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My essay③「楽しくいこうよ」

エピローグ

ひょんなことから、全支社のアシスタントが知り合った
それは未知の業務で、誰もが手探り状態の中ただひたすら
走り続けた1年だったPJであった

解散

1年間の私たちの頑張りは形として実ることはなかった
メール1本で告げられた【解散】
大企業あるあるだと思うが、あまりにも呆気ない終幕だった
ただ、普段からあまり会社での立ち回りというものをする機会のない
アシスタントの私たちにとって、悔しいという気持ちだけを抱えたまま
終わっていくことが既定路線だった


最後のMTG

急な招集だった
メール1本で「最後の挨拶をしてくれ」と言ってオンライン上に
集められた私たちと、その業務の本務の部署の人たち
正直、今更この人たちに何を言おうか
ただ、我々全員の中にある「くやしさ」だけは晴らしたかった
「最後にひとこといいですか?」
我々の仲間の一人がマイクをオンにした

それは決してまとまった言葉ではなかったかもしれない
それは決して想いが伝わる言葉ではなかったかもしれない
それは決して綺麗な最後ではなかったかもしれない
だけど、我々にとっては『救いの言葉』であった
皆が心の中で拍手喝采をし、皆がなんだか報われた気持ち
となった

言えなかった言葉を、言えなかった気持ちを余すことなく
ぶつけ切ってくれて、ありがとう!

新しいかたち

それから我々は一つのコミュニティとなった
月に一度集まり、他愛のない話や本務についてお話をするMTGを開催
普段は好きな推しやキャラクターの話をチャットでする
それぞれが、このコミュニティに参加することでそれぞれに楽しんでいる
そのことで、それぞれがそれぞれの会社でのエンゲージメントを上げている
それでいて、誰も無理をしていない、誰もが楽しんでいる!
偶然の出会いから1年
我々は今、全員の輪が重なる点にたどり着くことに成功したのである
「これからはみんなで、たのしくいこうよ!」

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