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買ったばかりのiPad持って、近所のスタバでイキってきた

▫️スタバ+iPad=カタルシス▫️

ウチの近所にスタバがあるんですけど、iPadを持ち込む人で溢れかえってるんですよね。私みたいにiPhone1台と紙の本1冊で凸するのは極々少数で、大体の人らはiPadを片手にフラペチーノとかコールドブリューとか飲んでるんですよね。

一度会社の同僚と仕事帰りに凸したことがあるんですけど、凸前に↑の通り話すと、信じられんようなリアクションするんです。「そんな、Appleに侵食されとるとか大袈裟でしょ(笑)」とか言ってたんですけど、じゃあ見せてやるわと、いざ凸してオーダー前に並んでる時、実際の光景を目にして言うわけですよ。

「ここ、iPadが入館証なんですかね?」

オシャレなキャフェにオシャレな製品。洗練された空間に洗練されたタブレット。
なんだか皆さん、悦に浸ってないか?自分たちが絵になるとお思いか?と、拗ねた目で見てしまう自分が嫌でした。

なぜ家ではなくわざわざスタバに来るんか?
なぜそんな自己陶酔のために…使いもしない機能がいっぱいの端末を月々¥4,000×24回払いで契約するのか?

家でやったらええやん。今どき豆さえ選んだらそれなりの質の珈琲飲めますやん?
タブレットやなくて格安なノートPC、例えばCHUWEIでいいやん。一括で¥20,000やし全然不自由なく動作しますやん?浮いた金はNISAとかにぶち込めばええやん?

洗練された製品を持って洗練された空間に行けば自身も洗練された気になれる、そんな浅はかな君たちは「身近なものだから」「なんか、ずっと上昇してるから」という同じく浅い理由でスタバの株にでも手を出せば良いし、のちに債務超過してることに気づいて、え、なんかやばいとか、その時初めて不安に思って損切りすれば良いのに。

なけなしの給料から過去の負債を支払い、その上でケチりにケチって資金を捻り出してなんとかNISAに積み立ててた者としては↑のようなひがみが出てくるわけです。

そんな、iPadに対して一方的に嫌悪感を抱いている私がまさかiPadを契約することになるとは、1年前のこの時は全く想像しませんでした。

▫️投資と読書▫️

さっきもチラっと触れたように、私、毎月一定額なけなしのお金をNISAに回してるんですよね。厳密にいえばNISA対象外のETFも買ったりしてるからNISAだけではないのですけどね。

それで私、わりかし本を読む方だとも思います。特に投資関連の本。

子供の頃から親戚のおっちゃんらが株でえらい損したとか色々聞いて育ってまして、その影響です。確か日本のバブルの煽り受けて90年代初頭に資産8割飛ばしたとか言ってました。何もそのおっちゃん1人だけではなくて、例えば2008年のリーマンショックで同じく資産7割飛ばしたとか、なんかようわからんけど価格が上がり続けてる不動産投資に借金してまで手を出してうんちゃらとか、その類の話はいっぱい聞いて育ってます。

そういう大どんでん返しの結果、離婚したりだとか、定年まで借金返済が続くだとか、「○○ちゃん(幼なじみ)のお父さん首吊ったよ(母より)」とか、エピソードの凄惨さたるや凄まじく、こちらも思うわけです。「絶対にこうはなりたくない」と。そして心のどこかで、そんな彼らを小馬鹿にしている自分もいるわけですよ。「欲丸出しで行くからそうなんねん(笑)」と。これが学生時代までの話。

学校を卒業して社会人になりしばらく経った頃、職場の同僚に連れられてパチスロを打ちに行きました。そして「ハーデス」を打ちました。これにべらぼうにハマりました。どんくらいハマったかというと、借金するくらい。

ビギナーズラックってあるんですよ。ハーデスの場合は特にそれがデカくて、10万円とか普通に吐き出すわけです。で、勝った金で良い服や良いカバン買ったり、優越感が半端ないわけです。

もちろんそれは一瞬のことで、だんだんと負けがこんでくるんですが。そうなると貯蓄どころではありません。食費とかも切り崩して打ちました。果ては「まだ若いからええ!(当時20代後半)」とか自分で自分を肯定して結局借金までして打つという。決して収入が高い方ではなかったから月4万円の返済は普通に苦痛でした。そんな私を見て同僚が呆れ気味に言うわけです。

「欲丸出しで行くからそうなんねん」

ここで初めて気づくわけです。

「あのとき自分が欲豚と罵っていた人ら…彼らと自分は全く変わらず、自分もその豚の一匹である」

「なんのことはない、生まれた時代が良かっただけで、もし自分が80年代、90年代、果ては2008年いずれかに40代になっていたとして、ある程度資産を持っていたら彼らと同じようにしていたかもしれない(つまり、財産のほとんど全てを株・不動産に突っ込む、果ては借金してまで株・不動産に突っ込む)」

