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少し高所得の子育て世帯は苦しい

新型コロナ対策で、
18歳以下の子どもに10万円支給
という案が検討されているが、
私は賛成だ。

新型コロナで、
子どもが重症化した例は
ほとんど報告がなかったけれど、
大人への感染を防ぐため、
学校が休校になり、
さまざまなイベントが中止になり、
できるはずのことができなくなり、
「子どもが大人の犠牲になった」と思う。
だから、コロナ対策として、子どもにお金を、
と、いうのはいいアイデアだと思う。


自民と公明の間では
所得制限をつけるかどうかが
議論になっているようだが、
私は、所得制限に反対だ。
もし、所得制限をつけるにしても、
年収960万円と言うのは低すぎる。

「ちょっと所得が高い子育て世帯」というのは、
今、一番損をしている層ではないかと思っている。

例えば、認可保育園。
私が住んでいる世田谷区では、
ほかの条件が一緒ならば
所得が少ない世帯が優先的に入園できる。
高所得者ほど、入園が難しい。

シッターさんに頼むとか、
認可外保育園に預けるだとか、
超高所得の世帯はともかく
ちょっと収入が高い程度の世帯では、
そういった負担はかなり重いはずだ。

大学進学するにしても、
ちょっと所得が高い家庭は、
高等教育無償化の対象にはならない。

…といった具合に、
ちょっと所得が高い子育て世帯は
行政が提供する「子育て支援」の恩恵を
なかなか受けることができないのだ。

食うに困っているわけではないから、
「助けて~!!」と大々的に、
声を上げたりはしない。
でも、収入はあっても
余裕があるわけじゃないから
「もう1人子どもほしい」
と思っても
「経済的に苦しいからやめとこう」
と思うかもしれない。

子どもの価値は
お金で計れるものではないけれど
子どもを産んだ方が
経済的に損だと思ってしまう社会では、
少子高齢化が進んでも、仕方ない。



もちろん10万円で
解決できる問題ではないのだが、
今回、所得制限で切り捨てられた世帯は
今後政府が、自分たちの子どものために
何かしてくれるとは思わない
だろうと思う。


バラマキだという、批判も理解できる。
でも、子育て世帯に対する「バラマキ」批判の前に、
年金控除など高齢者への税優遇策こそ改めるべきだ。

次世代のためにもっとお金を使ってほしいと思う。

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