見出し画像

出雲大社行ったら思わぬ縁結びで人生好転した話

2021年10月  
出雲大社に行った。

その後、ご利益があったのか、人生が好転した。
そんな不思議な1年とちょっとのお話。


そもそも何で出雲大社に行ったのか

早い話が、(おそらく出雲大社へ向かう大半の方々と同じ理由だと思うが)素敵な人と出会いたいというという単純な理由だった。
2021年3月に、付き合っていた人とお別れをした。未練はなかったが、年齢的にもそろそろ結婚を考える歳にもなってきたので素敵な人に巡り合えるように神頼みをしたくなったんだと思う。

2021年6月、急に思い立って、出雲大社へ行こう!という気になった。
本当に急に、唐突に、いきなりスイッチが入ったかのように「行く」モードになった。
しかし1人では不安だったので、ダメ元で友達に出雲大社行かない?とLINEしたら急な連絡だったにも関わらず二つ返事でOKしてくれた。
友達、あの時はありがとう…

2021年の私の実情

・当時付き合っていた彼と別れる。
・入社8年目、個人経営のブラックな経理事務所勤め。
・やっと入ってきた後輩が2人も退職・新たに3人中途入社で会社の方針が変わり、環境も変わる。
・転職をしようと公務員試験を受ける。
・恋も仕事もなかなか上手くいかず、精神的にも体力的にもすり減ってボロボロ。

破局+ブラック企業に拍車がかかる+後輩たちの退職などなどある意味イベント満載の年だったと改めて思った。


いざ出発!

友達に連絡してトントン拍子で旅行の話が決まり、2021年10月1日から2泊3日で出雲へ行くことになった。
なぜ10月にしたか、それは出雲地方では旧暦10月は神在月となり神様が集まるので、どうせなら神様が集まっているパワーのある月に行きたいという私たっての希望と都合だった。
合わせてくれた友達本当にありがとう…

しかし出発1週間前、まさかの台風が関東に上陸するとの予報が。
台風に直撃されたら飛行機が飛ばなくなって、最悪キャンセルせざるを得なくなる。
逸れてくれることを祈りながら迎えた当日、やはり台風で土砂降りだった。
やっぱり私、雨女かもしれないと改めて痛感した。

ダメ元で空港へ向かい、自分たちが乗る便を確認する。
なんと乗る予定の飛行機は運航し、その後の便から欠航との情報。
奇跡だ。奇跡が起こった。
知った時は友達と二人で喜びまくった。

そんなハプニングを経て、私たちは無事フライトして出雲へ向かったのである━。

出雲大社へ

出雲へ到着。めちゃくちゃ快晴。
関東にいたときの天気が嘘のようで、改めてこれは神様に呼ばれたんだと思った。
稲佐の浜でお砂を頂き、お蕎麦とせんざいを食べ、出雲大社へお参り。
いつもお賽銭は10円ほどしか入れないのだが、この日は思い切って500円玉を入れ、良きご縁に恵まれるようにしっかりとガチのお願いをしてきた。
お守りも買い、ようやく来ることができた感動を噛みしめながら境内をめぐりとても楽しい時間を過ごした。

その他パワースポットにもいくつか寄り、残った時間で島根を満喫して私たちは関東へ帰ったのである。


稲佐の浜でのお砂とり


旅行後の2021年

まず帰ってきた4日後に、受けていた公務員試験の結果発表。
結果は不合格。落ちた。
どうやら公務員としてのご縁はなかったようだ。

恋愛については、特にこれといっていい人には巡り合えず。
少しショックを受けたがまあそんなにすぐご利益出るものでもないよね。

…とまあこのように、特に何も変わり映えなく2021年は過ぎていった。

2022年に入って

2022年、事態が大きく動き出した。

3月、結婚が決まり職場を退職するという先輩の話を聞かされる。
神様は私より先に先輩のご縁を結んでいた。
退職は8月末、そこから5か月間で引継ぎを受けることになり、退職のショックと、業務が増えることへのストレスと、おめでたいのに上手く喜べず他人の幸せを妬ましく思ってしまう複雑な感情でメンタルはより一層抉られた。

5月、後輩と、もう1人が退職をするという発表がされる。
この数か月で3人も退職。ブラック企業なので当たり前と言えば当たり前だが正直こんなに退職が多いのは私の入社以来初めてだ。
そしてまた引継ぎで仕事が増え、ストレスで追い込まれる。
入社時から10年近く面倒を見てくれていた先輩がいろいろと気にかけてくれ、ボロボロになりながらもなんとか日々を過ごしていた。
先輩がいたからこそ、今までもやってこれていたといっても過言ではない。

落ち着いたと思った10月中旬、その先輩が突然退職すると発表された。
まさに青天の霹靂。
この先輩はきっと辞めないだろうと思っていたから、あまりのことにしばし放心状態。ショックが大きすぎて号泣するほどメンタルはどん底。
あとから聞いた話で、どうやら給料や残業や業務姿勢のことで前々から所長と揉めていたらしく、それがついに爆発したのだという。

縁結びのため出雲大社に行ったのに、恋愛ではないが縁が切れるというすごい仕打ちを受け、幸先が不安になった。

突然、転機は訪れる

ここまでで恋愛については変わりなし、仕事に関しては1年で4人も退職するという前代未聞の事態に。
いよいよこの会社やばいと感じた私は、恋愛はいったん置いといて転職を頑張ろうと思った。
もともとブラック企業から転職したいと思って、以前から転職活動をしていたがなかなか受かることが出来ず、半ば諦めながらも10年近くもこの会社にいてしまったのだ。

