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N° 24 じゃがいも②[YouTube本編内容]

じゃがいも ④-②
理論的知識

理論的知識
・調理上の特性
・薬用として
・利用法
・保存方法
・保存の知識
・食べ合わせ
・結論とポイント


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じゃがいも ④-②
理論的知識

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知識
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☆調理上の特性

・ジャガイモに含まれる"チロシン"は、
 酸素に触れると、メラニンを生じ
 褐変を起こすため、皮を剥くなど
 切断面を水にさらす方法などで褐変を防ぐ。

ただし、30分以上水にさらしてしまうと
 細胞膜内のペクチンと水に含まれる
 無機質が反応して細胞膜が強くなり
 火が通りにくくなる。


・品種により、特性が異なるので使い分ける。
 比較的、粘りが少ない粉質の芋(男爵芋など)は、
 コロッケや粉吹き芋に向いており
 皮付きのまま茹でると澱粉質が
 水に流れるのを防いで
 水っぽくならずほっくり感が残り、
 食感と程よく残る。

・粘りがある粘質の芋(メークインなど)は、
 煮込み料理向き、サラダにも良い。

・春先に出回る早どりした新じゃがは、
 皮が薄く水分が多いため小ぶりのものは、
 皮を剥かず丸ごと調理する。


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☆薬用として

塊茎(いも)が薬用部位となる。

・洋芋(よう)と称する場合がある。

・いもは、すべて皮を剥き、芽を完全に取り除いてから用いる

・あまり体質に問わない薬草でもある。

・体内のナトリウムを排出する作用がある
 カリウムを多く含むことから、
 高血圧予防にも役立つ。

・民間療法で、湿疹・かぶれ・打ち身・くじき
 やけど、には、生のジャガイモをすりおろして
 小麦粉を酢とまぜてガーゼなどに伸ばして
 患部に冷湿布にすると、痛みが和らぎ
 早期治療に役立つと言われている。

・痛風には、日常の食事に取り入れると共に
 冷湿布を、併用すれば効果的。

・胃腫瘍、十二指腸腫瘍には、
 ジャガイモを、すりおろして
 土鍋に入れ、水分を飛ばして黒くなったものを
 1日一回2gほど服用する。

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☆利用法

・根茎(イモ)は、主に食用にされ味にクセがなく
 野菜と穀物の両面を持ち合わせている。

・主成分がデンプンであることから
 米や麦、トウモロコシと並んで国によっては
 主食にもしている。

・ビタミンCに富み、副材料としても使われる。

・一年中、出回っているが、
 食材の旬(北半球)としては、
 一般に秋〜冬10〜2月
 新じゃがでは、初夏5〜6月とされる。

・凸凹が少なく、シワがなく、滑らかで
 芽が出ていなく緑色に変色していないものが良品

・芽、茎、葉、花、果実、緑色になった芋は
 中毒を引き起こす、
 ソラニンとアルカロイドを含め
 食用や薬用に用いることは、避けるべき。

・生食(青果)、加工、デンプン原料の3種類に
 大別される。
 加工品としては、非常に幅広く、
 お菓子や冷凍食品、
 惣菜にも利用され、デンプンは
 片栗粉やインスタント麺などに利用される。

・イモ部分にはデンプンを13〜20%
 タンパク質を1.5〜2.6%
 Vm A (カロテン)以外のVm B1・B2・Cなどの
 ビタミン類やカリウムも豊富に含んでいる。
 澱粉を多く含むわりには、
 低カロリーな食品でもあり、
 エネルギー量は、炊いた米の半分位である。
 約80% の水分が含まれ残りは
 炭水化物がほとんど。
 炭水化物の90%がデンプン質。
 少量だが、炭水化物の中に、
 ショ糖や果糖も含んでおり、
 特有の美味しさを形成している。

・イモ類の中でも、特にビタミンCが豊富に含まれ
 フランスでは、"大地のりんご"と呼ばれている。
 ドイツやオランダでも、同様の表現が存在する。
 ビタミンCは熱に弱いがジャガイモの場合は
 主成分のデンプン質に包まれているため
 加熱調理でも失われにくい利点や
 長期保存しても損失しにくいという特徴がある。

・ジャガイモは、動物性タンパク質を減らす効果が
 あるとされ、間接的に尿酸値の増加を
 抑える効果が期待できる。

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☆保存方法と保存の知識

保存方法
:新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室に。
 暖かいと芽が出やすい。

:エチレンは果実の熟成を進めるが
 リンゴと一緒にポリ袋に入れると
 ジャガイモの発芽を抑える働きがある。

知識〜種類と状態に応じて〜

:低音に弱い性質で、4度以下になると
 デンプン質が変質することから
 冷蔵庫には入れず紙で包んだり、
 紙袋に入れたりして日の当たらない
 風通しの良い場所での保存。

:品種による影響
 品種により、貯蔵性が異なる。
 加工業者は、使用時期別にいくつかの品種を
 組み合わせて使う場合がある。

:茹でた場合
 :茹でた場合は、冷蔵庫で4〜5日保つ。

 :水分が分離して、スカスカの食感になる事から
  冷凍庫には入れてはならない。
  ただし、マッシュポテトやフライドポテトなど
  水分の比較的少ないものは冷凍もできる。

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☆保存の知識 〜貯蔵中の発芽抑制〜

収穫後、2ヶ月〜3ヶ月は、休眠期であり
 好適な温度条件下でも発芽しない。

:しかし、その後本来生殖器官である、
 根茎は発芽を始める。
 発芽することにより、生食用品種としての
 商品価値を失い、加工用やデンプン原料用では、
 減耕や歩留まりの低下、品質の劣化が起こる。
 そのため、貯蔵中の発芽抑制のため
 いくつかの方法を用いる。

代表的な5種類の方法
・低音貯蔵
・CA貯蔵
・発芽防止剤
・放射線照射
・エチレンガスの噴出

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☆食べ合わせ

:最も身近な美容野菜

:抗酸化作用や美肌効果のあるVm Cを
 多く含むので、果実などVm Cを含む、
 他の食材を摂ると
 その効能がいっそう高まる。

:皮には、ガン予防効果のある
 "クロロゲン酸"が含まれているので、
 有効利用を。

:ガン予防・高血圧予防・老化防止
 + キウイ、胡瓜、緑茶、マヨネーズ

:肥満防止・胃潰瘍予防・十二指腸潰瘍予防
 + 白菜、桃、バナナ、ハチミツ

:ストレス緩和・便秘予防・ガン予防
 + レモン、いちご、ほうれん草、ブロッコリー

:体力増進・スタミナ回復・疲労回復
 + 酢、鶏肉、カツオ、牡蠣

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☆結論とポイント

・低カロリーで、栄養が豊富。

・保存や調理の正しい知識を。

・最も身近な美容野菜。

 
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↑さらに詳しく映像で
 気になる方は、YouTubeにて!

[再生リスト]
:本編 Long Ver. 「じゃがいも④-②」
:セルフ切り抜き short ver.
   理論的知識 セルフ切り抜き
 より。

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