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33. 平均年収から考える日本語プライベートレッスン料最低額

 よく「プライベートレッスンのレッスン料っていくらにすればいいんでしょう?」と聞かれます。なのでちょっと筋道立てて考えてみます。

 国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年(令和4年)の平均年収は458万円だそうですね。ということで、体に無理のない範囲で458万円を稼ぎたい場合という前提で考えます。

 飽くまでも私の感覚ですが、翌日に疲れを残さない、1日にできるレッスン数って、90分だと3コマ(4.5時間)、60分でも4コマ(4時間)が限界かなって思います。
 レッスン以外にもその準備をする時間が必要ですからね。レッスンプラン考えたり、教材を準備したり。我々の仕事って準備してこそです。
 それを含めて一日の労働時間は8時間には収めたいから、1日90分3コマのクラスをすると仮定しましょう。あと土日祝日は休みで、夏休み・春休み・冬休みを各1週間ずつとります。これらの日にレッスンはしません。

 さて。
 まず、1年間の稼働日の日数を計算します。

 1年は365日。
 その中で土日祝日、夏休み、春休み、冬休みの日数を除きます。1年間は52週あるので、土日の日数は合計104日。祝日の数は15日程度かな。そして夏休み、春休み、冬休みが各1週間だから、3週間で21日。
これを元に計算します。

 そうすると稼働日の数は、
稼働日の数=365−(土日+祝日+休暇)=365−(104+15+21)=365−140=225

 となると、1日に最大4.5時間のレッスンを提供する場合の年間総レッスン時間は、
総レッスン時間=225×4.5=1012.5

 てことは、年間収入458万円を得るために必要な1時間あたりのレッスン料は:
1時間あたりのレッスン料=4580000÷1012.5≒4525

 ということで、年収を458万円にしたい場合、1時間あたりのレッスン料は約4525円に設定する必要があります。すんごく単純計算ですけど、計算あってますかね?
 これに例えば諸経費なんかも含めるなら、1時間あたりのレッスン料はもうちょい高くすべきでしょうねえ。そう考えると、日本語教師が非常勤で雇われる場合の時給って、まだまだ安いですよねえ・・・。

 私ですか?もちろんクライエントには特別な事情でもない限り、この計算上の金額以上を請求してますともさ。自分を安売りしちゃダメ、絶対。

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