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My essay⑤「The Hierophant」

Wheel of Fortune

「うーん、なんて言ったらいいんでしょうねー
私はその分野のこと得意じゃないのよねー
だからなんて言えばいいのかわからないんだけどさ
まぁ万人にわかりやすく言えば『運命の人』ってやつよ
そういう恋?愛ってゆーのかな、それが始まるわよ」
なんとなくみてもらった占いの先生に言われた言葉が
急に降りてくる瞬間だった

全身が震える、そんな瞬間だった…

Heian

私たちは歌を詠みながら、毎日を過ごしていた
雨の日も風の日も、誕生日も、七夕も、いつも一緒に
歌を詠みながら、月をみながら、毎日を過ごしていた
あの時が、あの時間が、あの時代が、恐らく一番幸せな日々でした

Europia

あの日は馬に乗ってみんなで一緒に出かけていた
途中であなたは「帰ってくるから先に行っていてほしい」
そう、そう言ったのに、帰って来なかったのです
どうして帰って来なかったの?

Lemuria

私たちは水の中で暮らしていた
あなたは歌が上手で、いつも色んなところに飛んでいって
歌をうたって、みんなを楽しませていた
「みんな一緒に」そんな楽しい毎日だった

New Beginings

そう、あなたとまた新しい記憶を重ねてゆきたい
そのよろこびを感じられることがわたしの幸せ
「会いたかった」新月のはじまり


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