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高学年の心に火を灯す学級づくりと授業づくり#3【2.心の火が消えてしまったのはなぜ?「高学年は〇〇のプロ」】

高学年は言わば、「小学校で生き抜くプロ集団」です。「どうすれば、学校生活を生き抜けるか」について、長年培っています。高学年になれば、さまざまなプロが存在しています。

授業のプロ
・授業中、何もしゃべらず、息を潜め、何となくノートに板書を写していれば、先生にあてられることもなく、怒られず、休み時間を迎えることができるプロ

「ごめんね」のプロ
・友達に何か悪いことをしても、先生の話を黙って聞き、「ごめんね」と言えば、「いいよ」と言ってもらえ、ことなきを得るプロ

「いいよ」のプロ
・何か友達とトラブルがあっても、相手が「ごめんね」と言ってくれ、「いいよ」と言えば、先生の話がすぐ終わらせることができるプロ

宿題を早く終わらせるプロ
・漢字ノートや計算ドリルをとりあえず早く終わらせる方法を編み出している、宿題作業化のプロ

掃除・委員会のプロ
・掃除や委員会の仕事中は友達としゃべり、先生が来たら、仕事をしているふりをすれば、先生にバレないプロ

返事・挨拶のプロ
・とりあえず先生に大きな声で返事と挨拶さえしておけば、先生に何も言われないプロ

外向きにいい顔するプロ
・普段はしないのに、学校に来てくれた外部講師の先生や地域の方にはいい顔をしておけば、いろいろな人に褒めてもらえるプロ

など、さまざまです。

いかにめんどくさくなく、いかに考えないで、ただただ楽に小学校生活を送るために考えついた知恵なのです。

でも、そんな知恵をつける環境をつくってしまっているのは、周りの大人なのかもしれません。



皆さんが考える「〇〇のプロ」ありますか?

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