見出し画像

2022.6.24 本日の総括 はえある文章術の本。未だ覚めず池塘春草の夢。

◆今日やったこと

・『「文章術のベストセラー100冊」のポイントをまとめてみた』(日経BP)
を読もうとして挫折(理由は後述)

・WordPressでポートフォリオサイトを作るため、サーバ契約してWordPressをインストール

◆今日あったこと

夫が貸してくれた文章術の本。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントをまとめてみた』(日経BP)

この本、100冊の文章を書くテクニックの本から
共通する箇所をランキング形式でまとめてあるらしい。
そんなことを聞いたら、気になるではないですか。
読書をする時はいつもそうだ。
この本の中に未知の知識が広がっている!
とドキドキしながら頁を繰る。

『発表!文章の書き方、大事な順』

ふんふん第一位、なんだろう。ワクワク!

『映えある1位は「文章はシンプルに」』

ん?
んんんん?

「文章はシンプルに」
それに異存はありませぬ。決して。
私の「ん?」は「映えある」に対してだ。

普通は「はえある1位」などという時には、栄光あるという意味で使われると思うが、「はえ」は「栄え」だと思っていた。
昨今インスタ映えなどと使われる「映える」は見目よく映る、といった意味で使われている。
「映えある」という使い方は、私はあまり聞いたことはないけれど、私が知らないだけであるのかもしれない。

しかしこの場合、どう考えても正解は「栄えある」1位、ではないだろうか。

動揺を抑えつつ、念のため愛用の辞書を引いてみる。
小学館『新撰国語辞典 新版』より。

はえ
①【映え】はえること、また、その様子
②【栄え】光栄。めんもく。ほまれ。「ーある優勝」

やはり『栄え』だよね…
栄光ある1位は!って意味で使ってるもんね。

誤植という可能性はあるかもしれない。
しかし、こと文章術を謳う書籍の書き出しが「映えある1位」でよいのだろうか。(反語)

出鼻をくじかれるとはこのことである。
文章術は身につけたい。
身につけたいものの、しょっぱなから「映えある」という鋭いフックを顔面にぶちかまされて、私はヘナヘナとリングにくずおれる。
何も…見えなかった…いま、何が起こったんだ…?

例えていうなら。
降ってきた急な雨に「傘はあるからまかせて!」とビニール傘を勢いよく開いたら、
その勢いのままベリリリッと傘が破れた、というのに似た心持ちである。(悪い比喩の例)

まかせろー!(バリバリ)やめて!

この本は、そっと夫の机に返しておくとしよう。
そして今日は夏目漱石翁の『それから』を読むことにする。
今日のところはそれがいい。きっとそれでいい。

文章道は果てしなく長い。
未だ覚めず池塘春草の夢。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?