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腸内フローラと子宮内フローラの関係

Varinosの広報・若林です。
先日(2023年10月31日)、日テレ「カズレーザーと学ぶ。」で腸内細菌が取り上げられているのを見て、このコラムを書き始めました。

腸内細菌(腸内フローラ)という言葉は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?人の健康や美容、メンタルにも影響すると言われていますよね。

腸内フローラのサマリー

番組内では
・生まれた瞬間、お母さんの腸内細菌をもらって、その後、生活習慣や食習慣によって変わっていく
・脳腸相関がある
・自分の腸内に多いメインプレイヤーを知って、そのメインプレイヤーが好む食べ物を意識して食べると良い
・日本人の腸内フローラとして多い6タイプ
 ①バクテロイデス_タイプ…日本人の約半数
 ②フィーカリバクテリウム_タイプ
 ③プレボテラ_タイプ…日本人の10~20%
 ④ビフィドバクテリウム_タイプ
 ⑤ルミノコッカス_タイプ
 ⑥ブラウティア_タイプ
といった内容を中心に紹介していました。

実は、妊娠・出産にも関係する子宮内フローラも腸内フローラと関係していると言われています。

腸内フローラと子宮内フローラのはなし

子宮内フローラにおいて大切なラクトバチルスという菌にとってラクトフェリンという鉄結合性の糖タンパク質はとても大事な存在です。このラクトフェリンは胃酸や熱に弱いので、腸溶性加工がしてあるサプリメントで摂取するのがよいのですが、どうやってラクトフェリンが子宮の菌に届くのか?
こういうことを作用機序といったりするのですが、まず腸内に届き、それから子宮内フローラに良い影響を与えてくれると考えられています。

そのほかにも
・食中毒になった方の子宮内フローラを調べたところ、食中毒の原因菌が検出された
・発酵食品を多く食べたら、子宮内フローラのラクトバチルスの割合に変化があった
といったエピソードを聞くこともあります。(※これらは、あくまでエピソードとして受け取ってください。)

腸内フローラも子宮内フローラも、まずは「知る」ことが大切

番組では、6タイプに分け、腸内フローラのメインプレイヤーが喜ぶ食物を紹介していたのですが、自分が何タイプかわからないことには始まらないですよね…。
(個人的には「カカオ」が好きなので、ブラウティア_タイプだったらいいな~と思いながら見ていました。(笑))

まさに腸内も子宮内も「自分の環境を知る」ということがはじめの一歩。

たまに、「子宮内フローラの検査を受けなくてもラクトフェリンを飲んでおけばいいのかな」といったポストをみたりもするのですが、子宮内のラクトバチルスが0%の方がラクトフェリンを飲んでも、ラクトバチルスの%は上がっていきません。ラクトフェリン自体はよい栄養素なので、飲んで害になることはありませんが、何のために飲むのかということですね。

フソバクテリウムは身近だけど気を付けたい菌

番組出演者のお一人から「フソバクテリウム(元々は歯周病の原因菌)」が見つかり、この菌が一定以上いると大腸の疾患がある方が多いという話がありました。

専門医によると
フソバクテリウム・ヌクレアタム→大腸がん
フソバクテリウム・バリウム→潰瘍性大腸炎
に関連しているのではないかと言われていて、10%以上いる場合は検査をしたほうがよいとおっしゃっていました。

このフソバクテリウムですが、今年6月に名古屋大学がフソバクテリウム細菌感染と子宮内膜症に関する発表をされています。
(詳しく知りたい方は、検索してみてください!)

今まで(文系の私にとっては)聞いたこともない菌だったのですが、最近耳にする機会が増えた菌の一つです。

知れば知るほど「菌」というのは、奥深く、人にとって良くも悪くも働く存在。これからも皆さんのお役に立てそうな菌情報をお伝えしていこうと思います!(文系目線で)
もちろん、医師や専門家へのインタビューも継続して行っていきます!

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