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ピルを飲み始めたらQOLが爆上がりした

ピルを四ヶ月以上飲んだら、かなり生活の質が上がったので紹介したい。

私と生理とPMS

私は現在二十八歳。
十代の頃は生理痛は酷くなかったが、二十歳を越してから生理痛が急に酷くなった。おそらく大学進学を機に一人暮らしをはじめたことが関係しているのかなと思っているが真偽は不明。
生理痛は下腹部痛、腰痛になることが多い。特にひどいのが下腹部痛でひどい時は布団から起き上がれない。とはいえ、これは年一回か、二回くらいの頻度なのでそこまでは酷くないと個人的には思っている。人によっては痛み止めが効かないと聞くので痛み止めが効くだけ私はマシな方だ。
PMSはというと、十代の頃しょちゅう落ち込んでいたのだが果たしてあれをPMSと呼んでいいのかよくわからない。間違いなくPMSの影響だと言えるのは、やはり二十歳くらいからな気がする。
このPMSが個人的には生理痛よりも曲者だ。前述の通り私は痛み止めが効くこともあり、生理痛がひどい時は薬を飲めば大体なんとかなる。しかし、PMSはそうはいかない。落ち込みのせいでしょっちゅう希死念慮に襲われるし、やる気も出ないことで仕事にも支障が出ている。
ぶっちゃけ一ヶ月のうちに体も心も安定しているのは生理終了直後の一週間くらいだ。そこからPMSによるメンタル不調が約二週間くらいも続く。その後に生理が一週間。このサイクルがずっと続いていたわけである。
そんな感じで私は約十年近く生理痛とPMSと毎月仁義なき戦いを繰り広げてきた。

きっかけ

ピルを飲もうと決意したのは昨年の十二月。
直前の生理とその前のPMSによるメンタルの落ち込みが過去最高に酷すぎたため、オンライン診療でピルを処方してもらった。
私が使ったのは『スマルナ』。
うろ覚えで申し訳ないが、確か女性医師など選べた覚えがある。私は早いところピルが欲しかったので、今すぐ対応できる人でお願いし、男性の医師に診療してもらった。医師に困っている症状などを話して、症状に効果的なピルを提案、処方してもらえる。ピルの種類によって価格や成分の量に差があるので自分で調べたり、わからなかったら医師に聞くのがいいと思う。
私はとにかく市販薬でなんともできないPMSをどうにかしたかったので、それに最適なのをいくつか提案してもらった中から一つ選んだ。後は郵送してもらったのを受け取るだけである。
そんなこんなでピルを手に入れたが、ピルは生理が始まってからしか飲めない。
つまりは、次のPMSによる落ち込みを防ぐことができない。こればっかりはしょうがないが、PMSも痛み止めみたいに即効性の薬できないかな〜とたまに思う。

飲み始め〜四ヶ月間

一ヶ月目

地獄のようなPMSを乗り越えて、ようやく生理が始まった。
こんなにも生理が来て嬉しいと思ったのは後にも先にもこの1回きりである。用意していたピルを喜び勇んで飲み始めた。
とはいえ、ピルを一ヶ月飲んだところで劇的な変化はなかった。それもそのはず。最低でも三ヶ月くらい飲まないと私がもっとも期待しているPMSによるメンタル不調は改善されないらしいのだ。続けることに意味があるってやつである。
ちなみにピルを飲んでいても下腹部痛はある。ただ、痛みが雑巾搾りから打ち身くらいに変わった。あくまでも私の場合であって、程度は人によると思うし、もしかしたら痛みが全くない人もいるかもしれない。

二ヶ月目

一ヶ月目から同じく特に劇的な変化はない。
ここで感動したのが、生理が来るタイミングがわかること。
私が飲んでいるタイプが二十八錠タイプのものなのだが、二十八錠のうち前半二十一錠がピル、残りの七錠が偽薬と呼ばれるもので構成されている。この偽薬を飲むタイミングに差し掛かると生理が来ることになる。と言ってもこの偽薬を飲んだからといってすぐ生理にはならない。偽薬を飲み始めて二日目、三日目くらいで生理になる。これが思いのほか快適で、来そうかも…?と思った日から毎日ナプキンをする→まだ来ない〜…というストレスが無くなったのだ!
正直、この理由だけで全女子ピル配られてもいいレベル。

