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高学年の学びに火を灯す学級づくりと授業づくり#1【1.はじめに】

みなさんは高学年の子どもたちと聞くとどんなイメージがありますか?

・ノートもしっかり取り、授業に前向きである
・手を挙げて、自分の考えを発表できる
・掃除や委員会活動など、学校の仕事に責任を持ってすすんで行う
・何も言わなくても自分で考えて率先して学校のため学級のために動いてくれる
・上級生としての自覚があり、下級生に優しく接し、模範となる
・挨拶を大きな声で自分からする
・「ありがとう」や「ごめんなさい」が素直に言える

などでしょうか。私も初めはこれに近いイメージを持っていました。

でも初めて高学年を担当させていただいたとき、現実は正反対でした。

・ノートを取りなさいと言わなければ取らない
・どんな授業にも後ろ向きで、マイナスな発言しか言わない
・授業中の問いかけにも無反応
・掃除や委員会活動にも後ろ向き、平気で仕事を忘れる、掃除はおしゃべりタイム
・当然、何か言わないと動かない、言っても動かない、動いたとしても文句と共に動く
・下級生の方が率先して動き、模範とならない
・挨拶は自分からしない、こちらからしても返さない
・「ありがとう」や「ごめんささい」が素直に言えない

もちろん、それが全てではないのですが、初めのイメージとはかけ離れていました。
イメージと現実とのギャップに、自分自身で勝手に疲れ、悩み、落ち込んでしまいました。
「なんでこんなこともできないのか」「今まで何してきたんだ」という怒りにも近い感情もありました。

そんな高学年の子どもたちだとしても、一緒に学校生活を送る上で、光り輝く場面がありました。その一瞬の輝きが、ときに光の線となる場面もありました。

本投稿は、学校生活に対し、火が消えてしまった高学年の子どもたちの心に、再び火が灯ったり、消えたりを繰り返しながらも奮闘した私の実体験を書いていこうと思います。

心の火が消えてしまった子どもたちですが、高学年と言っても、10〜12歳、まだまだ子どもです。子どもらしさを取り戻し、学びに火を灯す場面は必ずあります。ただ、ほとんどが上手くいかず、悩み、苦しみ、もがいてきた記録です。

その経験が、読んでくださった人の心の灯火に、または私自身のこれからの灯火になればと思います。

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