先輩たちの退職が引き金になり、転職活動にもスイッチが入った。
とりあえず休みが多くて今よりお給料が多いところに転職したかったので、ハローワークで地元より給与水準が高い少し離れた場所を設定して求人を見た。
いつもなら地元求人は全く目を通していなかったのだが、この時はなぜか地元の求人も見てみようと検索をかけていた。

すると、なんと私の憧れていたデザイン業の一般事務の求人が目に飛び込んできた。

私はもともと絵を描くことが好きで、デザインにも興味があったので「こんな業界で働けたらいいな~」と淡い希望があった。
しかしデザイン会社なんてもっと都会にしかないものだと思っていたので、今の給料で都会で1人暮らしできる余裕はなく、私の中では夢物語だった。

早速両親に「この会社受けてみようと思うんだけど」と相談すると、父が「この会社の社長、俺もお世話になったことがあるよ」と。

なんと。地元だからあり得るのかもしれないが、まさかそんなことが…?
いろいろ話を聞いていくうちに、父が若い頃に趣味の友人経由で社長と知り合い、家やオフィスに遊びに行くほどの仲だったことがわかった。
「受けてみたらいいじゃないか」と背中を押され、応募の準備を始めることにした。
これが10月末ごろの出来事だ。


11月頭、私はハローワークへ出向き、この会社を受けたいんですと手続きを始めていた。
仕事を選ぶうえで休みと給料はもちろん大事だが、その他にブラックな企業かどうかを見抜くこともかなり大事だ。
「この会社って、過去にもたくさん事務の求人って出してます…?」と恐る恐るハロワの担当者にきくと、「この会社はずっと何年も事務の求人は出ていません。今回初めてですね」と。

なんと。何年も出ていなかった求人が今回出ている。
これはすごいチャンスなんじゃないかと思った。
安心した私は早速、この会社を受けたいと伝えその場で連絡をしてもらった。
すると会社の採用担当から「もう先に応募した人の選考に入ってしまっている。」との返事。終わった。遅かった。
ハラハラしながらもハロワの担当者がなんとか話をつけてくれ、明日までに書類が会社に届くよう送ってもらえれば、選考の候補に入れてくれるとのこと。

首の皮一枚繋がったとはこういうことだ。
せっかくのチャンス、逃すわけにはいかない。
私は帰って速攻で書類を作成し速達で送った。

分岐点

1週間後、会社から書類選考通過の連絡と一次面接の案内があった。
いよいよ転職が現実味を帯びてきた。
私は入念に準備をし、当日を迎え終始和やかに1次面接を終えた。
これで次、二次面接をクリアすれば合格だ。

二次面接当日、社長とのやりとり。
父が知り合いだったこともあり、とてもスムーズに面接が進む。
面接も終わりに近づいたころ、社長から「本当は正式に通知出さなきゃいけないんだけど、この場で言うね。あなたは採用。」
「えっ…!?」

唐突に受かった。突然のことにびっくりした。
今まであんなに難航していた転職活動が急に終わった。
信じられなかった。

家に帰り、父に受かった旨を伝えると
「良かったなぁ!それにしても、またこんな形であの社長と繋がりができるなんて不思議なもんだな。まぁ、縁ってやつなんだろうな」

はっとした。縁…!
出雲大社にお参りに行ったのが去年の10月、求人を見つけたのが1年後の10月。
縁結びとは、恋愛以外のことも含まれると何かで聞いたことがある。
まさか、今回叶えてくれたのは職場とのご縁だったのか…!?

タイミング的に神様が叶えてくれたんじゃないかと思った。

その後どうなったか

採用が決まってから2か月後、私はなんとかブラック企業を退職し、新しい会社に入社した。
まず、地元企業なので通勤距離が短くなった。朝もゆっくり始まるのでとても余裕が持てる。
社員みんな仲が良く、以前の会社のように愚痴や文句などが飛び交っている環境じゃなくなったことで、精神的にストレスフリーになった。
お給料も、以前より若干増えた。これからどんどん上げてくれるらしい。

そして何より、休みが多くなった。
以前は年間休日88日のほぼ週6勤務。 それが今では完全週休2日の128日。土日祝休みでお盆や年末年始も休みが充実。1年で40日も休日が増えた。
休みが多くなったことにより、今までできなかった自分磨きや、行きたかった場所に行くなど好きなことに使える時間が圧倒的に増えた。
それゆえに精神的にも体力的にもストレスが減った。

ストレスが減ると、気分も前向きになる。今までネガティブ思考だった私が、小さいことを何も気にせずのびのびと過ごしている。

と、出雲大社に行った1年後、環境ががらりと変わり今までどん底だった人生が急に好転したのである。
じゃあ、あの時あんなに人が辞めていったのは、中途半端だった私に転職を本気でさせるためのきっかけを作ってくれてたのか…!?と今はそう思えて仕方ない。

偶然が重なっただけなのかもしれないが、こうして上手く進めたことは、出雲大社で神様が縁を結んでくれたからなんだろうな。
縁って不思議だ。

出雲大社、すごいパワースポットだった。
もし行きたいと思ってる人がいたら、絶対行った方が良い。
たぶん何かしら縁を結んでくれるはず。

願いを叶えてくれた出雲大社には改めて、時間が出来たらお礼参りに行きたいと思っている。

そしてその時は、恋愛の方もいいご縁を結んで頂きますよう…





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?