見出し画像

公務員宇宙人ー海外へいって飛んだ先にはー

こんにちは🌹
文章の練習中です。
どうぞお付き合いくださいませ。
今日は主人のお話です。

私はどうしてなのか子供の頃から宇宙人とか不思議ちゃんと言われてきました。そんな私は20歳頃公務員の主人とお付き合いを始めました。想定外に真面目なボーイフレンドを連れてきたものですから家族や友人は主人を取り囲みミミは変わっているから考え直した方がいいと説得していました。

しかし私から見たら主人の方が宇宙人です。

主人のいる所から私の実家まで電車で4駅ありましたが彼はジャージをシャツインして走ってきました。そしてピーんと屈伸運動とかアキレス腱をストレッチして私が出てくるのを待っていました。

彼の会話は朝の挨拶 いただきます ご馳走様 ハイとかホエ。それから私が彼を笑わせようと面白い話をすると「うまい」と言いました。そして6時頃の門限には帰って行きました。なので私はそれからまた遊びに行きました。

彼は初めはお友達交えて出会いその後2人でデートに行きました。そのデートの後友人に私と結婚したいと話していたと言うのです。私は20歳そこそこでしたからそんな事考えもしていませんでした。

ある日彼がマラソン大会に出ると言いました。私はテレビで見る大勢の人達が走る大会のイメージからそのマラソン大会で2位とか1位になったら結婚とか考えても良いかな。とかなり確率の低いものと想像して彼に話しました。すると次の日の夜私の働いている花屋の前でシャツインジャージの彼がトロフィー片手に屈伸運動をしていました。

主人には門限やら服装やら報告とか決まり事が色々あって自由な私には謎々です。

時が過ぎまして次男は小学校を卒業すると単身で海外留学することになりました。私は心配なので最初だけ留学先まで同行しようとしていたのですが突然父が亡くなりました。仕方なく次男は1人で出発する事になりました。父の法事や家の片付けが落ち着いた頃 留学先まで次男の様子を見に行かないかと主人に言いました。

主人は父の亡くなった時に1週間ほどお休みしていたので今回も1週間は休めるだろうと思っていた所主人はまるでこの世の終わりの様な表情になりました。語彙が少ないので毎回謎々ですがその時主人は新しいワードを使いました。

飛ばされる。

飛ばされる?何処へ?
それなら次男が留学先で死んじゃったら1週間お休みするの?と奇妙な会話になってきました。

飛ばされるなら飛ぶところへ行ってみましょうよ

と青ざめた主人をつれて私は次男の留学先へ行きました。留学先での次男は驚くほど心も体も成長していて私達を一生懸命喜ばせてくれました。ホテルの大きなベッドでは川の字に寝たりして離れている時間を取り戻すかのようにそしてまた1日1日を惜しむように過ごしました。

次の日は次男が大好きだという街を案内してくれる予定でした。そしてその街で一泊し私達は飛行機に乗る予定でした。ところが次男が高熱を出してしまいました。私達は予定を変更しもう一泊次男の学校の近くのホテルにとまってゆっくり過ごす事にしました。そしてそのまま次男を寮に送り届け、夜車で空港は行く事にしました。

当時の次男は13歳とか14歳。高熱があるのに私達が帰ってしまう事がどんなに心細いかと思いました。そして熱が下がるまでそばにいてやりたい気持ちでいっぱいでした。ところが次男は

せっかく父ちゃんがお休みをとって来てくれたのに最後まで案内できなくてごめんなさい。

と私達を思いやる言葉をいってベッドルームに入っていきました。その途端主人は崩れ落ち

ここへ連れてきてくれてありがとう

とおいおいと泣きました。帰りの飛行機でも主人は何度も涙を拭っていました。帰ってきた主人は飛ばされませんでした。公務員宇宙人は次男のお陰で一回りフワっとなった感じがしました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。もう少し伝えたいのですがまた挑戦してみます🌹

たまに覗きにきてくださいね🌹


この記事が参加している募集

#やってみた

37,072件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?