見出し画像

【やってみてわかった】私はこの国のジェンダーギャップ問題をどうにかしたい

前回のブログから早1ヶ月以上‥

ほんとうは、自分の頭の整理のためにも
2週間に1回くらいのペースでブログを書きたいのだけど、

今回は想うところが多すぎて、どう書いてよいかわからず
時間だけが過ぎ‥

その間にもモヤモヤしながらも、本を手当たり次第読んで
リサーチして‥

そんな中で自分が解決したい社会問題って「もしかしてコレなのか?」っていうところまでやってきました。

それは”日本のジェンダーギャップを埋めること”

なんでここに至ったのかってことを
綴ってみたいと思います。


主婦前提で回る社会

この一年ほど「もっと社会問題を身近に」をテーマに、
親子でたのしく社会課題を学べる日帰りツアーをやってきました。

わからないながらもクラウドファンディングから始めて、
会社も作ってみて、起業活動をスタートさせたわけですが・・

時を同じくして、我が家では小学生の長女が不登校になり、
未就学児の次女は持病が見つかりました。

学校探しや入院付き添いなど、急に降ってきた子育ての困難‥
目の前の”火消し”に追われているうちに、日常に飲み込まれ、自分のビジョンとか見失っていきました。

サービス業なので、借入をしてるプレッシャーとかはないのですが、自分で動き出してツアーを企画、集客して、実施しない限り何も始まらない事業。

登記したものの、まったく思うように動けていない自分への焦り‥モヤモヤ‥

我が家に問題が多すぎるのか?
周囲の子育て世帯の人ってどうしてるんだろう?

って思った時、
「父親であるか、と、母親であるか」でだいぶと差がある
ってことに気づいてしまいました。

ものすごく当たり前なのですが、
子を持つ男女で同じように起業にチャレンジしているようで
実は背後には”家事育児をやってくれる主婦"がいるかいないか

大きな違いがあります。

子育て世帯で活躍している女性の起業家ってのも
スタートアップ業界であまりみられません。

そもそも日本国内で女性社長ってのは全体の8%しかいなくって

しかもその内訳は、60代以上が最も多く
75歳以上が2割を占める
っていうじゃないですか‥。

活躍する人も、メンターも、ビジコン審査員も、女性が少ない‥

起業の世界に足を踏み入れて
イヤでも見えてしまうジェンダー格差。

毎年発表される世界経済フォーラム(WEF)の
ジェンダーギャップ指数は、日本は毎年ランクが低いことが話題ですが、
2023年も125位で特に政治分野と経済分野の隔たりが大きいと言われています。

経済に関しては、男女で同じくらいの教育を受けているのに、
特に結婚・出産後は男女の収入に大きな差
が出てくる。

収入に差があるがゆえに
家事育児の「無料」の労働は女性にかたよりがち‥

「稼いでるほうが家のこと免除されて当然でしょ」って意見も
あるかと思いますが、

『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』
筒井淳也さんの本によると

収入と労働時間が"ほぼ同じ夫婦"であっても、
妻の方が家事育児を多く担っているそうです。


「性別役割分業」によって
多くの女性が家事育児に時間を取られ

本来稼ぎ得た金銭にチャレンジする機会”が失われている。

これって立派な社会問題だと思うのですが、
この状況は「社会起業家」の世界でも同じで‥

志高く、社会のためにビジネスをやっている
そんな方の妻が
長年専業主婦やパート主婦をしているらしいことを知ると・・

なんとも言えない気持ちになります。

家族は最小単位の社会。

家庭内ジェンダーギャップは見えないの??

もちろん起業して最初のたいへんな時は妻に助けてもらうとか
一時的なことはあって当然と思うのだけど

「外で稼ぐ人と家事育児を無償でする人」が固定化してしまっているのが
今の日本の問題なワケで‥。

遠くの国の貧困に心寄せることは出来ても
一番身近な「家族」が"フェアでない状況"って見えないんだなって、

それだけ意識の高い人であっても
ジェンダー問題は見えない
んだなって、

ちと‥ううん、だいぶショックを受けました。

でも‥いや、それでも!

