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人生再構築の鍵~すべては「自分いじめ」から始まっていた~【後半】

がんばることをやめられない鵜飼直美さんでしたが、父や母や娘、元夫に今の夫、家族を通して自分の隠していた思いや、気づかなかった気持ちに触れていき、「愛されてない」「いらない子」が全くの間違った思い込みだと知っていきます。
彼女は目の前の問題をどのように見て受け取っていかれたのでしょうか?

【目次
〜前半〜
●父親との関係で思い込んだ「私は愛されない子、いらない子」
●居場所を求めてがんばった結果…
●今度こそは!
●人生の転機

〜後半〜
●病気を作っていた原因を知る
●自分が自分をイジメていた
●自分が自分をイジメていた(更なる解放)
●男性の愛を受け取る
●伝えたいこと

前半はこちらからどうぞ
https://note.com/vast_eagle460/n/n4667373c409e

☆interview☆
<インタビュアー:小田朱里 ライター:大本真理>



人生再構築の鍵
~すべては「自分いじめ」から始まっていた~【後半】


●病気を作っていた原因を知る

最も酷いお腹の痛みが続いた時に、姉からカリキュラムのお誘いがありました。
その時は受ける気持ちが全くなかったので、何度も繰り返し誘ってくる姉を疎ましく思うほどでした。
ですが、「今のこの状態から抜け出せるのであれば、抜けたい!!」
その強い思いが湧いてきて、カリキュラムに飛び込むことに決めました。

カリキュラム受講中に起きた体験がありました。
ある日、お腹に激痛が走りました。
「痛い、痛い!怖い!辛い!助けて!」と母に助けを求め、母の膝の上で泣いたことがありました。

母は「大丈夫、大丈夫」と私の頭を撫でてくれていました。
その瞬間痛みはスーッと消えていきました。
「甘えられない、助けて!」とずっと言えなかった私が、泣いて「助けて」と言えていたのです。
自分の思いを表現できた瞬間でした。

新次元思考テクノロジーを知っていくと、いじめのメカニズムも理解することができました。
自分の想いを抑圧したり、無視することが“自分いじめ”になっていて、“自分いじめ”は対人関係だけではなく、病気も引き起こすケースもあることを身をもって体験しました。

だからずっと、親へ甘えることであったり、辛くて本当は助けて欲しいのに、素直に「助けて!」と言えないことであったり、両親に対してずーっと抑圧してきた思いを、痛みがきっかけではありましたが表現できたことで、体が教えてくれたのだと理解できました。

カリキュラム初回は横になりながらの受講でしたが、最終の4回目は表情がとても明るくなり、別人のようだと言われるほど変化がありました。

●自分が自分をイジメていた

病気や痛みを通して、「自分が自分をいじめていた」ということは理解できるようになっていたのですが、
自分が自分をいじめるとは、「私なんて!」と自分を卑下したり、自分を認められずにダメ出しを続けていることも、“自分いじめ”になっていると知っていきました。

「私なんて愛されてない」
「私はいらない子」
という幼少期から持っていた思い込みが、私の心も身体も傷つけていたということになります。

実は私は学生の頃、殴る蹴るのイジメを受けていました。
学校も休まず、誰にも言わずにきました。
「いじめられている自分が嫌。恥ずかしいし負けたくない!」
そしてなにより、両親を悲しませたくないと思い、誰にも言わずに生きてきました。

とても辛い体験でしたが、こんな時でも言いたいことを我慢して、助けてほしいことを言えなかったんです。
いじめにあっていたことも辛い記憶ですが、相談できずにひとりぼっちだったことがとても辛かったです。
それからなにより辛かったことが発覚しました。

娘が大学在学中に壮絶ないじめにあっていたんです。
自分がいじめられていたこともひどかったと思いますが、娘はさらに酷いいじめにあっていました。
殴られたり蹴られたりするだけではなく、お金を取られたり、髪を切られたり。
時にはカッターナイフで傷つけられそうになるなど、激しいいじめを受けていました。

「なぜ言わなかったの?」と娘に聞いたとき、「いじめを受けてる自分も嫌だったし、話しても変わらない。無駄だ。死にたい」と伝えてくれました。
その時の娘は生きることに絶望し、無駄だと諦め、やさぐれていました。

娘の言葉は、私が病気で「自分なんている意味がない。死にたい」と思っていたことや、学生時代にいじめられていた時に思っていたことだと、「ハッ!」としたのでした。

私と同じで、娘もまた親を悲しませたくないという思いから何も言わなかったのです。

壮絶な娘の体験を聞いた私の母は、大きな声で泣きました。
そして「なんで言ってくれなかったの?!」と娘に言いました。
母と娘のやりとりを聞いていた私は、
「言えばよかったんだ(言っても良かったんだ)」
そう思ったのです。
そして
"子どものときの私と母"
"母である私と子ども(娘)"
両方の立場を同時に感じ、この瞬間、親子3代の女性性の傷が癒されたのです。

