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#子連れ #アート

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イライラ、ハラハラ、全然楽しめない! 子連れアート鑑賞、それはまさに「いかに迷惑をかけないか」「いかに楽しめるか」の冒険の旅です。もう二度と子連れでなんて行くもんかー!!と思って…
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2024年6月の記事一覧

OMO的鑑賞と睡蓮/「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展は、未来の鑑賞者たちを育てる場となりえていたか?

OMO的鑑賞と睡蓮/「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展は、未来の鑑賞者たちを育てる場となりえていたか?

【⑤】
 オフラインでの体験をきっかけにオンラインで調べ、関心から愛好、購入、ファン化へとつながっていくプロセスは、オムニチャネルだのOMO(Online Merges with Offline)だのという名前で、近年重視されるマーケティング手法にも通じる。

 その点で、草間彌生などごく限られた超有名作家以外は一般に知られているとは言い難い現代アーティストにかけては、「これは何だろう?作った人は

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子どもとアートを巡る冒険/「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展は、未来の鑑賞者たちを育てる場となりえていたか?

子どもとアートを巡る冒険/「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展は、未来の鑑賞者たちを育てる場となりえていたか?

【⑥】未来の鑑賞者を育てる場所。国立西洋美術館は確かにその機能と使命を持っていると思う。国立だし。
けれど、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか」展の目的は、そこじゃなかったと確信する。
この企画展の受益者は存命アーティストや現代アートを解する人に相当に絞られていた。だったら集客ターゲットも絞って、もっとクローズドな場に振り切れば、もっと濃密な内容、もっと難解な言語で、もっと利

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