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電気通信主任技術者を受けてみた


はじめに

電気通信主任技術者資格とは何か?

電気通信主任技術者資格は、電気通信ネットワークの建設、維持、運用を監督する責任者として認定される国家資格です。この資格には、伝送交換主任技術者と線路主任技術者の2種類があり、伝送交換主任技術者資格者証は、電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事、維持及び運用。線路主任技術者資格者証は、電気通信事業の用に供する線路設備及びこれらに附属する設備の工事、維持及び運用。それぞれ特定の設備の建設や運用に必要な深い知識と技術が求められます。電気通信事業者は、技術基準に適合するために、これらの資格を持つ技術者を採用する必要があります。
私が受験はしたのは2023年7月9日です。「伝送交換」で受験して合格しております。

なぜこの試験を受けることにしたのか

本業に近いところで電気通信工事業がります。自分たちは弱電とまとめていいますが、有線電気通信設備⼯事、無線電気通信設備⼯事、ネットワーク設備⼯事、情報設備⼯事、放送機械設備⼯事なのですがもっと身近な例でいいますと、監視カメラ設備⼯事、LAN設備⼯事、インターホン設備⼯事なんていうとわかりやすいでしょうか。電気っていうと電力ですよね。ざっくりそれ以外のものですね。
話がズレましたが電気通信工事業についても新築時は建築一式の中だったり電気工事の中でまとめて受けていますが、改修工事とか昨今のネットワーク工事やサイネージ工事などがありますが、工事を行う上には法律(建築業法)で主任技術者を立てる必要があります。そのためには資格が必要であり、電気通信施工管理技士、工事担任者、電気通信主任技術者の3種類がありますが、どいつもこいつも電気通信施工管理技士を落ちるので受験資格のない電気通信主任技術者を受けて難易度を確認しようという主旨で受験をしました。(結論いうと電気通信施工管理技士検定が一番簡単)

電気通信主任技術者資格のメリット

一般的な話になりますが電気通信主任技術者資格を取得することは多くのメリットがあります。専門的な技術力を証明でき、業界内外で高く評価されるため、キャリアアップに直接つながります。資格手当や昇給など、会社によっては経済的な利点も大きく、収入アップが期待できます。さらに、豊富な知識と技術を活かして、転職市場で有利な立場に立つことも可能です。また、施工管理や現場監督者としてもその資格は非常に役立ちます。

電気通信主任技術者試験の概要

受験資格
受験資格はありません。年齢・学歴に関わらず、どなたでも受験できます。

試験日程
7月中旬頃と1月下旬頃の年2回

試験の種類
電気通信主任技術者試験には、前述したとおり「伝送交換主任技術者試験」「線路主任技術者試験」2種類があります。伝送交換主任技術者は伝送及び交換設備の建設、運用、保守に関する技術知識が求められます。線路主任技術者試験は線路設備とその管理に焦点を当てた問題が出題されます。

試験科目と出題範囲
試験科目は資格の種類によって異なりますが、共通科目として「法規」があります。これは電気通信に関する法律や規制など、業務遂行に必要な法的知識を問う内容です。伝送交換主任技術者では、電気通信システムや「伝送交換設備(及び設備管理」が、線路主任技術者では「線路設備及び設備管理」が求められます。なお、一定の資格又は実務経験を有する場合には、申請により免除される科目があります。私の場合は共通である「法規」と「電気通信システム」のうち「電気通信システム」は工事担任者を持っているので科目免除しましたので2科目受験者です。「電気通信システム」というのは電気工学の基礎、通信工学の基礎や基礎理論関係です。1科目受験者というのは伝送合格した人が線路受けるみたいな人です。

1.電気通信システム
・電気通信工学の基礎
・電気通信システムの大要
2.伝送交換設備及び設備管理(伝送交換主任技術者のみ)
2.線路設備及び設備管理(線路主任技術者のみ)
3.法規
・電気通信事業法及びこれに基づく命令
・有線電気通信法及びこれに基づく命令
・電波法及びこれに基づく命令
・不正アクセス行為の禁止等に関する法律及びこれに基づく命令

出題形式:択一方式(マークシート方式)

合格率と難易度
合格基準は「法規」「システム」は100点満点で60点以上、「設備」は150点満点で90点以上
例えば伝送の場合の過去5回分が下記になります。
伝送が3000人、線路が1000人と受験する人が少ないマニアック資格。

年度回       03-2  04-1  04-2  05-1  05-2
3科目受験者  合格率 9.5% 10.8% 13.1% 15.1% 14.3%
2科目受験者  合格率 21.1% 14.5% 20.8% 17.0% 17.9%
1科目受験者  合格率 53.2% 47.0% 47.7% 42.7% 44.0%

電気通信国家試験センター
電気通信主任技術者
統計情報
電気通信主任技術者試験の実施結果より

見ての通り2・3科目受験すると電気通信主任技術者試験の合格率は一般的に低く、試験の難易度は少し高いです。工事担任者なり別の資格を受けてから受験する方が有利です。

勉強方法

まずは活用した本です。過去問と法規と伝送交換のテキストです。
少しマニアックな資格のためあまり種類はありません。

勉強方法は人それぞれと思いますがいつも通りのことを記載しますと
キスト一巡、過去問をやり続けながらわからないところはテキストで確認
をエンドレス。やることは
独学で資格試験に成功するためのガイドのままです。

この時はYouTubeにも少し動画がありますが利用してしなかったです。
黄色本の過去問を重点的に繰り返し学習しましょう。

こんな勉強法も紹介:記憶法とリピーティング
長期記憶に定着させるためには、繰り返し学習が効果的です。カードに重要な用語や定義を書き出し、何度も復習することが推奨されます。また、音声記録を活用して、移動時間などを使って学習する方法もあります。(私は合わなかったけど)

結局のところ

電気通信主任技術者試験については参考書や過去問題を繰り返し解くことで、試験範囲の理解を深めることができる。

まとめ

電気通信主任技術者資格は、専門技術の証明として、またキャリアアップにも大いに役立ちます。試験の準備には、しっかりとした計画と戦略が必要ですが、適切な準備で成功の可能性は大いに高まります。適切な学習法と実践例を活用して、試験に臨んでください。

最後に

毎日1問でもいいから継続して勉強すること。飲み会ある日は電車の中でも朝でも昼休みでもいい。言い訳してやらないは無し。それを習慣つけることが合格への道。



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