私は知っている。
こういうことなんだって

「社会問題の多くに悪意はない、ただ未認知の状態」

そう、知らないだけ。

なにも悪意があって
家事育児を配偶者に投げている人はいないはず‥

中野円佳さんの本にも書いてあるように、
ただ社会構造が”主婦がいる前提”で回るようになっているだけ,
なのだと思います。

働き方も、子育ても。

YouTubeでみた衝撃

「はて、スタートアップの女性の起業家の方は、
どんなふうに事業を進めていった
んだろう??」

それが気になって片っ端からリサーチしていたときのこと。

目に留まったとある子育て世帯の女性CEO、

創業10年経たないうちに数十億の売上を出すという
もんのすごい結果を出していらっしゃる経営者さんなのですが

子どもさんは、2人ともまだ小さいらしく‥

YouTubeの密着取材を拝見すると
ママチャリに乗って「子どもたちを送迎してきた」とのこと。

・・・え?

こんなに売り上げがある社長が自分で送迎してるの??

海外ドラマみたいに
ナニーを雇っててその人が連れていくとか
専属ドライバーが送迎してくれるとか

ないの??

社長がママチャリで爆走してると絵的におもしろいとかは
あるのでしょうが、

とはいえ多分これが現実の女性経営者の姿‥

衝撃でした。

そこで出てくる疑問は

「男性の経営者で数十億の売上があるのに
子どもを自転車の前後に乗せて毎朝送迎とかしてる人‥いる?」

いないよね‥。

じゃあ、この女性CEOは

これからも

✔︎新年度の子どもの学用品をそろえたり
✔︎小学校からくる大量のプリントを整理したり
✔︎上靴のサイズが小さくなったら注文したり

✔︎役所からの保育に関する煩雑な書類を手書きしたり
✔︎子どもが不登校になれば在宅で一緒に過ごしたり
✔︎子どもに持病が見つかれば大学病院に通院したり

そんなことをするんだろうか??

会社を経営しながら
もっともっとスケールできる
チャンスを抱えながら

膨大な家事育児に脳内シェアを取られながら
上場を目指すんなんて出来るんだろうか??

なぜ、これだけ実力がある人が
つまらない雑務に貴重なエネルギーを使わないといけないんだろう・・

私の中でむくむくと
「こんな社会を変えたい」という思いが
勝手に湧き上がってきてしまったのです。

家事育児問題を解決したい!


「あー!私にも専業主婦がほしい!」
昔ドラマで女医さんがこんなセリフを言ってました。

料理、洗濯、掃除、子育て全部の厄介ごとを引き受けて
仕事に集中させてくれる存在。

いや、それ私もほしい・・
みんな、主婦ほしいっしょ!!

現代にそんなサービスはないのだろうか??
答えは「イエス&ノー」

あります。ええ。
ないわけじゃない。

家事代行サービスはある。
保育園もあるし、ベビーシッターサービスもある。

あるんだよ、
あるんだけど‥

家事育児って多種多様にわたる仕事で
それを分解したうちの

「食事づくり」「水回りの掃除」「子どもを3時間預かる」

など”大きいタスク”は助けてもらえるんだけど
小さ過ぎて

「誰にお願いしたらいいか分からないくらい専門性に乏しい雑務」ってのもけっこう多い。

もっと手軽に
「タスカジさんにスポットの掃除予約しといて」とか
「子どものズボン小さくなってるから合うサイズ買っといて」とか

そういうことを頼めるサービスはないものかな??

オンライン秘書さんみたいに
家事のことを「毎月いくらで頼みホーダイ!」みたいなサービス。

リアル秘書さんなのか
AIを使ってそういうアプリを作れるのか

まだ提供方法はわからないのですが
家事育児における庶務をまとめてやるサービスを私はつくれないだろうか??

