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最近の若者事情

「最近の若者」というフレーズを聞けばどんな若者も一瞬顔をこわばらせ、身構えてしまう。

どの時代も、このフレーズの後には「俺が若い頃は」とか「若者はこうでなくちゃ」とか説教が始まることが多いからだ。

別にこれ自体は悪いことではないと私は思う。

実際社会はどんどん変化しているわけだし、昔の若者の文化を教えてもらっていると考えれば嫌ではない。

そしてまた、少し前の若者を羨ましいと思うことも少なくない。

今回はその中でも『恋愛』について書いてみようと思う。

まず、一番違うのはネット社会になったこと。

私ももちろん恩恵を受けているし、今となってはネットなしでは生きていけないかもしれない。

しかし、気軽に誰とでも連絡が取れることによって、一度の出会いに全てを賭けようと思えなくなったのも事実ではないか。

普段SNSで話しているせいで、会った時の話題がないとか。

誰かと一緒にいても、他の人からメッセージが入って、目の前の相手に集中できないとか。

好きな相手にアクションを起こそうとしても、自分の見えないところで何か囁かれているのではないか、とか。

もし、今ネットがなかったら、学校や職場で休みを合わせて約束し、前日は緊張と楽しみで眠れないだろう。

ちゃんと待ち合わせできるか、何を話そうか、次も会ってくれるだろうかとか。

無理なのはわかっている。とても便利な世の中なのだから。

でも私は、このネット社会が、出会いの場を逆に減らし、本当の大切な人に気づけない若者が増えていると思う。

「草食系男子」なんて言われたもんだが、自然とそうなるしかない。

簡単に出会えるが故に、深入りする気になれない。本気になることが怖い。

何事も高速化する世の中の流れに必死についていくことで、自分の殻にこもっていた方が安心なのだ。

今の若者は複雑だ。昔みたいに、学校とバイトだけじゃない。

1秒とかからないメッセージ送信。すぐに決まる予定。

こんな生活で、新しい出会いに時間を割いたり、相手の時間を奪うことはとても困難に思えてくる。

ただ、自分で言うのもなんだが、私はモテない方ではないし、人並みに恋愛経験もある。もちろんこれからの恋愛にも関心がある。

こんな私でも、こんなに難しいことなのかと頭を捻ってしまうのです。

こんなことを考える私に、喝を入れてくれる先輩方、お待ちしております。

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