●自分が自分をイジメていた(更なる解放)

娘は私たちにいじめの話をしてくれた後、「お父さんに会いたい」と言いました。
元夫に知らせると、すぐに時間をつくってくれて会いに行きました。そして、元夫は娘の話を静かに聞いて、「もう大丈夫だ!」と力強くハグしました。浮気ばかりしていた元夫が、頼もしい父親に変わっていました。

“がんばり続けても報われない”
“こんな私なんて”
やさぐれて傷だらけだった女性性を男性性がしっかりと受け止めてくれている。
そんなふうに私には映って見えました。

その数日後、娘からさらなる告白を受けます。
実は大学1年生の時から何年も続いていたのです。
学年問わず、数十人からいじめにあっていたと言うのです。
「頼むから死んでくれ」
「死ね!」
「まだ生きてたの?」
通りすがりにわざとぶつかられたり。
「なぜもっと早く気づかなかったのだろう」と心が痛みました。

「死にたい」とまで思っていた娘が踏みとどまってくれていた理由を教えてくれました。
それは「家が、家族が温かくて幸せだったから、死なずにすんだ」ということでした。

娘のこの言葉を聞いて、「ハッ!」と気がついたことがありました。
かつて私をいじめていた人たちから感じていたことを思い出しました。
私の家族にあった温かさに嫉妬していたんだなと、いじめられながら感じていました。

イジメの奥には「嫉妬」があったのです。
それは、私がいじめる側から感じたものでした。
そして、私が姉に対してや、比較対象に感じてきた「嫉妬」そのものでした。
いじめを受けていた自分(被害者)の中に、いじめる側(加害者)と同じものがあることに気づいたのです。
自分で自分をいじめていたと、さらに深く受け取ることができたのでした。


●男性の愛を受け取る

再婚するとき、また同じ失敗や同じ裏切りを見るのではないかと、不安や恐れがありました。

ある日、元夫が自宅で私の写真を発見して、連絡をくれたことがありました。

「君の大事な時間をごめんなさい。君にはほんとに幸せにってほしい」
そして結婚が決まると、
「君の夫となる人は、自分の子どもたちを見てくれる人なのだから、挨拶がしたい」
とそこまで言ってくれるようになりました。

また、夫は結婚したての頃、子どもたちにどう接していいのかわからないと気を遣っていました。
ですが今では、「子どもたちにとって元夫は子どもたちの大好きな実の父親である。だから自分が無理に父親になろうとは思っていない。子どもたちの成長を直美と一緒に見守っていきたい」と伝えてくれました。

娘の大学での壮絶なイジメが発覚した時、大学側にちゃんと話しをしに一緒に行ったことがありました。
娘は、父親として大学側に質問する姿にたくましさを感じ、そして守ろうとしてくれる姿を見せてもらい、信頼が深まったと感じたそうです。

また夫は会社へつまらなさそうに行っていました。
環境は冷遇されていて、会社からは“いつ辞めてもらってもいいですよ!”という状態でした。

ですが今では
「ここの工場は君に任せたい!」
「イヤこっちの工場だ!」
「新しい仕事を任せたい!」
と引っ張りだこになり、以前の冷遇されていた環境が嘘のように整った環境に変わってしまいました。

子どもにばかり意識が向き、夫と向き合ってなかった。と知った時から、夫に意識を向けることで、周りの影響を受けなくなったり、不安や動揺のない世界を見ています。

私が素直に「助けて」と言えるようになると、夫も素直に表現してくれるようになりました。
仕事のことは話したことがなかった人でしたが、「こんなことがあった」とか、「あれがイヤなんだよなあ」と、気持ちを出してくれるようになり、夫の話を聞くのが楽しみになっています。

そして大嫌いでいなくなればいいのにと思っていた父も
「直美に幸せになって欲しい」と伝えてくれるようになりました。
自分の幸せを本当に心から願っていてくれたんだと知りました。

3人の男性から共通して、大きくて深い男性の愛を知ったのです。


●伝えたいこと

日々体験をしていて、自分を知る奥深さを感じています。
姉への嫉妬もお腹の痛みがバロメーターになり、ちょっとした心の変化や感情も見逃さず自分の無意識を知ることができます。
痛いのは悪くない。

「私だけを見て!」と言えたら良かっただけなのに、「いい子」「わかってますから大丈夫」と平気なフリをすることで、自分の気持ちがわからない、自分の気持ちを伝えられない。
だから相手の気持ちもわからない。というコミュニケーションエラーによるゴチャゴチャな世界をつくっていたのだと日々見抜いています。

兄弟姉妹は、親の愛を奪い合うのではなく、お互いを知るための大切な存在、一緒にいろんなことを超えていける存在であることを伝えていきたいです。
両親、姉家族、元夫家族も含め、私たちステップファミリーも、たくさんの問題とも思える大変な体験がありましたが、新次元思考テクノロジーにより、自分の間違った思い込みでつくっていた自作自演だと見抜き、一つひとつ思い込みは剥がれていき、自分と自分との関係、自分と相手との関係はどんどん変わっていきました。

現在、私は“縁の繋がり”、“血の繋がり”を超えて、大きなひとつの家族として、寛ぎの中で、喜びと幸せと感謝に溢れて暮らしています。

この幸せ感を沢山の人に伝えていきたいです。
これから喋って聴いて、癒されていく場所づくりを
仲間とやっていきます!