そんなことを今考えています。

問題解決には2パターン

先ほどの筒井淳也さんの本には
家事育児問題の解消には現在2パターンしかない書かれています。

北欧のような高福祉国家になって、
高い税金の代わりに、ケアを担う職業を国家として請け負う、

もしくは

アメリカやヨーロッパの国々のように
移民や国内の所得格差を利用して、住み込みのメイドやナニーに来てもらう。

・・・日本ではどうだろう・・

どちらも叶わない場合どうするんだ?
そこをビジネスで解決する方法ってあるの??

なんか深く考えると
「とんでもなく大きな問題で自分ごときが立ち向かえるのか‥?」
って疑問もないわけではないですが

解決策はないこともないんじゃ‥とも思えます。

実際に、家で料理や掃除を代行する家事代行サービス
昨今どんどん売り上げをのばしていて、むしろ今後は供給側の不足
心配されているくらいです。

もちろんこれからヒアリングをして、
子育て世帯の女性経営者の本当の課題はなんなのか?
その解決策は?

って探っていくので
「家事育児のマネジメント部分が課題である」ってのは
まだまだ仮説。

ですが、チャレンジしがいのある大きい問題であるってことは
自分の中でも腑に落ちた気がします。

なんでもっと改善しといてくれなかった問題

男女雇用機会均等法って施行されて、もうだいぶと年月が経つのに
日本では相変わらず特に経済面のジェンダー格差が大きい。

私としては上の世代の人たちに
「なんでもっとマシな状態にしといてくれなかったんだ?」って思います。

コレ率直な気持ち。

現在の育休制度とか、もちろんそこで頑張ってくれた人がいるから勝ち取った権利もあるんだけど、

上の世代の女性たちが家事育児を「我慢」したおかげで
令和の時代になっても状況が変わっていないことって
いっぱいあるんだと思う。

「我慢」って美徳みたいに聞こえますが、
それって見方を変えればある意味「ただの思考停止」で、

我慢からはなんのイノベーションも生まれないんじゃ??って気もします。

もちろんその頃は「子育てに必死でそれどころじゃなかった」ってことだと思うのですが、

そしてこれって、自分たちにも当てはまることで・・。

今、ちゃんと行動しておかないと、

我慢とかしてないで
「こんな状況はおかしいんだ」って声をあげておかないと

「なんでもっとマシな状態にしといてくれなかったんだよ!」って
次の世代の女性たちに怒られるってことです。

女性が性別役割分業によって、持ってる能力を発揮することができない、
変わらず男女に経済格差がある、こんな社会を私は残したいだろうか??

今9歳と4歳の娘たちが大きくなって、
こんな世界で生きていて欲しいだろうか?

うーん‥
答えはノー。

こんな社会はイヤだ。

私自身、子育てをスタートしてもうすぐ10年。

第一子の育児は辛くてしんどくてノイローゼ寸前だったのですが、
そんな子どもも大きくなり、最近ちょっとずつあのときの気持ちを忘れかけていることに気がつきました。

熱さ喉元すぎれば‥って
自分ごとじゃなくなったら、問題をスルーしちゃうってのも嫌。

そろそろ一回り下の世代のみなさんが
赤ちゃんを連れているのを見るようになって、

「また同じように女性が家事育児と仕事の両立に悩むんだろうか」
「やっぱりこんな社会は残したくない」
って思います。

それでもまだうちも下の子は手のかかる4歳児なので、
この子育ての”もっとも大変な時期”を忘れてしまわないうちに、

今、行動しなければ‥!
この気持ちが、私を後押ししています。

ジェンダーの話ってタブー?


