在宅生活を選んだ父の話|昭和の男
訪問介護士として働いています、ありすりつです。
今回は要介護状態になった父が、在宅生活を選んだお話をします。
父は「男は大きくいかなあかんのや」が口癖だった昭和の世代の男。
しかし零細企業を大きくできなかったように、豪快に憧れながら成りきれない不器用な人でした。
洗面所を通りすぎると、いつも水道の水をじゃばじゃばに出して、洗面台をびちゃびちゃにして顔を洗っていた父。
「水もったいなくない?」と私。
「男がちまちましとったらアカンのや」
指の間からフォスフォス息を噴出させ