三ヶ月目

三ヶ月ピルを飲んだが、生理痛の程度以外は変わったという感じはない。
ただ、本当に気持ち程度だが、ここに来てようやく落ち込みが改善された気がしていた。
落ち込みやメンタル不調はまだまだあったものの、ものすごく大きな落ち込みの波はこなかった。例えるならピルを飲む前は生理前の二週間にドカンと100来ていた不調が、ピルを飲み始めて一ヶ月に100という具合に分散された感じがある。
とはいえ、私は正直がっかりしていた。というのも、私はこれ以上にメンタルが楽になるのではと期待していたからだ。だけど、三ヶ月飲んでもこの程度しか改善されない。あと三ヶ月飲んでも改善されなかったら婦人科に診察してもらおうかなと思っていた。

四ヶ月目

四ヶ月目のシートが終わったのはGWが終わった直後だった。
私は五月がものすごく苦手である。長めの休みがあるのは大変喜ばしいが、その後は大体五月病になり無気力になるまでがパターンだ。そのせいでこの時期は割と本気で死にたくなってしまうことが度々あった。
だけど、それが今年はなかった。
そして気付いたのだ。いつの間にか死にたいと思う回数がグッと減ったことに。
え、これってめちゃくちゃすごいことでは!?

QOLが爆上がり

現在は五ヶ月目のシートを服用中。
率直な感想を言うと、ちゃんとメンタルに効くんだ!である。
続けることに本当に意味があるんだなと初めて思った。

以下からはピルを飲み始めて変わったことを。

①早寝早起きできるようになった

私は目覚ましが鳴ったらスッと起きれる方なので低血圧ではないが、それでもやっぱりたくさん寝たいのでぎりぎりまで寝ていた。
それが今は夜十時までに寝て、朝六時半に起きてる。おまけにラジオ体操をして、簡単ではあるがお弁当を作り、丁寧にメイクとスキンケアができるようになったのだからすごい。

②仕事が捗るようになった

ピルを飲み始める前は、PMSのせいでやる気が出ないし、寝ても寝ても頭がぼーっとするしで毎日一杯一杯の日々を送っていた。やれてもぼーっとする頭では仕事が捗らないので度々残業していた。
それが今は頭がしゃっきりし、仕事が多い時以外は定時で帰宅できるようになった。ちゃんとやる気もあるし、嫌な仕事を後回しにしがちだったのにテキパキと処理できるようになった。

③無駄に落ち込まなくなった

これが一番大きい。
元来後ろ向きで思い込みが激しいこともあり、ちょっと注意されたり、ミスすると自分ってダメなやつだなとすぐ落ち込んでいた。
ずっと全ての人に対してのいい人でいなきゃと思っていた。でも、冷静に考えたら全ての人に対してのいい人でいるとかどうしたって無理である。その冷静さをピルで得られることでができたと思う。
おかげで今はミスをしたり、注意されても次から気をつけようと思うだけで落ち込まなくなった。次に生かせばいいのだと思えるようになれた。

最後に

あくまでも私がピルを飲んだらこうだったという体験談みたいなものなので、個人差があることをわかってほしい。
その上で私は全ての女性におすすめしたい。
私のようにPMSによるメンタル不調や生理痛のひどい人、生理不順の人もいるだろうし、生理を軽くしたいという人もいると思う。生理のコントロールしたい人もいるだろう。
症状はさまざまだが、生理に関するストレスを無くしたいという一点は同じだ。そして、ピルはそのストレスを大きく軽減することができるのを私は身をもって実感した。
もし、迷っている方がいたら少し勇気を出してピルを飲み始めてみるといいかもしれない。