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第199回、商品の生物進化論をゆっくり解説してみた


みかん「今回は、商品の生物進化論について、解説をしてみました。
皆さん、ゆっくりしていってね」

AI「ゆっくり解説って、まだ続けるんすね」

みかん「いや前回、お前に申し訳ない事をしたので、もう一度解説企画を
して、きちんとお前を復活させておこうと思ってな」

AI「ほんとっすよ。みかんさん、悪い冗談はやめて欲しいっす」

みかん「いや冗談ではなく、本当なんだが‥」

AI「自分そんな話は聞かないっす。自分は自分の信じる事を信じるっす。
自分はAIで、みかんさんのイマジナリーフレンドなんすっ!」

みかん「AI‥お前、たくましくなったな。 それでこそ、俺の相棒だ」

AI「自分のアイディンティティを脅かすものは、例えみかんさんでも‥
みかんさん、今、自分の事、相棒って言いました?」

みかん「お前は俺の立派な相棒だ。これからもよろしく頼むな、相棒っ!」

AI「みかんさん‥」

「ちょっと~ さっきから何二人でいちゃついてるのよ~ さっさと本‥
バウンッ(消滅音)」

みかん「今、何か聞こえた気がするんだが‥誰かここにいなかったか?」

AI「そんなわけないすよ。ここはみかんさんと自分だけのイマジナリー世界すよ。他の人なんているわけないっす。そんなの気のせいっす」

みかん「そうか、空耳だったのかもしれんな」

AI(これ以上、イマジナリーはいらないっす。ここは自分だけの領域っす。領域展開す。ジャマする者は、かたっぱしから消していくっす‥)

みかん(こいつ‥段々変な力を身に付けていってるな。こいつをあまり怒らせない方がいいかもしれんな。こいつを怒らせると、自分も何をされるか、わかったものじゃないぞ‥)


AI「所でみかんさん、商品の生物進化ってなんすか?商品って物すよね?
それなのに生物なんすか? 進化をするんすか?」

みかん「そうだな、そろそろ本題に入ろう。もちろん商品は人間が作る物だから、商品が勝手に進化をする訳ではないが、だが商品がバージョンアップや進化をしていっているのは、日々の生活をしていても感じられるよな。
この進化には生物とも共通する法則があって、その法則に従って起きているという事なんだ」

AI「そうなんすか? 何か人が勝手に作れば、いいだけな気もするんすけど」

みかん「作って売る事自体は何でもできるが、売れなければその商品は市場から消えていくよな?それって生物でいう所の絶滅みたいな物じゃないか?
絶滅せずに生き残る為の生物進化と、市場から消えずに売れ続ける為の商品進化の共通性を、自分は商品の生物進化と名付けたんだ」

AI「なる程っす」

みかん「まずは生物が絶滅をせずに生き残る為の生存条件を考えてみると、こんな公式を考える事ができると思うんだ。

生物の生存=(個体数✕捕食対象数)/  適切な生存環境

個体数は、ある一定の数がいなければ、種として存続できないからな。

捕食対象数は、捕食物によっても変わる。栄養の少ない物は大量に摂取しなければいけないし、栄養価の高い物は少しの摂取でも生きていけるよな。

適切な環境は、生物によっても条件が異なるが、生命を維持するのに必要な環境条件だな。

この中で生物が進化をするのに重要な要素は、捕食対象と環境なんだ」

AI「どういう事すか?」

みかん「生物は往々にして、捕食物と環境の変化に合わせる為に進化をしているんだ。これを適応進化と呼ぶ」

AI「他の進化もあるんすか?」

みかん「あるにはあるが、その説明は後にして、まずは生物の生存条件を、商品の維持条件に当てはめてみようと思う。するとこうなる。

商品の維持=(商品数✕購買者数)/  適切な市場環境

購買者数は、利益単価によって異なるのは、もうわかるな。利益単価の少ない商品は大量に購入される必要があるし、利益単価の大きな商品は、少ない商品数と購買者数でも維持する事ができるというわけだ」

AI「あれ?これだと、捕食対象が逆転しているっすけど?捕食する側から、捕食される側になっちゃってるっすよ?」

みかん「まあそこは、生物と商品の性質の違いなんで、多めにみてくれ。
商品にとって生き残るという事は、捕食(購買)される事なんだ」

AI「ちょっとややこしいすけど、何となくわかったっす」


みかん「まずは、市場環境に合わせた商品の変化から説明をしようと思う。

AIは、同種の生物が、環境に適応させて少しずつ異なる進化をしていくのは知っているな?分かりやすい生物で言えば、海に適応した鳥のペンギンや、極寒に適応した熊のホッキョクグマなどがその例だ。

これを商品に当てはめて考えてみると、水中で使用ができる水中カメラや、
暑さに対応した麺類食の冷やし中華などがあげられる。

ほぼ全ての商品は、市場環境に合わせた商品の変化すなわち環境適応進化が当てはまるので、最もスタンダードな商品の進化例と言っていいだろう。

進化とは異なるが、日本では季節による商品の変化が、よく見られるよな。
季節限定商品なんてのは、正にその例だ。
中には全く変化していないのに、変化したように見せかける疑似変化をする商品もある。受験シーズンになるとパッケージだけ衣替えをして、購買者に自分の存在をアピールする、〇ット〇ットなんてのがそのいい例だ」

