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醍醐pの麻雀の面白さがわかるMトーでのハネ満(後編)

※7/1改題

前編がまだの方はこちら

後編は醍醐pのハネ満が完成する経緯をまとめています。細かいニュアンスなどはYoutubeの方が当然正確です。

※1:24付近から説明がはじまります


さて この南2局が始まる段階での暫定の総合ポイントは次のとおり

  • 瑞原p 44.1pt → ほぼ確 ※ハネ満放銃は奈良p・醍醐pと並ぶ

  • 奈良p 11.0pt → 醍醐pに2400点差だがまだ通過圏

  • 醍醐p   8.4pt勝又p  -63.5pt → 倍マンクラス以上が数発必要

  • 勝又p  -63.5pt → 倍マンクラス以上が数発必要

つまりこの局は醍醐pが奈良pへの素点をどれだけ詰めれるかという非常に重要な一局であり 2位は必須な局面

で 取った配牌がこれ 笑(表現まま) 

終わってる ※第1ツモは中

これどうすんねん?

と考えた醍醐pだが意外にもわずかながら希望を見いだしていた

  • ほぼ確の瑞原pは放銃だけがダメだからおそらくモブになるだろう

  • 大物手でしかいけない勝又pは手が入らないとこないだろう

  • 奈良pは醍醐pだけには打ちたくないだろう

以上をふまえると「染める」方向でいこうと。いや、実際には染まらないけど、おそらく来ないであろう瑞原pと勝又pは置いておいて、奈良pに染め手を警戒させて手を遅らせ、なんとか流局に持ち込んでテンパイ料を取ろうという道筋を見いだした。

現状3枚しかない筒子に染める。否、染めたように見せるということになる。役ハイがどれか重なって鳴ければ、他荘は混一を警戒して引いてくれるだろう。さすれば、3人が引いて醍醐pがテンパイして3000点が得られれば暫定2位に浮上する。

この配牌でできる最善はこれかな 

と いうことでこの南2局がスタート。各者の点数状況から打牌の方針決め第1打選択も含め 約9秒でそれを判断したことになる。

以下疑問に思ったことに対する醍醐pの判断は以下となる

●第1打6s落としは一応国士の可能性を見ていた

●3巡目 打9mは国士見切って場況が悪くなさそうなペン3sを残した

場にすでに切られている1sと2sを見て3sは山に残っている可能性が高いと推測

●萬子中張牌(4・6・2)連打はピンズ染めに見せるためだった

まったくのムダ自摸に見せるために早めに切っているだけでなく表情と雰囲気もダメ自摸感を醸し出してる(これは主観かも)

●好形確保の1sも北の後に1s手出しすると怪しまれるので自摸切り

●この時醍醐pが考えてたこと(たぶん) ほんとに筒子入ってる? 
(13巡連続筒子引かず)

●聴牌の瑞原pだが醍醐pに危険そうな1pをつかんで撤退 これは醍醐pのシナリオ通りの展開(注:醍醐pまだ2シャンテン)

●このペン3s自摸は当初の山読み通りの展開

●まさかの1s手出し切りリーチ

えっ?ホンイツちゃうかったん?とほか3人は「やられた」という状況に

●残り1巡だがリー棒1本リーチをかけている勝又さんから出る可能性あるためそれを全力で取りに行った(それによってたぶんテンパイしている奈良pが降りる可能性も考慮

●奈良さん 1s手出しリーチって何なん?(たぶん)

●醍醐pが奈良pの強さを実感した1p押し

この局面での聴牌の重要性を分かっている危険牌1pのプッシュ これを見て醍醐pは この人麻雀強ぇな と改めて認識したそうです

●そしてスゴいとしか言いようのない一発自摸(海底!)

●局をここまで引き延ばしてあのバラバラの手を3000・6000に仕上げてしまった

●その上がりを見つめる勝又p
「やってんな」と思わざるをえないのではないだろうか

このハネマンがすごいと思った点

  • 各者のおおまかに全員の点数状況が頭に入っていて 局がどう動きそうか予想してストーリーを作り【瑞原pはテンパイ料を支払う係】【奈良pは白とか南つかんだらやめる係】 に仕立てていった(恐ろしい・・)

  • 最初から上がるつもりはなく聴牌料を取りに行っていた

  • 単純な形式聴牌ではなく染め手をアピールして局を長引かてテンパイまでの時間を稼いだ

  • ムダ自摸感の醸し出し

  • 愚形3sがあると見て残し続けた(使えそうな牌引いても叩き切った)

  • 勝又pのリーチを好機とみて直撃を取りに行くという決断(併せて奈良pをおろしに行った)

  • 海底6pを引いてくる腕力

  • 13巡まで筒子引かなくても焦らず筒子混一の方針を変えなかった

  • あくまで楽観的な大局観

たった1局のことですが、私達視聴者が見ている世界とはまったく違う世界を思い描いて、それを完成させてしまった醍醐pのこの局のハネ満は醍醐pのスゴさを裏付ける一局であったと思う。





(*´-ω・)ン?

としたいところだが、一点だけ疑問に思う部分があった

最後のリーチ局面

そもそも最初から予想しているとおり、勝又pが上がりに来るときは高い手であることが確定している。勝又pの直撃を取りに行くことは分かるものの、自分が勝又pの危険牌を掴む可能性はどう考えていただのか?

そもそもこの局は大人しくテンパイ料を取りに行く局。そこで致命的な放銃になってしまう可能性もあるのでは?

そう思った 


そこで私はダメもとで醍醐pに私がnoteを書いていることと「勝又pに逆に放銃するリスクをどう考えていたのか」質問の書き込みをした

が・・・

(。´・ω・)ん?

当然回答はなく 笑

そりゃ普通トッププロが一介のファンにそんな対応はしてくれないよな~と思いながら時間が経過し、まとやさんたちとスペースをやっていたら、夜中の2時が過ぎること衝撃が走った

なんと醍醐pから回答を受けたのだ

こんな一介の麻雀ファンにも懇切丁寧に説明してくれる醍醐pの人間性も含めて、文書そのまま掲載させていただくので味わっていただきたい


あの時は追いかける立場で最短あと3局でトータルが10ポイント弱 奈良さんの下だったと思います。

リスクは当然ありますが、勝又さんからのアガリも逃せない状況だという事ですね。

因みにダマでも勝又さんに対して降りる牌はありません。
奈良さんがテンパイな以上、3000点差つけられるとかなり通過率が落ちるので。

あれがトーナメントでなければダマの選択はあるんですけどねー

トーナメントであのポイント状況は、通過率上げる為に100%リーチ優位です。

勝又さんはツモ切りリーチなんですが、勝又さんは奈良さんを捲るしか通過条件がなく、2着+素点差で奈良さんを捲れる自分より通過がキツイ状況です。 確か勝又さんは3局のうちマンツモとハネツモでギリギリ位の条件だったはず。 そんな時のあのタイミングのツモ切りリーチは「手変わり待ってたけどダメだった」やつ確定なので、どちらかというと高くていい待ちは絶対出てきませんよ〜(^^)/

なるほど、安くて待ちがいいか 高くて待ちが悪いかどちらかなら、一巡のリスクは当然負っておくということか・・

醍醐pマジいい人や

今日5時からのドラフトで指名されるかどうか分からないけど、醍醐pならいままで最高位戦勢が苦戦気味のMリーグで活躍してくれると期待せざるをえない!

改めてお礼を申し上げます!



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