私はトッポ 君はポッキー
私はめったに怒らない。器が大きいとか言われたりもする。確かに、背は低いけど横には広いから容積はそこそこある。いや、そういうことじゃない。
きっと私は何でも許せる人間なのだろう。世の中の人が怒るであろう状況でも、私は大抵許すことができるから怒らない。
別に何をされてもいいという訳ではなく、むしろ逆にこれ以上はダメというポイントが明確になっているのだと思う。そこに到達しない限りは許す。
怒りのバロメーターがあるとする。許容できる状態から徐々に怒りが込み上げて、そのポイントに達したら怒りとして発露される。というのが通常なのだと思う。あーこの人怒りそうだなぁとか感じるのはきっとそのためだろう。つまり、ポッキーなんだ。
チョコのあるほうから食べられて、あーチョコなくなるなぁと思われて、チョコがなくなるポイントで、いらねーってポイされる。
でも私は、トッポなんだ。
奥までぎっしり詰まってて、チョコ感なくならないじゃーんと食べ進めてるけど、最後の最後の、工程上絶対埋められない僅かなチョコなしポイントがそこにはあるんだ。ガツガツ食べていっても変化がないし予見できないから、心の準備が出来ないままそのポイントに到達する。そして、私が突然キレたとか言うのだろう。
そのポイントまでは私は怒った素振りは見せない。だって怒ってないから。でもそこを越えたら“徹底的“だ。覚悟しておくがいい。
そんなこんなで、私は器が大きくしかも奥までチョコぎっしりなのだ。
意味分からない?そっか構わないよ。奥までチョコぎっしりだから。
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