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魅了するものとの出会いは最高
旅人と一緒に楽しむガイドを目指している てんです。
今回はPOOLO JOBで最後となるインタビュー記事となりました。世界は遠く感じるものですが、知ることで身近に感じると楽しくなってきます。
スペイン語と日本語は似ている!?
世界を旅していると言葉の壁を感じていませんか?
世界共通言語は英語が1位、中国語が2位と続いていて、スペイン語は、世界でも3位です。話されている言語でも4位に位置し日本語は10位ですが、日本語を習いたいと約380万人の方が取得の勉強をしています。
どこが似ているのかというと、スペイン語はラテン語から独自の発展を遂げました。日本語の起源の始まりは諸説ありますが、琉球語から独自の発展をし現在に至るとされ、互いに独自性をもっていることです。
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ラテン語を語源とする言葉はポルトガル船員と共に日本に伝わり、なじみのある言葉の中には、同じ発音のものもあれば、同じ発音なのに意味は違うものがあったりします。
例えば
・日本語 食べ物のパン ⇔ スペイン語 Pan(パン)
・日本語 傘(かさ) = スペイン語 Casa(家)
母音がほぼ一緒で、スペイン語では、あ・え・い・お・う の順番となります。単語を読むとき、ほぼローマ字で読めます。主語を省略し、動詞の変化により「誰が」が分かる語源で、日本でも主語がなくても通じるところは似ていますね。
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スペイン語には動詞の活用がたくさんあります
例えば
・(私は)日本に住んでいます。
・(Yo) vivo en Japón 訳:(私) 住んでいる 日本に
()の部分は省略でき、会話も慣れてくると、日本と似ているなと感じられるようになってきます。ちょっと身近に感じていただけたでしょうか。
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イメージしやすいかも
スペイン語のススメ
スペインをはじめ、南アメリカやメキシコでも話されており、世界中で約5億人以上の人々が使っています。その広がりや人気の理由はさまざまですが、美しい響きや文化的な魅力、実用性などが挙げられます。
大学でも第二言語の取得には、ヨーロッパ圏の言語を選択肢に入れる子も多くいて、スペイン語を担当している先生方に伺うと、実用性が求められていないが、知っておきたいと思っている学生は多くいるのだそうです。
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挨拶してもらえると、嬉しいですよね
最近では翻訳機の技術も進み、多様多種の言語に対応し、様々な場面で助けてくれます。でも、おしゃべりするときは、できるだけナチュラルな会話をしたい!と思うのが人ではないでしょうか。
機械を通してではなく「元気?調子はどう」や「とても元気だよ」「まあまあだね」など外国語で気軽に声をかけ合うような会話ができると、どんな人ともコミュニケーションが楽しく取れると思います。
新しい言語を学ぶ楽しさ
何歳からでも始めていいんだと教えてもらえる場所があります。そこは京都外語大学が開講している生涯学習クラスです。様々なプログラムが用意され、興味のあるジャンルに通っている方を多く見られています。
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午後からは中級者向けの受講もしている
今回は、前期講座「スペイン語で文化を読んでみませんか」に通う12名の方にお話を伺いました。
皆さんはスペイン語に魅了され、最長の方でも6.7年スペイン語に触れ、勉強し旅行に行きたいと思っている方や、旅先でもっと話したいと意欲的な方ばかりです。
・スペイン語を知るきっかけは?
旅行先で友人が会話しているのが、かっこよく感じたから。
家族とスペインへ旅行したこと。
父親がスペイン語の勉強をしているのを子どもの頃に見ていたから。
スペイン語の料理番組を見ていたので知りたくなった。
旅先で、楽しそうにスペイン語でおしゃべりしている人を見たから。
・初めに覚えたスペイン語を教えてください
友だち(amigo)こんにちは(Hola)おいしい(delicioso)初めまして(encantado)声(voz)にんにく(ajo)妻(mi esposa)息子(mi hijo)娘(mi hija)私(yo)おちついて(tranquilo)
・行ってみたいスペイン語圏の国はどこですか?
中南米、南米諸国、ペルー、スペイン、スペインのバスク地方、チリ、メキシコ、コスタリカ、キューバなど
話を伺っていると、学ぶことの楽しさを味わっている時は、青春を感じている学生のような気分だと話されていました。
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気になるから、学んでみた
Lucha Libre(ルチャ リブレ)が大好き!と語ってくださったのは、この前期に通う一人の生徒さんです。
ルチャ リブレとは「プロレス」の事で、メキシコで非常に高い人気のある格闘技。兼業も含めると数千人の競技人口を誇り「メキシコを中心にアメリカ、日本、イギリスで盛んなのです」と熱く語っていただきました。
ーールチャ リブレを知るきっかけになったのは?