ジェンダー問題って日本ではまあまあタブーですよね。

これを言い出すと

「めんどくさいやつ」とか
「格差とかなくない?」

みたいなリアクション返って来がち。

これは男性からだけでなく
一部の女性から
でも。

私自身、ジェンダー問題を出してくるのって
「自分に能力がないのを棚にあげてるだけのかな?」とか

不安になることもあります。

FacebookのCOOをつとめるシェリル・サンドバーグのベストセラー本
『LEAN IN』にも同じようなことが書かれていて、

これだけ結果を残し、ゴリゴリに成功している女性でも、
ジェンダーについては語ることは、ためらわれるらしい‥。

米国でもタブーじゃないこともないようで
日本など、なおさらそんな気持ちになるんでしょう。



男女格差がチャレンジしがいのある大きい問題であることは
間違いなさそう‥。

もっとタブーな「母親であることの後悔」

ジェンダーについていろいろ想いを巡らせていると
こんな本を発見。

どストレートなタイトル!
『母親になって後悔してる』

なかなか衝撃的ですが、
ちょっと共感してる自分もいたりして‥。

イスラエル人の女性が書き、
世界中で翻訳されて議論を呼んだ
そうです。

良いも悪いも含め‥
少なからず「後悔」を感じる母親が世界中にいるってこと?

内容はざっくりと

・(母親になることは)自分には向いていなかった
・主体的な人生を生きられなくなる
・まるで奴隷のよう
・この役割に耐えられない
・ママ、ママと言われることが重荷


というこれまで話すことすら許されなかった
「母親になったことの後悔」が丁寧なインタビューによって
書かれています。

それでも社会は「母であること」を神格化していて
”今は大変だけど、ぜったいに産んでよかったってなるから!”という

ハッピーエンドのメッセージしかありません。

本書には、”実は後悔してる”という感情に、名前が付けられていなかった、とあります。

ポイントは
子どものことは愛しているが、自分が母親になったことは後悔している」ってところ。

子どもの存在を否定しているわけではないのです。

この本を読んでつくづく思うのが、母親であることの苦しみ‥

西洋社会であっても、多くの女性たちが、
母であることにプレッシャーを感じ、
自分自身が消滅させられるような気持ち
にさせられています。

もちろんすべての母親がこのように語っているわけではなく、
この本は実際に”後悔している”と答えた人にだけインタビューを行っています。

それでも多くの国で出版されているという事実は、
母親になる困難さを物語っていると思います。

そして、母親たちを後悔させているのは「この社会なのだ」
私は感じています。

多くの人は「母親になって後悔している女性がいる」という事実に気づくことなく、最後にはハッピーエンドになるから!というストーリーに疑いの余地もない。

家事育児を任せっきりの男性には
「妻には感謝している」とか「育児はすばらしい仕事」とか言う前に

「うちの妻がそんな風に思うはずがない」と過信せず、
ぜひ読んでいただきたいものです!

母が後悔しなくていい社会を

女性が女性で生まれたことに苦しまず、
母親になってもそのことを後悔せず生きられる世界であったら‥

母を後悔させているのは、その環境。
そんな社会を1ミリでも変えられたら‥

私の中で、そんな気持ちが沸々と湧き上がってきました。

もっと女性がリミットをかけずに挑戦できる社会であってほしい。

ジェンダーギャップ指数が最低ランクのこの国で
ルールを作る場にもっと女性がいてほしい。

事実、女性の国会議員が増えればCO2が減るっていうデータもあるようだし、女性が意思決定の場に増えることはあらゆる社会問題解決の糸口になるとも考えられます。

ということで

「女性の中でもとりわけ、
起業にチャレンジするような意欲のある経営者 」


「家事育児と仕事の両立」という課題を解決するための
ビジネスにチャレンジしたいと思います。

まずは女性経営者に家事育児の面でどんな問題があるのか?
そもそも何が課題なの?ってところからスタートして

ゆくゆくはすべての女性が
家事育児に疲弊しない、男女で経済格差の生まれない、母が母であることを後悔しない
そんな社会にしたいです。

まずは女性経営者への100人!ヒアリングから始めます!

家事育児を抱えている方は、ぜひともご協力くださいね!

ではまた^^



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?