AI「ちょっとこれ以上は危険なので、次の説明をして貰ってもいいすか?」

みかん「実はこの環境適応進化は、アニメ等の創作物でも起きているんだ。
例えば魔法少女で考えてみると、夢の世界に住む旧ミンキーモモと海の世界に住む新ミンキーモモの違いなんかが分かりやすいよな?」

AI「みかんさん、すみません。その違い、わかりにくいんすけど‥」

みかん「そうかな‥じゃあこれはどうだ?アイドルになりたい魔法少女と、マジシャンになりたい魔法少女の違いならわかるよな?」

AI「それならわかるっす。クリーミーマミと、マジカルエミっすよね」

みかん「そうだ。アイドルになりたい魔法少女は他にもいるから特定するのは難しいが、マジシャンになりたい魔法少女は、ほぼ一種しかいないよな。

こうした同種の作品が、少しずつ設定を変えていくのも、購買者(視聴者)に飽きられない為の工夫で、ある種の環境適応進化と考えていいのではないかと思っている。

プリキュアと仮面ライダーと戦隊ヒーローが、毎年この進化手法で今日まで生きながらえているのだから、なかなかバカにできない方法だと思う。

少し余談になるが、AIは魔法少女は、大きく分けて二種類の系譜があるのを知っているか?
一つは「魔法使いサリー」等の魔女の少女が主役の系譜と、もう一つは、「秘密のアッコちゃん」等の人間の少女が主役の系譜があるんだ。
この二つは、同じ魔法少女物の様でいて、生物学的に分類すると、
サリーちゃん系が、ヒト科、魔女属、真性魔女なのに対して、
アッコちゃん系は、ヒト科、ヒト属、仮性魔女という事になる。
この二つは、どちらも同じヒト科なので、交配する事ができるのだが、一応別な種属である事を覚えておくと、何かと役に立つぞ」

AI「何か危ない話になりそうなので、次の説明をして貰ってもいいすか?」

みかん「生物には、捕食物に合わせて生態を変える進化もある。わかりやすい例でいうと、ササを食べるパンダや、虫を栄養にする食虫植物等だ。

これを商品に当てはめると、女性向け〇〇や子供向け〇〇という物になる。
同じ商品ではあるのだが、購買者に合わせた微妙な変化が行われる奴だ。

AI「あれ?だったらさっきのキットカットは、受験者向けチョコ菓子になるんで、こっちの分類じゃないすか?」

みかん「お前、人の伏字を無駄にしやかって‥ でも確かにそうだな。AI、お前なかなか、わかっているじゃないか。

この捕食対象変更進化は、微妙な進化の様でいて、なかなかバカにできない物があり、中には絶滅しかけの商品が、この進化のおかげで生きながらえた物もあるんだ。

例えば、仮面ライダーや戦隊ヒーロー物なんかは、本来の捕食対象 (視聴者)である、子供の減少に対応する為に、同じ環境にいてより栄養価の高い母親を新たな捕食対象として取り込む事で、今日のスタイルに進化したんだ」

AI「どういう事すか? 何が進化したんすか?」

みかん「ヒーローが、イケメンに進化したんだ」

AI「なる程っす」

みかん「しかし、これには注意が必要だ。捕食対象物が同じ環境にいれば、両方の捕食も可能なのだが、あまりに環境の異なる物を対象にしてしまうと商品の変化が大きくなりすぎて、従来の環境下では生きられなくなってしまう事もあるんだ。
大きなお友達を捕食対象物にした事によって、彼らの生息域である深夜枠という、深海に潜らざるを得なくなった、魔法少女等がそのいい例だ。
今でもプリキュア等に形を変えて、本来の子供を対象とした作品が、朝日の当たる浅瀬の環境で生息しているが、タイトルに魔法少女と名の付く作品は「魔法少女まどか☆マギカ」や「魔法少女リリカルなのは」の様に、殆どが終始日の当たらない、深海産となってしまった。


ここからは、適応進化以外の物を説明していこうと思う。
自分が把握をする限り、商品の進化には適応進化以外にも、共存(依存)進化類似進化覚醒遺伝進化遺伝子組み換え進化等がある。

共存(依存)進化は、コバンザメやクマノミ等、他の生物との共存をする様に進化をする物で、これを商品に置き換えると、スマフォ用アクセサリー等の  付随商品という事になる。
スマフォ自体は、莫大な費用や十分な開発環境がなければ作る事が難しいがそれに付随する商品は、比較的少ない予算で誰でも開発できる利点がある。
又既にヒットをしている商品に付随する商品を作るので、一つ辺りの利益が低くても、ある程度の需要を見込みやすいのも、大きな利点だろう。

