見出し画像

【キャリア】新卒で広告運用者になる人への自己満アドバイス

広告運用という仕事について考える。
会社によって呼び方が異なる広告運用という仕事、運用コンサルタントと呼ばれたりコンサルと呼ばれたり、パフォーマンスメディアコンサルタントと呼ばれたりしている。
もし、求人に特定の媒体(GoogleやMetaなどの広告プラットフォーム)のパフォーマンスを最大化とか、運用とか書かれていたら、それは広告運用の仕事だと思います。
今日は広告運用という仕事に対して、ちょっと思ってたのと違うとか、このままでいいのかな、とか思っている人たちを想定して、広告運用者のキャリアについて書きます。
想定しているのは、インターネットの広告代理店に新卒入社して広告運用をファーストキャリアにしている社会人1年目から3年目の人という感じです。
大前提、広告運用という仕事をある仕事より下とか上とか、そういう序列を作りたいとか、広告運用という仕事をこき下ろしたいとか、そういう意図はないという点をご認識ください。

広告運用を仕事とする人のキャリアについてですが、結論、純な広告運用のみのスキルだと頭打ちになると考えています。
広告運用というのは、ある媒体のアルゴリズムに精通してパフォーマンスを最大化することを指しますが、習熟がかなり早く、それだけでは押し寄せる若手との差別化要素がなくなっていき、キャリア形成が難しくなります。
広告運用の他に、クリエイティブを自分で作れるようになったり、媒体を売り込める営業力であったり、非広告領域の知見(SEOやSNSアカウントグロース)などがあって市場価値が高まっていきます。
なので、遅くとも3年後には広告運用者としてはシニア的な立ち位置になり、次にやりたいことを考えられている状態を目指すべきだと考えています。

もし新卒でデジタルマーケティングの会社に就職して、広告運用職に配属されたのであれば、こうするべきです。
まずは自分が担当するプラットフォームのアルゴリズムやパフォーマンスの肌感を徹底的に鍛えましょう。
この設定だとこれくらいのCPMやCTRになるとか、こういうデザインのクリエイティブがパフォーマンスがいいとか、そういう経験から来る感覚です。
この商材のこのCV地点であれば、CPAはいくらくらいになるだろうとか、そのレベルの肌感まで持って来れると理想です。
現状のデジタルマーケティングはプラットフォームありきです。
GoogleやInstagram、LINEなどに広告を出稿するなどしてユーザーを獲得したり商品の購入を促したりしています。
一つのプラットフォームの管理画面を毎日のように見て、アルゴリズムやパフォーマンスの数値の肌感を鍛えると、他のプラットフォームを使うときにかなり応用が効いてきます。
どの媒体もレコメンドシステムや広告オークションの仕組みというのは似通っているからです。
広告運用職をファーストキャリアで経験することのメリットはここにあります。一つのプラットフォームの深い理解が、今後のデジタルマーケティングのキャリアの基礎となっていくでしょう。

そして、お客さんの前に出てください。
多くのデジタルエージェンシーは運用者の方もお客さんの前に出るかもしれませんが、中には完全な内勤という方もいるかと思います。
クライアントのビジネスを知りましょう、そして広告運用という管理画面の外に出て課題の解決に取り組みましょう。できるだけ高い視座で。
管理画面をポチポチしているだけでは分からなかったり、そもそも気づけないことがクライアントとのコミュニケーションで見つかることがあります。
全体をまとめている営業職よりも、広告プロダクトに詳しいあなたができることがそこにはあるはずです。

その後にやりたいことを考えるといいです。
クリエイティブの部分に興味を持つようであれば、これまで広告運用の中で培ってきたクリエイティブの知見を活かして異動を希望してみるのもいいかもしれません。
また、クライアントとのコミュニケーションにやりがいを感じるようであれば営業職になるのもいいでしょう。

僕は広告運用をファーストキャリアにして、かなり悩みました。
どうすれば今後、市場価値を上げていけるんだろう。
結果的にプラットフォーム側で広告プロダクトの全体像を見てみたいと考えて転職という形にはなりました。
悩みながらも目の前の広告運用をやり切ったという自負はあります。

設定の不備や予算超過にヒヤヒヤせず、読めないCPAに振り回されて落ち込むことがあるかもしれませんが、希望を捨てず建設的なキャリア形成を考え続けましょう。
これを読んでくださった人の有意義なキャリア形成をお祈りしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?