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生成AIパスポートを受けてみた。


はじめに

生成AIパスポートとは

 生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する民間資格試験であり、AIの基礎知識や生成AIの動向、情報リテラシーに関する知識を問うものです。生成AIについての基礎知識や簡易的な活用スキルの習得を可視化する認定試験・資格です。試験を通じて、文章生成をすることができるChatGPTなど、生成AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
試験はオンラインで実施され、一定の合格基準を満たすことで認定されます。私の受験したの初回である2023年10月7日「2023年 第1回 生成AIパスポート試験」です


なぜこの試験を受けることにしたのか

 試験を受けた理由は、2022年年末からChatGPTを使い始めてAI技術の急速な発展と社会への影響に対応しなければという思いからです。
ChatGPTが公開され最初の3カ月ほど時間があるとChatGPTどう活用するか、インフルエンサーがやっている集まりやセミナーに参加して考えていました。特に建設業は情報化が遅れている業界でもあります。今現在、社内で生成AIって使ったことがないというおじさま方(若手もか)であふれています。
特に生成AIは、多様な業界で活用され始めており、その基礎知識をしっかりと理解することが今後のキャリアにおいて重要だと感じました。
また、30年以上前になりますが、PCの普及がビジネスの仕方を変えたようにAIの活用も大きなゲームチェンジャーとなると思っています。まだ会社がPCを一人一台配っていない時代に自分でノートPCを買い会社に持ち込んで仕事していました。当たり前ですが手書き電卓で仕事している人と比較して業務成果が出せるのは当然。いま生成AIを使わない人生成AIを使いこなす人では当時起こったことがいま起こっていると思っています。
あとは社内への普及を考えてです。PCと同じように興味を持ってくれる人、仲間を増やすには体系的に教えていかなくてはならない。そのための勉強ツールとしてこういった資格(本)の知識は役に立ちます。


試験の概要

試験形式と問題数

生成AIパスポート試験の受験資格ですが学歴、年齢、実務経験等の制限は一切ありません。どなたでも受験していただけます。全てオンラインで実施される形式( IBT方式)であり、問題形式も選択肢式の問題が採用されています。具体的には、60問の問題が出題されます。
出題範囲は、シラバスから
・第1章 AI(人工知能)
・第2章 生成AI(ジェネレーティブAI)
・第3章 現在の生成AI(ジェネレーティブAI)の動向
・第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則
・第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例

試験時間と合格基準

 試験時間は全体で60分と定められており、60問に対して正解率が一定の基準を満たすことが合格の条件となります。1問1分ですからG検定よりは全然よいです。
「2023年 第1回 生成AIパスポート試験」の受験者数は1,031名、そのうち合格者数は760名で、合格率は73.71%
「2024年 第1回 生成AIパスポート試験」の受験者数は1,613名、そのうち合格者数は1,211名で、合格率は75.08%
総合得点率や設問別の正解・不正解、本試験の合格ラインなどは未開示です。
正直言ってG検定と似たような合格率ですがこっちの方が全然楽勝です。
また、受験料は一般の場合1万1000円、学生の場合は5,500円と設定されており、この費用には試験料だけでなく、合格証の発行費用も含まれています。
自腹でしたから高いなぁって思っています。

勉強方法

活用した教材

 生成AIパスポートの試験準備にあたり、公式本だけ買って利用しました。
最新のものを記載しましたが当時は問題集はなくテキストだけのバージョンでした。今であればサンプル問題も公式サイトにあります。

成AIパスポート テキスト&問題集 2024/2/1発売

https://amzn.asia/d/5WyJSwH

試験対策としてはこれだけですが、生成AIに関する基礎知識を深めるために、ネットの時事情報はよくみておりました。


勉強スケジュール

 勉強スケジュールについては、うすい公式本をさらっと見て2週間前からと決めました。目を通してシラバスの情報はラインを引く感じで内容を理解。当時出張が多かったので新幹線の中と東横インで学習していました。
とくに生成AI関連のネット記事を読むなどして、普段から情報に触れるようにしているとよいと思います。
初回で過去問がなかったのですがそれこそ生成AIで予想問題を作成なんてしてみたりしました。

試験の感想と難易度

 非ITですが全然余裕で試験時間もあまりました。素直な問題で満点取れたのではと思うぐらいです。初回だから易しい感じでだんだん難化するか、あくまでスキル確認試験なので同じ難易度を続けるかどちらかでしょうね。
試験の感想としては、満足しています。AI技術の基本的な部分から最新の動向に至るまで、この試験勉強を通じて新たな知識を得ることができたと感じています。G検定受ける前にちょうどよい資格ではないでしょうか。
また、具体的なプロンプトの方法など、実務にも役立つスキルを学べたことが非常に有益でした。

最後に

毎日1問でもいいから継続して勉強すること。飲み会ある日は電車の中でも朝でも昼休みでもいい。言い訳してやらないは無し。それを習慣つけることが合格への道。


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