見出し画像

知的障がいのある利用者さんの優しさに感激|負傷ヘルパー(私)の後日談

こんにちは。湯たんぽで足裏を低温やけどして、歩くのもままならないけど何とか毎日訪問介護に出掛けています、ヘルパーのありすりつです。

以前に上げた記事の後日談です。

足裏に十円玉ぐらいの水ぶくれができ、皮膚科では中の水を取り出し、後日に分厚い皮を切り取り、まるっと剥き出しの肉、だったのですが、手作り穴開きの靴やスリッパを駆使し、何とか薄皮がはってきて、かさぶたもできてきました。

順調なのかどうかはわかりません。皮膚科は年末の混雑で、開院30分ですでにキャパオーバーで受付休止状態に。年始まで通院チャンスはなくなりました。

怪我をして2週間、まだ普通に歩くと痛むので、少し変な歩き方をしており、そのため股関節や体の他の部分などは悲鳴を上げています。

しかし嬉しいのは何より、怪我して直後に利用者さんが本当に優しくしてくれたということです。

身体障がい者の方には、逆に気を遣わせてしまって申し訳なかったと思いますが、何と言っても忖度なしの知的障がい者の利用者さんたちの優しさには感激しました。

いや本当に、嬉しいとは言っても仕事がままならず、万全でなく申し訳ないことに変わりなく、怪我の影響を見せず頑張らなければならないと思っているのですが。

しかし負傷の直後は本当に、これで移動支援や身体介護が務まるのかと不安だったのですが、休むという選択肢はなく、いくつかの支援においては他のヘルパーさんに協力していただいたのですが、あとは現場で、利用者さんが私に協力してくれました(泣)

例えばある知的障がいの利用者さん、いつも歩くのが速いので腕を組んで歩いてもらうしかない、と思っていたら、腕を振りほどかれ「◯◯さん!」マズい!と思ったのですが…、私の歩き方を二度見したあと、私に合わせて歩を緩めてくれました(そんなことできるんかい!)

他の知的障がいの利用者さん、いつもは不安定で少し手のかかるところがあると言ってはいけませんが、その方は手は繋いでくれるとわかっていたので、「ごめんね」と言いながら手を繋いで歩いてもらっていたら、明らかに変な歩き方をしている私に異変を感じたようで、いつもの少し不安定な感じはどこへやら、やけに静かに私に寄り添ってくれている感じで一日を共に過ごしてくれたのでした。(完全に私が利用者…)

他のまた違う知的障がいの利用者さん、いつも歩くとき私の手をぎゅっと掴んで離さず歩くんですが、いつもは私がその人を支えるような感じで歩行するのが、どうしても私が上手く歩けずその人に支えてもらうような感じになってしまい…。「ごめんね」
すると彼は言葉を話せないけれど、やっぱり私の異変に気付いたようで、私の顔をじっと見て、それから彼は私に体重をかけるのをやめました。(できるんかーい)

とにかく、表情がみんな「あれ?」って感じで。「どうしたん?」って顔してくれてました間違いなく。

上手く表現できないけれど、とにかく彼らの気遣いを感じて、ホントに嬉しかったですね。

その他みなさま、ご協力いただきありがとうございました。です。

まだしばらくこんな支援で申し訳ありませんが、いつもは一方的に支援している気でいた自分が恥ずかしくもあります。

もちろん、自分が利用者さんの負担になるようなことがあってはいけませんが、私も必死ですので、皆様何とか、何とか…と言った感じで。

だから怪我をしてしばらく、「ごめんね」と同じくらい、私の口から出たのは「ありがとう」。

「ありがとう」はよく知的障がいのある利用者さんには言うことにしているけど、今回は本当に、利用者さんのためではなく自分のために言った言葉かもしれません。

馬鹿げた怪我をしてしまったけれど、得るものはあったかなと、勝手に思ったりしています。

まだ怪我の渦中なので、引き締めないといけないですけれど、みんなの優しさが嬉しかったという報告をしたいと思いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?