TV放送の番組が盛んな時、幼き頃から自然と見ていました。その後、息子が好きになり一緒にCS放送を見たり、試合観戦を観たりしに行っています。
日本でもメキシコで使われている技や言葉が取り入れられて、何を言っているのか知りたくなり、スペイン語の勉強を始めたのです。
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ーーメキシコと日本のプロレスに違いがあるのですか?
男性はルチャドール、女性はルチャドーラと呼んでいます。日本のプロレス同様にヒーローの男性はテクニコ、女性はテクニカ、悪者の男性はルード、女性はルーダと呼ばれていて、役割的に日本と変わりはありません。
ーースペイン語を学んで発見したこととかありますか?
まずは名前からLucha…戦い、Libre…自由と訳します。
自由の戦いは、ショーの要素が大きいみたいです。「男性名詞」と「女性名詞」があるので、初めは難しそうに思えたことも、勉強するうちに技の名前も意味が分かるようになって「なるほど!」と感心ばかりです。私の勉強法は、試合を見て聞く→気になる単語や文章は、ローマ字で書きだす→その後は辞書やスマホで調べるという方法を取っています。
ただ試合中に言っている言葉を調べると、あまり普段に使えないスペイン語だったのでショック感はありますが、分かっただけでも面白くなってきます。
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ーーちなみに試合中に使う言葉にどんなものがありますか?
技の名前なら出しても大丈夫かと思います(笑)試合中によく出る技は、飛んでから前方回転する(トペ・コン・ヒーロ)
ネジを回すような横回転(トルニージョ)
背面飛びで当っていけば(トペ・レベルサ)
場外に向かって飛んでいく(トペ・スイシーダ)
鍵のように締める関節技では(ジャベ)というものがありますよ。日本の試合でもよく聞いていれば土台になったり、略されて使われています。
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衝突するように飛び込む。
ーー有名な選手や推しの選手はおられますか?
日本人の中で、古くはタイガーマスクが人気でした。メキシコの古くの覆面は何もついておらず、かぶっているだけだったのが、このタイガーマスクが日本で登場したことで、真似るようになり耳や角、たてがみが付いて派手になっていったのですよ。つまり、逆輸入な感じです。
当時2代目タイガーマスクがメキシコ選手を相手にデビューしたことも話題でした。
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メキシコへと修行し、その後はアメリカの団体で活躍している日本人選手です。
ーー修行もメキシコに行く方が多いのですね。日本とメキシコの交流はあるのですか?
メキシコの大きな団体「CMLL」で日本は「新日本プロレス」があり、選手もよく交流し大会が開かれています。一番大きな大会の時は覆面(マスカラ)や髪(カベジェラ)などを賭けて、覆面 対 覆面(マスカラ・コントラ・マスカラ)覆面 対 髪(マスカラ・コントラ・カベジェラ)髪 対 髪(カベジェラ・コントラ・カベジェラ)の試合があります。
敗者は覆面もしくは髪を失うことになり、同時に選手の素顔が発表されてしまい、覆面でいることの生命は完全に断たれることになるのです。また、髪を賭けた選手はその場で髪の毛を切ってしまうことになってしまいます。
メキシコで行われるビッグマッチのメインイベントを飾ることがほとんどで、敗れてマスクを奪われた選手は、再びマスクを被ることは認められず、素顔のまま次の試合をすることがルールなんですよ。
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ーー本場のルチャ・リブレと共にスペイン語で観戦できるのが楽しみになってきますね。
現地に行くまでに、スペイン語での会話ができるようになりたいです。せっかく習っているのだから、日本でも使える場所があればいいなと思っています。この年齢から勉強するなんて!と思っていましたが、始めてみると知ることが楽しいのと、メキシコ本場の空気やルチャリブレの試合感を生で体験してみたいと思っています。
編集後記
スペイン語の魅力を伝える中で、現在私もこの生涯学習講座でスペイン語を習っています。習い始めた時には、わからなかったものが聞き取れるようになってきています。そして語源やスポーツの中にも、日本とスペインの似た繋がりがあったのだと知ることができ、さらに理解が深まりました。私の1番のきっかけは、姪とスペイン語でもおしゃべりがしたい。という思いから始めました。英語もままならないのにと思いましたが、教室を共にしている皆さんも、次の目標につなげていくため、スペイン語の取得がしたいと熱心な方ばかりです。これらのいろんな学びを楽しみながら吸収していきたいと思います。
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https://www.kufs.ac.jp/
一般、生涯学習者用のリンク先https://www.kufs.ac.jp/information/lifelong/index.html
※今回の写真はインターネットから引用しました。
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