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MBTI 診断結果とのつきあい方

私はINFJです。半年前と今、ピュアピュアな気持ちで診断やってみて同じ結果でした。

今日はMBTI診断における診断結果にどのように付き合っていくか、という点について私の考えを話したいと思います。

どちらかというと、なんとなく診断してみた人や、診断結果に納得いかない人、「生きづらさ」を感じている人向けの記事となります。

さて、私はMBTI診断についての記事をいくつか書いていますが、実のところ深く勉強はしておりません。ネット上に転がっている情報からしか学んでいませんので、セミナーや書籍で真剣に取り組んでいらっしゃる方からしたら、お粗末な内容かもしれませんが、むしろこれくらいの認識の方が一般人が生きる上でほどよいのでは、と感じています。

私にとってこの診断の良いところ

人と接していくのに無駄なエネルギーを使わないでいいところです。

私は過去、関わる人の性格を細かく分析していました。中学生のころにクラスの1人1人のことをノートにまとめていたくらいです。

特徴的な言動や人との関わり方や授業の受け方などをメモして、そこから導かれる性格を書いていく。

それは1人1人にどう接していけば、相手を不快にせず波風立てず、自分が楽にいられるかの対策をまとめた、言わば攻略本のようなものでした。つまりあの時は、1人1人を個として接していたのです。

これはひどく疲れました。高校、大学、社会人と成長するにつれ、分析し過ぎないようにする術を身につけましたが、それらをもっとスッキリとお手軽に済むようにしてくれたのがこの診断でした。理屈の上でも経験上でも信憑性が高く、利用しない手はないと感じたのです。

人の数だけ覚えなくてはいけなかったモノが、たったの8種類の心理機能という概念を覚えるだけで済むのです。16種類のタイプではありません。

4文字に意味を求めてはいけない

人間を16種類の枠に放り込むこのタイプ論は、常に危険性をはらんでいます。

MBTI診断は設問に対して主観で答えていくというものです。これは自分を知るために有益です。自分がどんなことに価値をおいているか(心理機能の使い方)を知ることも有益です。しかし、出てきたアルファベット4文字に囚われる可能性がある点で有害となりえます。

あなたはINFJです。INFJはこんな性格です。(以下略)


良いことや嬉しいことがズラリと並び、おまけに教訓まで授けてくれる記述が多いです。それを見て
「あー、そうなんだ。私ってこういうこと考えてたんだー。よし、明日から頑張ろうっと
」と、思ったならばそれでよいと思います。ですが、
「そうか。私はINFJなんだから、こう考えてこう行動しなければ」あるいは、
「INFJは少数派だから、生きづらいのはしょうがない」とか。
このように、自分をタイプの枠に放り込んでしまうのは注意です。アナタの可能性をせばめてしまうことになります。そして、他人もこの枠に放り込むことは、人付き合いという点ではアナタは楽になるかもしれませんが、その態度は相手を傷つけたり不快にさせてしまったりと、良いことばかりではありません。

診断結果は自由自在

MBTI診断について調べれば、大事なことは8種類の心理機能の使い方であることは分かると思います。この心理機能の理屈さえ分かれば、「診断結果」は好きなようにできます。目的の診断結果が出るように、2回やってみました。

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ENTPです。これは、「今の私」が欲している心理機能を強く有しているタイプです。その欲している心理機能なら、この設問に対してこう回答する。ということは勉強すれば分かりますので、狙った診断結果を出すことは簡単です。はい、次。


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ISTJです。これは、私の妻のタイプです。妻本人は(興味を持たないので)診断はしていませんが、妻ならこう回答するだろうとイメージして回答した結果です。ちなみにINFJとは正反対の心理機能で生きています。

さて、元々のINFJの結果と上記2種の結果。本当の私はどれでしょうか。

正解はどれでもあるし、どれでもないし、どうでもいいです。私という個人をいずれかの枠に納めることにはなんの意味もありません。ぜーんぶ、私です。

私が心理機能の訓練の結果、理想とするところのENTPの性格に近い「物の見方」や「意思決定」を、設問だけでなく実生活においても使用できたとしても、ENTP的な性格に様変わりするわけではありません。同様にINFJの性格として例示されているもののうち、明確に同意できないと感じるものも少なからずあります。また、ISTJの妻になりきって生活を送っても、私は妻の性格と同じになることは有り得ません。(そんなことが出来るなら、お小言の数をきっと減らせます。全力で取り組みますよ。出来るもんならな!)

これこそが見落としてはいけないポイント。この違いこそが個性と呼ばれるものなのです。

森を見て木を見ず

INFJの説明か内向的直観の話でこんな記述があったと思います。すぐに本質を探ろうとしたり、見えない関連性に意識が向き、個を見ない傾向にある。だから、このタイプ論というものにも興味を持ちやすい。

(うんうん。その通りだ。でも、私の中の何かがそれに抗って個を見ようとしていたんだ。そしてそれは間違いでなかったことを私は今確信している!)

もっと早くこの診断と考え方に触れていれば、もっと効率よく生きられた気もします。でも、決して無駄ではなかったと思います。結局、個を見ていかないと人間関係など成立しないからです。

あるあるネタで個性の認識

MBTI診断においては、あるあるネタが大好評です。それもそのはず、タイプに嵌められることのメリットを最大限に享受できるのがこのあるあるネタです。私も好きです。

1.同じ枠にいることで安心感を得る

共感できる内容があればあるほど、孤独感は薄まります。何かが繋がるような安心感もあります。ある意味麻薬です。

2.違うなと感じることで個性を実感できる

あるあるネタに共感できない。つまり、相手の個性、あるいは自分の個性を違いとして認識することができます。実はこれが最も重要な役割だと私は思います。

この「こういう人もいるんだ感」の蓄積が、アナタの人生を楽にしてくれると思っています。アルファベットを問わず、です。

3.理屈でなく感覚的な話で押し付けがましくない

MBTI診断は、一般人が気軽に実施できる性格診断としては論理がはっきりとしている部類だと思います。それの弊害が「押し付けがましさ」です。性格という不確かなものを論理的に説明されても、心から納得することは困難です。でも、あるあるネタはそういったものを感じにくい表現であることが多く、すんなりと評価することができます。

あるあるネタは、タイプという森の中から1本1本の木を見ていくという行為といえます。その比較によって、自分というものも見えてきます。

たまに、違う森から出張してきていると思えるような人もいますが、そんなこといちいち考えずに楽しめるのも、個性の違いを見ているからです。そこにアルファベットは関係ないのです。

まとめ

無宗教が多い日本人は、クリスマスを祝い正月を楽しみ、お盆とハロウィーンの存在に違和感を覚えません。これは、「なんとか教」の枠の中に自分がいない。あるいは、その枠を外しても問題ないという感覚があるからでしょう。色んなイベントがあった方が楽しいですよね。

MBTI診断によるタイプ分けも、自分や周囲の人の傾向を読み取るには大変便利で有益です。個性を見るという行為はエネルギー消費が激しいので、ざっくりとタイプ分けして枠の中に放り込んでおいた方が楽です。でも、相手も自分も個性があって、それについては枠がどうとかを考えない方がいいということも、覚えていてほしいと思います。しんどいことも多いと思いますが、楽しいと思えることも出てくるかもしれません。最終的に自分のことを決めるのは自分ですからね。

あと、「生きづらい」という枠の中にいると思っているなら、思い切ってその枠を取ってみてもいいかもしれません。それを取っ払ったアナタを見てみたいです。

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