【編集後記】

インタビュアー:小田朱里
直美さんのストーリーに感じたキーワードは「疎外」。
幼少期、直美さんはお父さんの愛を感じられず、「どうせ私は愛されない」と思い込んでしまいます。居場所を求めて結婚するも離婚、再婚後も問題ばかり。身体を壊すほど頑張ってもうまくいかないことだらけで苦しいのに、笑顔で頑張ることをやめられなかった直美さんには、そのまま自分が重なりました。
でもそれも「私を見て!私を愛して!」という自分にあった本当の思いに気づけず、感情を押し殺し、平気なフリをし続けたからこそ見た世界。「どうせ私は愛されない」という自分が自分に与えた“疎外”、この内なる“自分いじめ”が、結果として直美さん家族の内外で起こっていた疎外の体験をつくり出していたのだと感じます。直美さんと娘さんの壮絶ないじめ体験は、この最たるものだったと言えるのでしょう。
でも娘さんのいじめ問題は、直美さんご家族にとってひとつのターニングポイントだったのかもしれません。この問題発覚を機に家族が一致団結し行動したことで、直美さんは、ずっと押し殺してきた自分の本当の思い、母にあった思い、いじめる側や学校の思い、何より、直美さんが心底嫌ってきた父や夫などの男性たちの“家族を守りたい”という深い思いを自分と一致させ受けとめることができたからです。このことで、直美さん自身はもちろんのこと、まわりも同時に癒され解放されていきました。
直美さんは今、“血の繋がりを超え強い絆で結ばれた家族”という、このうえなく安心できる居場所でくつろいでいます。お姉さんとは毎日電話をし合うほどの仲良しで、日頃からご姉妹と交流がある私は、おふたりの明るく朗らかでおおらかな笑顔にいつも癒されています。
何か問題が起こっても、自分に寄り添いながら“なぜその事象が起きているのか”を安心して俯瞰することができる。今の直美さんの生き方には、そんな軽やかさを感じます。どんな体験も、知らないうちに奥底に押し込めた無意識に気づき、自分を知っていくヒントになる。自分を知っていくことは、自分自身をゆるし、癒やし、解放することであり、それにより同時にまわりも幸せになってしまう。このことを、身をもって知っているからなのでしょう。
きっと多くの方を勇気づけるだろう直美さんのストーリー。こうして記事にしてお届けできることを、とても嬉しく思います。

ライター:大本真理
ネット検索すると 「自分いじめ」をする人の特徴が書いてありました。 自分が嫌いな人、自信がない人、すぐに人と比較する人、自己犠牲の人や理想の高い人、責任感が強い人などがありました。 自分に自信がなく、つい、「私なんて…」と思う人は多いのではないでしょうか。 そしてまさかの理想を高く持つことや責任感が強いことが、なぜ自分イジメにつながるのだろうと思いました。 責任感が強く、またなぜ理想をもってしまうのか。こんな自分ではダメだ、もっとこうあらねばとマイナスをバネに頑張ってしまう。責任感ゆえにマイルールもどんどん厳しくなっていくのだそうです。 そしてそのルールを守れなければまた自分を責める。 ますます負のループに巻き込まれて自分自身を追い詰めて行くのです。 ではどうやってそのループから抜け出すことができるのでしょうか。 鵜飼直美さんも頑張ることがやめられない1人でした。けれども頑張っても頑張ってもうまくいかない。なぜそのようなループにハマってしまうのかわかりませんでした。 しかし彼女は答えに出会ったのです。 鵜飼直美さんの壮絶な体験は、どんなに酷い状況であっても 新次元思考テクノロジーがあれば、揺るがない自分自身への信頼と愛を取り戻し、その信頼と愛は周りをも幸せにすることができることを、この矛盾のない明確なテクノロジーは伝えてくれています。 彼女とのインタビューに参加して、彼女が、辛く苦しく繰り返される負の連鎖から抜け出し、彼女だけでなく家族みんなが、そしてその周りまでもが本当の幸せ、喜びを感じて生きているのを感じ、私まで癒され幸せな感覚になったことを今でもハッキリ覚えています。 この揺るぎない幸福感がたくさんの方に届くことを願っています。

(株)ミロス・インスティチュート
https://www.mirossinstitute.co.jp/

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