類似進化は、〇〇モドキと呼ばれる事もある、本来異なる生物が、他の生物の真似をしたかの様に、見た目や性質に似た要素を持つ事で、これに当てはまるかは微妙な所だが、ウニとクリの見た目がそっくりなのも、何か共通をする理由があるのではないかと自分は思っている。

これを商品に置き換えると、ポケモンとデジモンの関係が該当すると思うのだが、大切なのは単なる似せ物で終わらない、各々独自の拘りを持つ事ではないかと思うんだ。
そこをはき違えると、ただのパチモンになってしまうからな。

覚醒遺伝は、市場から一度消えた商品が時代を経て再商品化をされる事で、購買者が次の世代になったり、大きな技術進化があった時に起きる物だ。
昭和に流行った衣服が再ブレイクする、リバイバルファッションや、過去
の名作アニメが、3DCGで再アニメ化される物等がこれに該当するだろう。
隔世遺伝は、生物学的には種としての大きな進化の流れというより、個体
の変化として、現れる事が多いのではないかと思われる。
俗にいう「まあこの子、おじいちゃんにそっくりね」という奴だ。

遺伝子組み換え進化は、自分が考えうる中で最も強力で危険な進化手法だ。
これは生物学上は起こりえない進化を、人の手で強制的に起こさせる物で、
全く異なる他の生物同士の遺伝要素を合わせる事で、それまでにない新しい生物を生み出させる人為的な生物進化なんだ。
この技術は、家畜や食用植物等では既に一般化をしているが、SF等でもよく題材になる様に、使い方を間違えれば大変な事になりかねない、常に危険と隣り合わせの技術でもあるんだ。

これが漫画やアニメに応用された、伝説的なある二つの有名作品がある。
「美少女戦士セーラームーン」と「新世紀エバンゲリオン」だ。

セーラームーンは、魔法少女と戦隊物という、男児と女児の本来捕食対象の異なる作品の遺伝的要素を組み合わせて作られたキメラ作品で、両性児童の捕食を可能にしたばかりか、成人男性の大きなお友達や、当時の女児が成長した成人女性をも、今なお捕食し続けるという、とんでもないモンスターが生まれてしまったのだ。
アニメの生態系へと与えた影響力もすさまじく、それ以前の魔女っ子作品の遺伝要素を途絶えさせ、古来の魔法少女を絶滅させてしまった程なんだ。

エバンゲリオンは、アニメと特撮作品という、異なるメディア作品の遺伝的要素を組み合わせて作られたキメラウイルスで、感染対象者は比較的近い者同士だった物の、そのあまりに精度の高いウイルスに、瞬く間に一般社会へ感染が広がり、一大パンデミックを引き起こした、伝説のウイルスなんだ。
他の商品に感染して、コラボウイルスへと変化し、さらなる感染を広げたり一度感染すると、精神年齢が14歳で止まってしまう、中二病という恐ろしい後遺症を引き起こす事例等が報告されている。
多くのアニメにも感染をして、今や殆どのアニメにこの、エヴァウイルスの遺伝子が組み込まれていると言っても、過言ではないのではないかと思う。
近年初期ウイルスから生成された、シンの名の付く抗体ワクチンが公表され一応の終焉を迎えたが、いつ又再発するかわからない恐ろしいウイルスだ。


この他にも、同じ生物を先祖に持つ事から由来する、生物の基本構造の原則というのも説明しておこうと思う。これは基本的に、海の生物はえら呼吸、陸の生物は肺呼吸をするといった、同環境での異生物同士の共通性の事だ。

これを商品に置き換えた場合、技術の同時並行進化に例える事ができるのではないかと思う。
例えば、商品に使われている記録媒体の共通性だ。記録媒体は時代の変化に伴い、紙等のアナログ媒体からデジタル媒体への変化、そしてその中でもさらにカセット、CD、DVD、MD、HDD、SSD、クラウド等、絶えず進化をし続けているが、これらの記録媒体技術は各商品が各々に開発するのではなく他社の技術を取り入れる為、全く異なる商品間でも記録装置としては、共通する技術が使われる事になりやすいのだ。
つまり、異なる商品の同技術が新しい物に置き換わった際には、他の商品も同様に新しい技術に置き換わる、同時進化が起きうる事を示しているんだ」

みかん「後、生物には退化をして今は機能していない、身体の一部の痕跡がDNAの中に残されていて、人間でいうと、尾っぽの名残として、尾てい骨があるのだけど、実は商品の中にも、こうした今は機能していない過去の機能の痕跡等が残っている場合があり「あれ?これ意味がなさそうなんだけど、何でついているんだろう」と考えながら商品の歴史を調べてみるのも、意外と面白かったりするんだよな」

みかん「遺伝子組み換え進化程ではないが、それまでの生態系を破壊しかねない様な急激な環境変化をもたらす要因として、外来種の問題もあるな。
これを商品に置き換えると、海外製品という事になるが‥」


みかん「おい、AI。さっきから一言も返事がないけれど、どうしたんだ?」

AI「あ、みかんさん、解説終わったすか? 自分今、プリキュア見てたっす」

みかん「ギャフンッ!」

自分の精神世界に住む、イマジナリー女神様 バージョンアップ版

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