これはやばい。この先の人生、怖い。

では、欲は捨てられるか?と言えば、無理。100%無理。

だって欲望は生理的なものだもの。
パチスロ中毒者に明日から打つなと言って打たなくなったら世話ないでしょう。一定のフォロワーが付いてるYoutuber・ティックトッカー・インスタグラマーに「明日からコンテンツ上げるな」って言ったところでどうですかね。彼らの承認欲求はどこで満たせば良いのか。

では、欲豚になるしかできないのでしょうか?

それは極論だと思うのですよ。

当時の(ハーデス大好きな)私は、このままでは色々やばいと焦燥感に駆られ、書店に行ってギャンブル依存症の本、果ては心理学や生態学の本を何冊か買い読み漁りました。で、パチスロ業界のカラクリや、彼らがいかに顧客の射幸心を煽ることに心血を注いでいるかを学びましたし、大当たりが起こった時に脳内に撒き散らされるドーパミンは、ぶっちゃけジョギングとか軽い運動しただけでも出るということも学びました。

実際にこういった知識をつけることでハーデスの顔を拝みたいと思うことも少なくなり、とは言え、しばらくは完全に辞めたわけではありませんでしたが、そのうち打ってて冷めてる自分に気づいてからはきっぱりと打たなくなりました(だいぶ後になりますが同じようなやり方でタバコも辞めました)。

つまり欲望はとても強力なエネルギーで、あっという間に私を欲豚に変えるけれど、知識をつけたら十分に制御できる。

そして知識をつけるには読書がうってつけである。

1年半前にハーデスと同じようにひょんなきっかけで投資を始めるようになりました。望めば普通に「1社賭け」とかXで話題のあの人に乗っかってとか、投機できる環境に身を置いています。そんな安直な判断をしたくないし、少ないながらも自分なりに頑張って貯めたお金を溶かしたくないから、欲を制御したいから、私は読書をしています。

▫️好きな投資家のブログをリアルタイムで読みたい▫️

投資関連の書籍を読むうちに好きな作家(投資家)も出てくるわけです。
そのうちの1人がハワード・マークス。アメリカの投資家で、主にディストレス債(平たく言うと信用が著しく乏しい会社が発行する社債)への投資を得意としている方です。何が好きかって、人間の心理・強欲さをめちゃくちゃ分析されているところ。バブルと暴落の歴史を俯瞰して、当時何が起こったのか細かに解説してくれるところです。金融とか経済だけの分野に留まらず心理学やあらゆる分野を駆使して、知恵を与えてくれます。そういった意味では他の経済学者や投資家とは一線を画すと思ってます。

この人、オークツリーって会社の会長さんなんです。で、たまに公式HPにブログ(公式HP上では「メモ」って呼ばれてます)をアップされるんですよね。

こちらも翻訳アプリ(AI)DeepLを使って読みたいのですが、いかんせんiPhoneで…
画面切り替えがなかなか工数かかるわけです。とは言え他の翻訳ソフトとかだと色々アレだしなと考えに考えた結果…




かつての意地と拗ねた考えを捨てて契約してもうた…iPad。
もう、マルチタスク最強。
そんでスタバに行きました。コールドブリューが、コールドブリューがうめぇええ!!

▫️今は小額やけど、10年後見とけ▫️

投資やってるって言っても、今積み立ててるのは50万そこらです。世間一般で言えばまだまだ小額。同じタイミングで始めた同僚数人は大体S&P500か全米のインデックスやってます。

休みの日に何してるか、たまに同僚との会話でネタに上がるんですけど、私、そう聞かれると家で、茶店で本読んでるって答えるんです(1日中じゃなくて2−3時間です)。そのたびに「ほどほどでええやん」とか「退屈」「資産小さいうちはまだええやん」とか言われるんですよ。

投資齧ってる人ならわかってくれるかもしれませんが、いくら学んだところでほとんどの投資家は市場平均(つまり、インデックス)には勝てません。アマチュアもプロも。なら大人しくインデックスにお金入れて他のことに時間を使うのが良いよ、って考えももっともなんですよ。実際に私もそう説得されました。

それでも読書を続けるのは、読書自体が面白いし、やっぱり市場平均を超えたいと思っているからです。10年やって下回ってたら…大人しくインデックスにしますかね。

まもなく40に差し掛かる身として、散々浪費してきた分の巻き返しを図っていきたいとこですね。

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