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④【回復⁉︎】ご飯🍚がうまい!風呂は天国!競馬🏇も当たっちゃう〜⁉︎

ホスピスに入院してから1週間。

初めは足がふらつき手にも力が入らず転倒の可能性があるので、トイレのたびにナースコールをしていました。食事もおかゆを少々。

それが、総合病院で「あぁ…もうダメかも…」と思ったのが嘘のように父は日に日に元気を取り戻し

声が出てきて話が出来る!食欲が出てきた!
味がある!トイレに1人で行けた!
着替えが1人で出来た!テレビを見てる!

大好きなお風呂♨️に入れてもらい「足の指まで洗ってもらってサイコーに気持ち良くて天国行くのまだ早いけど天国だったよ〜」😆って
父は笑って言ってるけど、聞いてる方は
なんかシャレにならなくて〜笑

大好きな競馬🏇を予想するのに
「エイト」買って来いってサ〜
競馬をやらない私は初めてコンビニで競馬新聞を購入。500円超えで「高っ!」って思ったけど、これで楽しめるならとスポニチもサービスしてダブル買い🗞️
その後、父は最強馬イクイノックス🐎で
勝たせてもらったらしく上機嫌😊
「有馬記念迄頑張るぞー」って〜
病院に行くとベッドの顔の両わきに競馬新聞
広げたまま《あんぐり》口開けて寝てるん
だけど〜💦ホスピスにそんな患者いないで
しょうよ〜恥ずかしすぎるわ〜😱

大好きなお寿司も🍣こっそり食べさせました。「うまいなぁ〜」と、うなりながら
とびきりの笑顔😋
「検温しまーす」看護師さんが入ってきて
バレちゃったよー💦まっ、いいか〜

「このまま元気になればいいのになぁ〜」

父がポロッと…つぶやいた…

私も全く同じ事を思っていました。
このまま元気になるのではと錯覚してしまいそうなくらいです。


転院の折、こちらの医師が総合病院からの紹介状に書かれた病状を話して下さいました。
《肝臓から他に転移は無く余命は不明と書かれてます》私は現在の病状がわからず悶々としていたので《不明》という言葉にその時は救われた気がします。

父が抗がん剤治療の副作用が辛そうになってきた時、総合病院の医師に
「抗がん剤治療を辞めたらどうなりますか?」
と一度だけ聞いた事があります。
医師は「ガンは大きくなります」と即答。

父の今の状態は《元気になった》という事ではなく《抗がん剤が抜けて調子がいい》というだけだそうです。【病気が病気だから…】

結果として、抗がん剤が身体から抜けて父の調子が良かったのは2週間でした。

仕事の合間を見て母を連れて毎日病院に通ってはいましたが、『もう少し良くなったら〜』
などと考えずに多少無理してもこの2週間を
もっともっと大切に過ごせば良かったと思う
ばかりです。
ただ、どこが元気の頂点か、一体どのくらい
笑顔の状態が続いてくれるのかを見極めるのは
素人の私には容易ではありませんでした。

《もし、あなたが(家族が)病気になって
2週間だけ、元気な瞬間(とき)が与えられたら
あなたは何をしたいですか?》



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