ
(①OOPバリュー群, ②OOPブラフ群, ③IPナッツ群, ④IPキャッチャー群)

解説

・OOPのレンジの大部分は ①バリューハンド(オーバーペア, Jx) と ②ブラフハンド(ハイカード)が占めている

・IPのレンジは ③一部のナッツ級(2p+) と ④キャッチャー群(Jx,Tx,7x)で構成されている
・OOPはナッツ級(2p+ )への損失を防ぎながら、IPのキャッチャー群を苛める


まとめ

もう一度デポラー概念についてまとめておきます。

デポラー戦略とは

OOP(IP)が「ポラーレンジ」
IP(OOP)が「キャッチャー群」+「(少しの)ナッツ級のハンド群」
を持っている際にOOP(IP)が
「ミドルサイズのポラライズベットを行う戦略」のこと。

デポラー戦略を取ることで

IP(OOP)のナッツ級に振り込まないようにしつつ、キャッチャー群からバリューを取ることができる。

あとがき

本記事はいかがだったでしょうか?
今回は少し発展的な用語である「デポラー戦略」について解説しました。

少しでも皆さんの座学の手助けになっていたら幸いです。
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著者:ねる(https://x.com/nerupoker43787
編集校正:りおん(https://x.com/rion_poker_sss


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