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クリームシチュー現象

世の中には、様々な言葉が溢れている。
少し前からこんな言葉が流行っている。
「蛙化現象」:好意を持つ相手が自分に対して好意を持っていると分かると、
それがきっかけとなってその相手に嫌悪感を抱いてしまう現象のことである。
ただ、本来の意味を少し広義にとらえて、「相手の些細な行動や仕草で、好きな人を嫌いになってしまう現象」として取り上げられていることが多い。

新しく、私の実体験と共にこんな言葉を考えた。
「クリームシチュー現象」:自分の価値観と相手の価値観が食い違い、
絶妙に気まずくなってしまう現象。

大学時代の話である。
私には彼女(人間)がいた。料理が得意でいつも美味しいご飯を作ってくれていた。
そんな彼女に料理を作って、驚かせたい。喜んでもらいたい。
よし、クリームシチューを作ろう。(なんか食べたいって言ってた気がするし)

スーパーで買い出しをして、不器用ながらに頑張って作った。
ウキウキだった、どんな顔するのかな〜。と。
ご飯を準備して、テーブル綺麗にして、、、
「ただいま〜」
「おかえり〜」
「え???なにこれーーーー!!」
「作ってみた。クリームシチュー」
まぁ想像できるようないい感じの会話が繰り広げられた。
手応えしかなかった。そう、これはもう、喜ぶに決まっている。

ここで小ボケを1つ。
彼女にとんでもない量のご飯をよそい、クリームシチューをかけた。
反対に私は適量のご飯に適量のクリームシチュー。

「食べよーーー」
「・・・え?」
「うそうそ!これは俺が食べるよ〜」
「え・・・、いや、、、」

皆さんは気づきましたか?
私は知りませんでした。

クリームシチューとご飯。

この組み合わせって、少数派なんですね。
食べるよーって人もいると思います。
でも、カレーのようにして食べるのはあまりいないのですね。

私は、カレーのように食べるのが好きでした。
洗い物も少なくすむし、何より小さい頃からそれが普通でした。
最高の食べ方と今でも思っています。

彼女とこれがきっかけで別れた。とかはありませんでした。
でも、なぜか気まずい空気の中、あったかくほんのりと甘いクリームシチューが
ほんの少し、ほーんの少し苦く感じました。

自分の価値観と相手の価値観が食い違い、絶妙に気まずい・・・・。
そんな時にはぜひ、「クリームシチュー現象」を心の中に思い浮かべてください。



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