見出し画像

『51%』になるための何か

■UVERworldが歌う『51%』という曲があります。

“この先二人の間に
何かのきっかけで
別れが来てもそれ以上の
やり直すきっかけを探そうよ”

作詞∶TAKUYA∞

ド直球なラブソング(のように聴こえます)。ですが、この記事の主題はそこではなく考え方の方にあります。私はこの51%の考え方が好きです。これは恋愛的なものに限らないものです。

■「白黒思考」や「男女間の友情は成立するか」という記事でも書いたことがありますが、ある物事について考えたり誰かとの関係性を規定するにあたり、それが持つ要素を切り分けた上で意思決定や価値判断をする、というのが私の基本的なスタンスです。分かりやすく言うと、「悪いところじゃなく良いところを見ようぜ」的なもので、それが過半数を超えれば基本的にはOKでしょう、ということ。

この曲はそれを恋愛的な二人の関係性に当てはめて、別れや関係性の維持あるいは復縁に関しての歌だと解釈しています。

■関係性は双方向。一方が100%好きでも他方が50%以下ならその関係は成立しない。だから、51%になるような何かを見つけていきたいし、見つけて欲しいと身勝手に思います。相手方の減少したその数字がどうやったら増えるかはこちらでコントロール出来ることではないから、やれるだけのことをやって待つしかないのです。

■たった1%のわずかでいて決定的な差。それは「ごめんね」だったり「ありがとう」だったり「好きだよ」だったり「またね」でも何でも、そんな些細なことが決め手になる時もあれば、逆にたった一言で築き上げてきた数字をぶっ壊す時もあります。(仮に私の言葉が原因であった場合は、壊してしまう可能性を考えた上での選択である事が多いので基本的に後悔はしません)

■相手の数字はコントロール出来ませんが自分の数字は簡単に操作出来ます。パーセンテージを上げるには分母を削るのが手っ取り早いですよね。

たとえば、「〇〇さんへの100の質問」的なのは人気があるネタでどこでも見かけます。誰かのその質問への回答を眺めて、共感できない質問を取り除いて(無視して)いけばどうなるか。100の質問ではなくなりますが、その残された回答には100%共感できるというわけです。その人に対して100%の好意を持てると言えてしまうのです。ここまで来るとさすがに盲信的で嘘くさくなりますが。

■実際に100%になんて、そうそうならないでしょう。でも、それでいいのです。決定的に違う考え方をしていても、それでもそれ以外の要素で51%を超えている。それだけで充分なんです。十分じゃなくていいんです。

“分かり合えない事もあるだろう
誤解を知って理解を知る
1つの幸せが2人に
2人の悲しみは半分に”

どんな大きな悲しみでも半分(50%)に出来たら、
過半数を超えないそれは、
全てを諦める理由にはならない。(意訳)

■覆水盆に返らず。もし私が盆をひっくり返した側なら、零されたその水を必死にかき集めようとする相手の姿を見られれば、それだけで私の盆は別の何かが溢れてきて満たされると思います。同じ水である必要など最初から無いのです。「後悔しろ」だなんて思いません。さらにその先の「どうするか」という部分を見たいのです。私の場合は、ですが。

■関係性は双方向。お互いに、ダメなところや合わないところを無理に好きになろうとしなくてよくて、その減点要素を覆す何かが見つかれば、それだけでいいのかもしれません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?