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他人でもつながれる(「流浪の月」凪良ゆう)

オーディブルで、「流浪の月」を読んだ。
以前から読もうと思っていたのだが、
映画化されて、
予告映像を見たとき、
これは覚悟して読まないと
と思い、なかなか読む気が起こらなかった。

先に、「汝、星の如く」を読んだ。
遠距離の出張中
感動で涙したため、
この作家の本は
読む価値があると思い、
ようやく重い腰を上げて読むことにした。

感想は、
やっぱり読んでよかった。

真実は、当人しかわからない。
少女誘拐の犯人とされた文だが、
実際はそうではなかった。

少女は自分の家に居場所がなかった。

文が自分の居場所になった。

でも、それは当人しかわからない。

人はそうは見ない。

本当のことは当人にしかわからないのに、
人は自分の偏見で決めつける。

立派な親のもと生まれても、
それが幸せとは限らない。

一見常識はずれに見えても
それが居心地がいいこともある。

血がつながらなくてもつながれる。

そう思った。




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